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Reincarnation: 最後のスライディング

岩熊さん、そしてみなさんへ

とうとう Reincarnation 最後の日が訪れてしまいました。

まず、最初に懺悔します。

私、かなり幼稚でめんどくさいやつでしたね、
ごめんなさい。
いっときにせよ、このコミュニティ私に合わないかも、
なんて思ったりしたこともありました。
ごめんなさい。

その “いっとき” というのは、
4月後半から連休前半くらいにかけて、
人生の課題」 で
コミュニティ全体が盛り上がっていた頃のことです。

もともと私は
女性ばかりの集団というものにちょっと苦手意識があり、
自分のプライベートなことをあけすけに語ることや
他人の中に踏みこむことが不得手で、
かまわれるのがあまり好きじゃなく
(かといって無視されたり放置されるのが好きなわけでもない)、
加えて “みんなと足並み揃えて” という空気には条件反射で
反発してしまうという
厄介なところがあるのです。
(自分で書いててもめんどくさい感が半端ない 💧)

その上、魂の半分くらいは別のことにがっつり囚われて、
リンカネの方はやや気もそぞろになっていたタイミングでした。

別のこと、つまり研究の方面でのことですが、
4月は研究界でも全国的に人事が動く時期で、
どこそこの助教に着任しました、とか
どこそこの准教授を拝命しました、とか
SNS 上で就任挨拶が飛び交いまくっていました。

ロスタイムなしに
名誉の階段を順調に登り続けられる人がいる ――
実際には、大半の研究者が綱渡り状態なことは
知っているし、私はどちらかといえばラッキーな方
なのもわかってはいるのですが、
どうしても立派なキャリアを積んでいる人に対して
引け目を感じてしまう。

さらに、
4月下旬には届くはずの、研究助成申請の採否が
5月に入っても音沙汰なしでイライラ欝々していました 💧

一方、リンカネでは
みなさんとの熱量・覚悟の度合いの差に打ちのめされ、
この時点で、気持ち的には遠く出遅れた感が半端なく・・・

研究は私にとって痛み止めみたいな側面もあって、
そこが揺らぐと目も当てられない事態に陥ってしまうわけで、
まさにそうした悪循環のスパイラルにはまりこんでいたのでした。

文字どおり、線路から脱線して復旧できないような状態で、
誰かにレスキューを請うという発想すらできませんでした。


自分の性格傾向と 「人生の課題」 のこと

そんな中、5月3日に岩熊さんから DM をいただきました。
(後で聞きましたが、私の悪い波動を受信なさったそうですw)

その後もちょっとなんだかんだあって、
5月21日にやっと面談の機会を得ました。

実は、岩熊さんが声をかけてくれたことで
ひとまず正気は取り戻していて (笑)、
5月16日にはようやく申請採択 (研究助成金がおりる!) の通知と、
同日に研究概説書の共同執筆の正式依頼まで届いて、
なんというか停滞する時は停滞するけど、
事態が動く時は怒涛のごとく動くものなんだなあ、
と思ったものでした 😳😳



それで結局のところ、
何が私を滞らせ拗らせていたのかというと、
あらゆる方面で、
自分にないものを持っている人に対する劣等感

とでもいうべきものだったのだと思います。

いいポストに就いているあの人と、くすぶっている私。
パートナーのいるあの人と、いない私。
持っている誰かと、持っていない自分。

一事が万事、こういう対比で自分を下げるものの見かた
しかできなくなっていました。

このマンガ ↓ の主人公が陥っている思考パターンそのまま。


だから正直、コミュニティの中でも、
特に結婚されている方、パートナーがいる方、お子さんがいる方と
関わることに勝手にストレスを感じていました。
ショーウィンドウの中のまぶしいキラキラしたものを、
薄暗い道端から眺めているような心境とでもいうのでしょうか。
どうせ向こう側は手の届かない世界、
どうせ自分はあっちにはいけないんだ・・・ 的な。

ここまでネガティブになっている人相手に、あなたならどうします?
私は、どうしたらいいかわかりません (苦笑)。

27歳で処女であることに死ぬほど悩んでコンプレックスを抱えている
上述の主人公 (ちなみに美人で仕事もできるいい子) に、
何をどういって言ってあげればいいんでしょうか?

「人は人、自分は自分」
「セックスの経験の有無と人間的価値は関係ない」
なんていったところで、
そんなきれいごとは誰だってわかってるだろうし、
劣等感にがんじがらめになった心の奥底には届くわけがない。

「他に夢中になるもの、打ちこめるもの、大切なものがあるなら」
「別のものを持っているから」
気に病むべきではない、という理屈は
本音を一時的に糊塗するだけなので
結局は誰のためにもならないし。


だけど、そこをなんなく、なんとかしてしまうのが岩熊さんなんですよね。
何がどう自分に作用したのか、
私自身ですらよくわからないのですが、

他の人にはあって自分にはないもの、というのは、
  そもそも人生の課題が違うから


というようなことを言われたのだったと思います。

それから、

もう歳をとるのをやめましょう

と言われたのが、
これまで生きてきた中で一番の脱力系インパクトでした 🌟

そうね、コミュニティの中でも高齢 (笑) であることを
ちょっとじゃなく気にしてたもんね、私。
研究キャリア的には若手だけれど、社会人入学だったから
大学院の同期とはひと回りくらい年齢差があることも、
本当は気にしてたし。


私がこだわっていた研究者としてのポスト、
教授・准教授だからどうの、だの
任期付きの非常勤だからどうの、だの、
そういうことに関しては、

「正直、どうでもいい」

だそうです (笑)。

そうですか、我らが高度な競争をしていると思いこんでいたことは、
興味ない人にとってはどうでもいいことですか、そうですかw
(確かに、最近の世界情勢に関する情報番組のコメンテーターとして
 出てくる人たちって、教授准教授に限らず任期付き研究員も多いし、
 研究者ヒエラルキーも無意味化しているのかもしれない)


点数が伸びなかった 「人生の課題」 に関しても、
点数が問題ではないんだってことを、わかっていませんでした。

出会った人すべて (好きな人も苦手な人も全部) の中に
  自分の理想を見つける

は、「言葉自体は完璧に近い」 と言われていたのに・・・

自分という物差しでしか周りを見られないと、
目で見てはいても理解はできないし、
そのうち目さえ見えなくなってしまうのかもしれません。

面談後、改めて実践会のアーカイブを見返して、
自信に満ちて迷いなくまっすぐ前進しているように思えていた人たちも、
みんなそれぞれ迷ったり悩んだりしながら試行錯誤しているのだという
ことに気がつきました (曇った目で見ても気がつかないのよ、これが)。

私のことですから、もうこれで大丈夫、とはならないでしょう。
たぶん、また行きつ戻りつすることになると思います。
そういう時は、まずブレていることを自覚すること。
そして、人生の課題に立ち戻ることを習慣づける。
それがひとつの大きな約束です。
そうすれば、大事な研究を痛み止めにする必要もなくなるでしょうから。


研究のこと

面談ではもうひとつ、こんなやりとりがありました。

「研究って、そんなにしたいですか?」
「しなきゃダメなものです」
「しなきゃダメというのと、したいというのではだいぶ違うけど」
「やらなきゃ私は死んでしまう、それぐらい大事なものです」

これだけでは伝わりきらなかったかな、という部分を補足すると、
私にとって考えること・探求することは
食べることと同じくらい、生命維持に欠かせない本分なので、
やめたら私という個は滅んでしまうということです。

ただ、一貫したテーマを生涯かけて追及するのが立派、みたいな
これまでの学界の風潮はもう古いのかも、とも思います。

私は、今の分野でやりたい研究をやり尽くしたと思ったら、
また別の、全然違うステージに移行するかもしれません。
そのことに関してはまったく不安じゃないし、
きっとうまくいく、となぜか自信をもっていえるのです。

私は起業を実現する前に卒業式を迎えてしまうわけですが、
実は 助成金を申請した研究計画というのが、
リンカネの初回オリエンテーションで話したことに関わること
なのです ✨

大学での職位にこだわるのは、
研究界という (自分で思っていた以上に) 狭い世界の価値観に
染まっていたせいもありますが、
どんな形にせよ大学に籍があるのとないのとでは
できることに天と地ほどの差ができてしまうという、
いちおう確固たる理由があるのです。

コ⊡ナでその落差はさらに広がってしまい、
私がなんとかしたいと思っているのはその点で、
それをビジネス化するとなると、
アレルギーを起こす人が絶対いると思いますが、
価値観のアップデートができない人のことは
平成に置いていくとしましょう (笑)。


婚活のこと

2020年の4月頃に、婚活コンサルに申し込んだのが始まりでした。

お察しのとおり難航しました。
とにかく、自分で自分のことがまったく理解できていなかったため、
岩熊さんの言葉が大いなる謎かけにしか思えなかった時期もありました。

もともと、
できるだけ他の人とは関わらないでさっさと済ませて、
さっさといなくなって、
婚活したという事実もなるべく人には知られないようにしよう、
なんて思っていましたし、
もっといえば、
「これでダメだったんだから自分はダメでもしかたがない」 と
言い訳できるように、という思いが心の底に潜んでいたことも
否定できません。

“みんなで婚活” にもに参加はしたものの、
他の人の協力を得る、ということにはかなり心理的なハードルが
高かった、というのが本当のところです。

婚活をしなければならないことを本音の部分では恥じていたし、
「私だけがうまくいかなかったらどうしよう」 という不安も大きかったので。

ビリにならないようにと走り出したものの、
ビリになった時の予防線を張っているような状態だった
と思います。


上で、コミュニティの既婚者や子持ちの人たちに
コンプレックスを感じてしまっていたと書きましたが、
それは研究の世界においても同様でした。

なんというか、女性研究者というものは
研究で成果あげて、いいポストについて! (男には負けない!)
恋愛もして趣味にも力入れて! (喪女じゃないし研究馬鹿でもない!)
結婚して子どもも産んで! (女としての幸せもゲットしちゃいます!)
公私ともに充実してます!
・・・ でなければ! という共通認識のようなものがあって、
女性研究者の悩みといえば、“仕事と家事育児の両立” の一択のみ、
という不文律 (集団的思い込み?) があるんです。
独身の女性研究者にだって (結婚できないこと以外にも) 悩みの
ひとつやふたつや10個くらいあるのに・・・

他方、独身の人や子どもがいない人は、
結婚しない・子どもを産まないと決めた確固たる信念がある!
という感じで。

そのどちらでもない (はっきりいってどっちも嫌だと思う) 自分が
すごい半端者に思えて、肩身の狭さを感じつつも、
弱みを見せちゃいけない小さな世界の論理に縛られていました。

人生でいちばん自由を謳歌していた学生時代には
周りのみんなも自由だったのに、
時が経つにつれ、みんな既定の路線に乗っていってしまうようになり、
同じ路線に乗れない、乗ろうとしない、乗りたくない私はおかしいの?
という思いに、いつしかとらわれるようになっていたのです。

パートナーや子どもがいる人がうらやましいというより、
誰も自分と同じじゃないんだという孤独感の方が
より強かったのかもしれません。

それでも、安心できる材料をなんとか探そうと足掻きました。
その結果、
ある程度の年齢で恋愛・結婚・出産をしていなければ半人前、
したくない・しないという明確な意志があるわけでもないのに
できていない自分は欠陥人間、
恋愛経験豊富な人・既婚者・子持ちの方がステージが上で、
自分は底辺 (のくせに底辺じゃないふりをしようとしている)
・・・ まさにドゥーム・スクローリングにはまりこんでいたという
ことでしょう。

昨年夏に川島大和さんのセッションを受けた際には、
そんな拗らせ大爆発、といった感じだったと思います (笑)。
「結婚するより総理大臣になる方がずっと簡単」 などと
アホなことを言いました、言い切りました、私。
もちろん、冗談や例え話ではなく、本気で。

川島さんが大学時代の先輩に似ていてフランクに話しやすい方
だったことで、その後岩熊さんとの面談でもあまり緊張せずに
話せるようになったわけですが。
ええ、ワタシ初っ端から岩熊さんに 「画面ごしにも圧がすごくて、
気の弱い男性だったら凹んでしまいそう」 って言われた女ですw
あの時ははっきりいってショックだったし傷ついたけど (滝涙)、
まあ実際そうだったんでしょうネ。


その後、昨年9月末頃から年末まで療養生活に入ったので
(詳細は省きますが、私にとってこの期間は脱皮や再生のために
 必要な時間だったと思っています)
“みんなで婚活” に参加されていた大勢のみなさんがどのように
なったのか、あちら側の Slack を見てもよくわからないんですが 💧


自分のさもしいところ (白目) を洗いざらい自白した今、
どうしたいのかというと、
改めて、私も自分だけのかけがえのないパートナーがほしい
思います。

実は婚活プロフィール講座は中断したままの状態なのですが、
途中で終わっちゃった、というよりも、
やっとここまでこられた、という気持ちの方がはるかに大きいです。
(いつも心に女岡っ引きを!)

現段階では、自分の短所はよーく理解できているのですが
(私って悪いところだらけ、と卑屈になってるわけではなく、
 対象によっては “よかれと思って” があだになることを
 いい方向に転換する心の持ち方を実践しはじめた、という意味で)、
射程の男性にアピールしうる自分の長所 (特技) を明確に言語化
するまでには至っていないという状況です。
“明確” でなくてもいいのかもしれませんが。

「私はマルチタスクが苦手だから、研究と婚活を両立
 できる気がしない」
「婚活のことで頭がいっぱいになってしまうのは困る」
云々と、ひと頃グズグズ言っていたような気もしますが、
それって、以前うまくいかなかった恋愛と同じパターンを
くり返してしまうことへの怖れが拭えなかった
 せいなんですよね。

ごく最近になって、そのパターンに陥るメカニズムが解明
できたので、不安はだいぶ薄らいだと思います。

今後、自分が本当に何をどうしたいのかをよく考えて、
自分のペースで婚活を進めていきたいです。

今は、皆さんからも、婚活のアドバイスをいただきたい と、
無理せず本心から思ってます
もしかしたら名指しで教えを請いにいくかもしれませんので、
その時は、どうぞドン引いたりしないで、よろしくお願いします。
善は急げで、橘 遥生さんの婚活塾説明会に申し込んじゃいました!
(あと1枠だった、セーフ!)


私でも、誰かに影響を及ぼし得るのかな?

6月半ば、研究アカウントの方で
ある研究者 (web 連載をもっている同年代の女性) と
やり取りをしていて、突然
「みゃおさんの話でネタが降臨した! みゃおさんてば女神!」
とか言われてびっくり。
私としては、何かを示唆したつもりなどまったくなく、
普通の雑談の流れとしか思っていなかったのですが、
極めて稀な、天啓を与えられる人
とまで言われて、面映ゆいったら 😳

数日後、本当に記事が公開されましたけど、
どこらへんに私の影響があるのかはよくわかりませんでした (笑)。


また、別の研究者 (30代男性) が 「歌ってみた」 というので
「動画をアップしましょ」 と言ったら、本当にやっちゃった!
なんてことも 🎤
(背中押してもらいたかったんですかね)


他にもちょこちょこ、なんとなく言ったことに
思いがけない反応が返ってきたり。
(がたさんさん、なんてことないリプを拾い上げてくれて
 うれしかったです!)



思い返せば、私は
自分が誰かに影響を及ぼすということに関して
非常に、あまりにも、無頓着でした。
というか、
昔ちょっと失敗しちゃったことがあって、
それ以来、能動的に作用しようとすること、
牽引するということから、
逃げていた部分もあったかもしれません。

以前、岩熊さんから
「自分の評価を他人任せにしている」
と言われたことがあって、
長い間意味がわからなかったのですが。
(だからどうしろ、どうすべき、ということは岩熊さんは
 仰らないから)

まあ、そういうことだったんですよね。
私ははなから、
人が周りに集まるような人間になろうとすることを
放棄していました。
めんどくさかったのもあるし、
うまくいかないことを恐れていたのかもしれません
(気にしいだから)。


ただ、今のところは、意図せずとった言動に
なんとなく周囲が反応してくれているというレベルなので、
一定の効果を狙ってやるとしたら、
また話は別なのかな、とも思います。


目下、
過去や現在進行形のあれこれの重さから解放されて
楽になってほしいなと思う人が
リアルに2人いるのですが、
その人たちに対して具体的にどう働きかけたらいいのか、
見当もつきません・・・

「自分を開示して」
「もっと正直になって」
「人と比べないで」
「なんでも相談して」
「過ぎたことにばかり拘らないで」

なんていくら言われたところで、
即そのとおりにできるんだったら誰も苦労はしないし、
言われたからする、
せざるを得ない圧力がかかったからそうする、
形だけそうしたふりをする、
では意味がないわけで。

自ら、
無理せず、
心の底から、
そうしたいと思うことで
行動して、
抱えこんだ重荷から解放される

他者がそうできるようになるための
道案内力を身につけたい。

これはすべての人の中に理想を見つけるという
私の人生の課題にも通じることなんじゃないかと思います。


卒業と、新たなスタート

わずか2年と、みなさんの中では短い期間かと思いますが、
コミュニティに参加することができて、
情報の海の中に岩熊さんを見つけ出すことができて、
私は本当に幸せ者です。

スムーズにはいきませんでしたが、
たぶん四半世紀ぶりくらいで、
みんなのことが大好きで、
みんなからも愛されていた (と胸を張っていえる)
本当の (本来の) 自分を思い出し、
欲しいもの、したいことをはっきり自覚し、
主張することもできるようになったのは大進歩だと思います。


現在取り組んでいる研究テーマは、
リンカネに参加しなかったらやってみようとは思わなかった、
というか、実現可能性を考えることさえなかったことで、
具体化すれば、確実に人のためになることです。
著作権法という巨大な壁が立ちはだかっているため、
ビジネスとして収入を得られるようになるかは
まだわかりませんが。

今後の予定としては、
大学の夏季休暇期間にシンポジウムを開催します!
今は登壇予定者への打診レターを練り練り中。
ちなみに研究チームの責任者は教授なのですが、
思っていた以上に私の好き勝手にやらせてもらえるみたいで、
感謝!


岩熊さんとコミュニティに最後まで伴走できて本当によかった。
オフでのイベントや朝活、感謝ワークにはほとんど参加できず、
サポーターとしても (ありちゃんの小説の校正をした以外は)
特段のことはできませんでしたが、
これからもみなさんのご活躍を沿道から応援しています。





岩熊さん、岩熊さんであること卒業おめでとうございます。
着実に歩み始めている人も、これからの人も、ひとまず卒業おめでとう!
そしてあきらめなかった私もおめでとう! ㊗️

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