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無印を知らないなら無罪にしてほしい

バンコクのプラトゥナームという地区には巨大な衣料品市場がある。

ただでさえ安い衣料品が、ここに来ればさらに安く買えるということもあって、連日観光客や地元客で大賑わいだ。

そんなファッションタウンでよく見かけるのがこの靴下。「無●良品」風のタグが付いている。あの「無●良品」がこの名もなき露店に靴下を卸していないと言えないこともないが、限りなく言えないことを直感で悟る。タイに住んでいると、パチモンセンサーが研ぎ澄まされる。

しかし僕がいつも思うのは、これを卸したり仕入れたりしているタイ人が全員、これが日本のブランドの模倣品であることを知っているのか、ということ。

なんとなく知らないような気がしてならない。タイ人はこれが模倣品だと知らず、ただ売れるからというそれだけの理由で仕入れてるんじゃないかな、と。

もし模倣品という認識がなければ無罪にしてほしいと、やたらタイ人を庇う自分がいる。いけないなと思う。

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