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似たもの母娘に春は来るか


母との業を断ち切る春嵐


私たち母娘は似ている。

私の声は母にそっくりで

電話越しだとどっちかわからないらしい。

趣味も似ているところがあって

私がリビングでアニメを見始めると一緒に見て

なんなら私よりドハマりすることもある。

詩を書き始めたのもほぼ同時期だ。

お互い知らないところでこっそりと書き始めていた。

私は心の病である強迫症と診断されて十数年。

母がうつ病と診断されてからはもうすぐ25年だ。


私は自分が病気になるまで、母が何故ベランダで

ぼーっと外を眺めているのかわからなかった。

子供心にその背中を見て、漠然とした不安を抱えていた。

だけど私も病になって、同じようにベランダで外を見て、

その気持ちがわかるようになった。

あぁ、母は消えてしまいたかったのか。

この高い5階のベランダから、

飛び降りてしまえたらと思っていたのか。

私は自分が同じような状況になって初めて、

母の心の声に気付いたのだ。


私も母も同じような心の病であるが故に

こうしてお互いの苦しみがわかってしまうが

それがいいこともあれば、悪いこともある。

良き理解者にもなれるが、共依存にもなりやすいのだ。

私たちの関係はこの間を行ったり来たりしている。

というか一緒に暮らしていると共依存に傾きやすいように思う。

母が辛そうにしていれば話を聞いてあげたいけれど

延々とその話を聞かされるのは正直キツイ。

そう、私は母と一緒に暮らすのがキツイと感じ始めている。

そして離れて暮らした方がより良い関係を築けると思ってる。


母との業を断ち切る春嵐


私たちはきっと、分かりすぎて辛い。

似ているから混ざり合ってしまう。

二人はきっと離れた方が幸せになれる。

私は私として。母も一人の人間として。





サポートしていただいたものは脱ひきこもり、自立に向けての費用にさせていただきます!ちなみに以前いただいたものは旅行鞄を買う費用に充てました。ありがとうございました!