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推しの結婚で自分のガチ恋に気づいたのでさよならした



魂の微熱感じて青春をともに過ごした推しと十年


結婚と分かってたのに祝えない顔も見れない推しにさよなら


あなたは私の青春そのもの

私は中学生の頃に好きになった
ボーイズグループがいました。
中でもメインボーカルを務める彼が最推しでした。
一人でちょっと遠いライブ会場まで行ったり、
ラジオの公開生放送を観覧する為に
冬の朝から長蛇の列に並んだり、
初めての経験を色々させてもらいました。
中学三年生の不登校から心の病になり、
引きこもりになってしまった私には
彼らとの時間こそが青春でした。
辛い日々の中で死にたくなっても
彼らのCDが来月発売だから、
じゃあそれまでは生きていようと思える
命綱のような存在でした。
完全に依存していたとも言えます。

推しが結婚、ガチ恋に気づく

そんな推し活をしていて十年近く経った頃。
最推しの彼が同業者の方と結婚しました。
昔から結婚願望は強いと公言してたし
交際報道も出てて予感はあったのに、
私はひどくショックを受けました。
メディアは祝福ムードだけれど
自分からお祝いする気持ちは湧いてこず、
それどころかお相手に嫉妬する始末。
ずっと応援してきたファンのはずなのに、
そんな自分にもショックでした。
そうして私は彼が結婚してようやく、
推しを本気で好きだったんだと気づいたのです。

推しにさよならを

それから私は彼らを避けるように、
CDも聴かずメディアも見なくなりました。
彼の顔を見るとお相手がチラついて胸が痛み、
そんな嫉妬深い自分にも嫌気がさしたからです。
こうして十年間の推し活は終わりを告げました。


それからまた数年経った最近のこと。
封印していた彼らのCDやグッズを
引っ越しに伴い処分する事にしました。
当時のことは私の中で黒歴史と化していて、
向き合うことに相当のエネルギーを使いました。
けれどやって良かったです。
辛かった時期に心の支えになってくれた推し。
楽しくてほろ苦い青春の思い出をくれた推し。
そんな彼らに本当の意味で、
ありがとうとさよならができました。
だから今こうして彼らのことを書けています。

こんな私ですが今は別の人を推してます。
私にまた新たな世界を見せてくれる推し。
今の推しには依存しないよう気をつけてますが、
実際に彼が結婚してしまったらどうなるか
正直分かりません。
分からないけれどとりあえず推してしまう。
これが推し活の怖さとおもしろさです。

推し活を卒業したと思ったらまた別の人推す不思議かな


サポートしていただいたものは脱ひきこもり、自立に向けての費用にさせていただきます!ちなみに以前いただいたものは旅行鞄を買う費用に充てました。ありがとうございました!