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シンガポールでSTAY@HOME 12月26日(火)通算1358日目 グリーン(DORSCON)316日目

シンガポールで採用されている警戒レベルDORSCONが、新型コロナウイルスの流行以降、2年ぶりにオレンジ色から黄色へと4月26日に変化しました。また、ワクチンが完全接種であれば、入国に検査と隔離も免除となり、一層かつての生活に近づいてきていることを実感します。
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12月26日(火)通算1358日目 グリーン(DORSCON)316日目

 先日、大河ドラマ「どうする家康」の舞台裏に密着する番組を偶然観た。新型コロナウイルスの流行以降、テレビ画面が専らYouTube再生機と化しており、NHKを付ける回数も減少している。そのため、実を言えば「どうする家康」自体ほとんど未視聴だ。ただ、舞台裏という言葉に惹かれてそのまま観ることにした。

 撮影期間は1年半とのことで、重要な場面を演じたときの心境等を役者たちが語っていた。中でも織田信長を演じた岡田准一さんの、演技や台詞と分かっていても傷つくことがあり、それは1年を通して同じ役を演じられるからこそのご褒美、といった話をしていたのが印象的だった。岡田さんは大河ドラマ「軍師官兵衛」で主役の黒田官兵衛を演じており、その経験からの考えだそうだ。

 確かに意味は分かるし、形は違えども創作している身としては、それがある種の理想形なのも理解はできたが、実際そこまで役とシンクロするのだろうか、という疑問はあった。そのまま番組を視聴していると、物語のクライマックスで家康が大砲を打つ話題に移っていった。どうやら脚本家も主役の松本さんも、平和な世の中にしたいはず家康が戦に積極的な行動取ることに矛盾を感じており、悩んでいる様子だ。

 結局、2人がどこに落としどころを見出したのかはこの番組中では明らかにされなかったが、撮影当日に、スタッフが「大砲を打つことについて共感できるか」と松本さんに問いかける場面があった。そのとき「できませんよ」と即答していたが、その目は「何でそんなことを聞くんだ」と相手を探ろうとする戦国武将の鋭さがあり、答えているのは家康その人のように見えた。多分、松本さんだけでなく、家康も家康自身の取ろうとしている行動に理解が示せない部分があったのかもしれない。この返答を見たとき、本当に役とシンクロすることはあるのだな、と感じた。ちなみに、クランクアップ後の松本さんの受け答えは、このときと全然違っており、やはりあの瞬間までは特別だったのだと思う。

 言うまでもなく、既に「どうする家康」の放映は終わってしまった。ただ今回の番組で、大河ドラマはやはりすごいと思った。来年は、観ようかと考えている。


去年(2022年12月26日)の記事はこちら↓

一昨年(2021年12月26日)の記事はこちら↓

3年前(2020年12月26日)の記事はこちら↓

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最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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