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わたしの夢が決まった


降ってわいた野望ゆめ


昨夜の23時台に、ふいにかつてないほど明確な形になった野望をここに
書いておく。

✱ 常勤のポストに就き、関わった学生を全員、本人たちが望む最高の未来に
    送り出す

✱ そして、異色の大学教員として 『情熱大陸』 か 『プロフェッショナル』
  にとりあげられる

✱ その時は最高のパートナーもいるし、両親や猫たちもまだまだ元気で、
     愛すべき研究者仲間や、元リンカネメンバー、カラハルズのみんなとも         仲良く楽しく過ごしている

根拠は私


これはまさしく、

出会った人すべて (好きな人も苦手な人も全部) の中に
自分の理想を見つける

岩熊権蔵


という人生の課題とも符合するじゃないか!


最後のトリガー


きっかけは、チャットコンサルでのはるおたんとのやりとり。
(5月以降、ひたすらひとり自己分析に没頭し、7月後半になって怒涛の如く
 アウトプットに転じた私に関して)

アウトプットが苦手な学者タイプとは思えないアウトプット量✨

はるおたん

学者タイプってアウトプット苦手なんだ・・・?💧
まあ私もはずみがつけばガンガン飛ばしていけるけど、そうなるまでの溜めの時間がちょっと長めかな??
プレゼンは上手な人が多いと思うけど、そういわれてみれば論文にまとめるのが苦手な人が多いのはそういうこと!?

わし

プレゼン上手=学者タイプではないかな。
その方々は場数を踏んで慣れているか、夢?を叶えるために必要だから
(人によっては喜んで)やってるか、とか。
学者タイプは基本自分で知識欲満たしたり研究したりするのが大好き。

はるおたん


ああああ~、言い得て妙!

アウトプットはきちんとした言葉でまとまらないとなかなか開示できない、
まとまってないものを出すことに抵抗感を覚える、ところなんか。

論文を書き上げられない、考えが論文としてまとまらない、というのって
根底に完璧主義があることが多いのかも!?
(だって本当に、すごい才能の持ち主のはずなのに、何年も論文を完成させ
 られない人って少なくないので!)

そして、完璧主義者ゆえに他人にヘルプを求めることができない、求め方が
わからない、そもそも求めるという発想自体がない、というのもあるかも
しれない。

さらに、指導教官である大学教員の方がコミュ障だったりするケースも
多々あるし (汗)。
実際、研究者としては優秀だけれど、教員としてはポンコツ、という人は
かなりいる。

基本的に大学教員って、研究がしたいんであって、教育活動がしたくて大学
教員をやってる人ってそうはいない (分野にもよるかもしれないけど)。
受けもった以上はきちんとする、という人はまだいい方で、学生の側から
アプローチしてこない限りは一切の注意を払う気がない、という人もいる。

研究費や研究する場、研究するためのポストを確保できていることが重要で
あって、教育はその対価として行わなければならない義務、みたいな位置
づけなのかもしれない。

教えることが好きな人はたくさんいるけど、あくまで自分の専門について
布教したいのであって、学生の未来や人生にまで責任を感じている人は、
いたとしてもレアケースだろう。

研究するモチベーションも、純然たる知的好奇心を満たすためだったり、
あるいは学内人事で有利になることや、対外的な名声を得ることが目的
だったりと、人それぞれだけど、あくまで ”自分のため” なのは全員同じ
だろうと思う。


今後の方向性


今週、怒涛の個別コンサル強行軍で、これから何をどうしていくべきかは
だいたい定まった。


もっと早くにこういう心境に至れていたら、人生違っていただろうか?
違っていたとして、それはありふれたテンプレどおりの幸せな人生に過ぎな
かったかもしれない。

今の、この歳の私が、これまでの常識に鑑みれば無理だと思われるような
ことを成し遂げたら、それは唯一無二の幸せな人生となるに違いない。

今の、この時点の私だからこそ、かわいい後輩や後に続く人たちに、自分と
同じ苦労はさせたくない、そう思えるわけで。

研究に関することなら (求められれば) いくらでも指導してくれる教員は
いるけれど、その先の進路については大学院生個々人の裁量に投げられる、
博士課程以降は急に自己責任の世界になってしまい、これまでのようにドアを開いたらそこは橋もはしごも架かっていない空中で、うっかりしたら墜落
して上がってこれなくなる、そんなずさんな構造は、いくら長年の慣習だと
いってもよろしくないんじゃないだろうか?
(大学によっては、着任昇進の道筋ができているところもあるけれど、決して
 多くはないし)

私はこれまでも、後輩たちに対して 「とにかくできるだけ早いうちに論文を
書こう」 と口をすっぱくして言い続けてはきたのだけれど、そんなことで
どうにかなるわけはなかったのだ。

私自身、自分の研究の滞り、逆算して計画通りに進めるということができ
なくなっている
ことを危惧していたわけだし。
なぜできないのか?
わかりやすくいえば、結婚はしなくても罰則を科されたりはしない (自分が
いつまでも独り身でいるというだけな) のと同様、論文を書けなかったら
業績が上がらず次のステップに進めないというだけで、指導教官から怒られ
たりするわけじゃないからだ。
(※ ハングリー精神が強く、自力でガンガン進んでいける人もいるけれど)


自分を信じ、人を信じた者が勝つ


考えてみたら、私が人より遅いスタートだったにもかかわらず、どうにか
この世界で生き残っていられるのは、ピンチの時に (本当に信頼できる2~3
人ではあっても) 誰かに相談していたからだ (プラス、これをいうのはどうか
とは思っていたがこの際いってしまうけど、私、生まれつき強運に恵まれて
いる
タイプなんだと思う)。

もちろん、優秀な人格者であっても、挫折知らずのエリートであるところの
人は、そういう場合に何の役にも立ってくれない、ということは往々にして
あるけれど (現在50~60代の教授陣が若い頃とはアカデミックポストに就く
ための仕組みが違うというのもある。昔は研究さえきちんとしていれば自動的に職位につけたけれど、現在はポスト数に対して研究者予備軍が飽和して
いるのだ。したがって苦労知らずの人はとっさの場面でうろたえるしかない
のである)。
同じく、大学院に進学してくるのは挫折知らずの優等生男女が大半なので、
やはり逆境に直面してどうしたらいいかわからなくなってしまうのかもしれ
ない。

そういえば数年前のことだけど、知り合いの研究者 (女性) が、私に何かしら
ポストのあてはないかと連絡してきたことがあった。
話を聞いてみれば、当時の彼女の所属先の血も涙もないような四角四面さや
指導教官の昭和的アカハラっぷりに、他人事ながら涙がこぼれたものだ。
もとより人事に介入できる権限もない、数度おしゃべりをした程度の間柄で
ある私にさえ頼らざるを得なかった彼女に同情を禁じ得ず、ダメもとで、
面倒見のいい兄貴肌の研究者に、かくかくしかじかで、という話をしてみた
のである。

結果、どうなったか。
その先輩が、自分の知り合いにちょっと話をしてくれたところ、彼女の専門
や経歴に興味をもってくれ、あれこれ手を回して彼女の席を作ってくれると
いう幸運な形にいきついた、とさ!
なりふりかまわず行動した彼女の勝利だ!

ただし、こんなふうに個人の伝手・コネ頼みという方式は、はっきりいって
運・不運が作用するので、いつでも誰でもうまくいくという保証は皆無だ。

ちなみに、彼女とはその後いい友人となっている。
この記事 ↓ に書いたメンターさんやその他の女性研究者でコミュニティを
作って、遊んだり情報交換したりしている。

余計な感情移入・自己投影・同情イクナイ! と荒ぶっていた私だけれど、
きちんと恩に報いてくれる人もいるので、情けは人の為ならず、ということ
なんだろう。 


次の課題


去年、「私でも、誰かに影響を及ぼし得るのかな?」 と書いた。

当時は本当に、みんなのように、自分が誰かに影響を及ぼすことができるか
どうかなんてまったくわからなかったのだけど、振り返ってみればちゃんと
及ぼせているんだよね、昔も、最近も。

そして今、私は常勤のポストに就きたいと明確に思っていて、それを手に
入れたあかつきには、関わった学生、特に大学院生のひとり残らず、望む
道をあきらめさせない、そう決めた。
(実現したら、”異色” とみなされることはまちがいない!)



ときに、奇しくも今日はるおたんから言われたのだけれど、私には 「自分で
考えるのがいいんだろうと思って」 あえてあまり多くの言葉をかけなかった
んだそうな。
他の人とはもっとダイレクトな言葉でやりとりすることもあるんだと聞いて
驚いた。
確かに、私はごちゃごちゃがピークになるまで自分でひたすら考え続けて、
はるおたんの個別コンサルで、ちょっとした言葉を投げかけられると一気に
ごちゃごちゃが解けていく、というパターンが何度もあった。

まったくもって、岩熊さんもそうだったな。

ふたりとも、私のことをよくわかって、信じて放っておいてくれた。
相手の特性を見抜き、よく知ること、これが本当に大事なことなんだ。

後輩たちにいくら 「ご利用は計画的に!」 と言い続けたところで、ひとり
ひとりが違うのだから、大した効果が出ないのも当然だった。

相手の特性を見極める、そしてそれぞれに応じて最適な対応をする
またぞろハードな課題を己に設定した私である。
(ついでに、パートナーもアカデミックな世界の人だとうれしいな。
 単なる知的な人、というだけでなく、近接した世界の人と出会いたい)

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