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今日も明日も英文解釈日和

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完璧な英文解釈などといったものは存在しない。完璧な誤訳が存在しないようにね。 (英文解釈の魅力を紹介している記事や、大修館書店発行の月刊『英語教育』に掲載されている、「英文解釈…
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2022年2月の記事一覧

おーい磯野、英文解釈しようぜ。 〜英文解釈(演習室)の魅力〜

英文解釈には癒しがある。 私を優しく赦す希望の光がある。 まず初めに、これはアスクの狼さんの以下のnote記事 https://note.com/askpub/n/nd750f52447c8 ブチギレチワワさんのブログ記事 https://anokoro-yokatta.hatenablog.com/entry/2022/01/30/155905 を受けての記事です。 大修館書店「英語教育」偶数月号に連載されている「英文解釈演習室」がアツい。課題文をそれぞれに訳し

英文解釈をすることは黒い羊であることなのか

僕は受験生の時、「英文解釈」というものを知らなかった。聞いたことはあったが、英文「読解」と何が違うのか、そこまでの理解はその時にはなかった。 某○(アルファベットの最後の文字)会に当時通っていたのだが、授業の中で「英文解釈」という言葉は出てこなかった気がする。英語好きではあったけど、いやどちらかというと英"文法"好きな人間だったから(それは今もそうか)、「読解??そんなん文法わかってたら読めるし、それ専用の対策なんていらんでしょ」というスタンスだった(大馬鹿者。 大学に入っ

実名投稿の恐怖との戦い

英語講師オーディションに出場して多くの方々から認識をしていただけた。 その中で、同じ「岩」から始まる名前の男がいた。 その男に認めてもらった時のことは今でも忘れない。 自分が英検1級に初めてチャレンジした2021年5月末。 リーディングの力なのに、語彙が占める割合が高すぎるだろうと思い、等分配点とは思えない、という趣旨の投稿をしたところ、その男が色々と教えてくれた。 そして、英作文のお題であるeconomic sanctionsが何か分からない、という低レベルなミス

英文解釈ブームへの考察

 英文解釈が熱い。2021年は、英文解釈の年だったといっても過言ではないだろう。著作においては、Mr. BIG先生こと北村一真先生の「英文解体新書2」を皮切りに、倉林秀男先生の「英文解釈のテオリア」、そして薬袋善郎先生の「基本文法から学ぶ英語リーデイング教本」など数々の話題作が生まれた。また、北村先生の「英語の読み方」は多くのメディアで取り上げられ、6刷まで重版が決まっている(おめでとうございます!)。しかし、盛り上がっているのは著作だけではないのは、ご存じだろうか。「読む」

惜しみなく英文解釈は奪う

I exist as I am―that is enough; If no other in the world be aware, I sit content, And if each and all be aware, I sit content. One world is aware, and by far the largest to me, and that is myself; And whether I come to my own to-day, or in

そもそも、私が英文解釈(演習室)の魅力を語る必要があるのだろうか。

 わが尊敬する岩清水Zさんに、指名を受けた。しかし、記事を見ている方は既に界隈の方か、かなりのマニアの方だろう。既にアスクの狼さんなどの名記事もある。  すると、この私がわざわざ英文解釈演習室の魅力を語る必要なんてあるのだろうか、と自問自答してしまう。  その前にまず自己紹介が済んでいないなと気づいた。初老寸前、私篠崎テントは、「こどおじ」である。今、左手でカサついた尻を一掻きして、鍵のない子供部屋でキーボードを叩いている。仕事は冴えない。時折憎たらしい上司の形態模写をし

煙管式「英文解釈」との決別

演習室『英語教育』という月刊誌に「英文解釈演習室」というコーナーがある。読者層は、おそらくプロの英語の先生方で、演習室は、読者が英文解釈の実力を磨くためのものだろう。 それを非公式に利用した「英文解釈グランプリ」というtwitter上の面白い企画がある。私の場合、それがタイムラインに流れてきて、逆に本誌の存在を知ることになった。ブック・オフで表三郎師の名前を見つけて驚いたときのように、たいてい逆から入る。逆三郎である。 本誌があくまでも粛々と刊行を重ねる一方で、非公式の英