発達障害児と海外移住〜ロンドン凸凹生活〜

英国特別支援情報サイトを開設しました。 https://www.ukjapanspec…

発達障害児と海外移住〜ロンドン凸凹生活〜

英国特別支援情報サイトを開設しました。 https://www.ukjapanspecialneeds.com/ ロンドン在住。 自閉ボーイズたちとの凸凹生活。 私達の歩んだ日本とイギリスの発達障害支援事情。 心理→社会福祉学科在籍中。

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イギリス特別支援サイトを開設しました(リンクあり)

イギリス特別支援情報サイト開設の経緯 今でこそ多くの方に手を差し伸べていただき英国の特別支援のプロセスを歩んでいる我々親子ですが、 渡英前や渡英後間もない私は、イギリスの特別支援情報がうまく取得できない現状に困難と大きな不安を感じていました。 予想外だったのは、インターネットで検索しても「日本語で得られる情報」が非常に少なかったことです。 勿論、役に立つ現地情報のサイトは沢山出てきます。現地の情報に勝るものはありません。 しかし、似たようなサイトが多く、量も多く。何

    • イギリス特別支援情報サイトInstagramを開設しました。

      少し前から、特別支援情報支援サイトのInstagramアカウントの運営も開始しています。 (下記リンクあり) 特別支援情報提供サイトインスタグラムアカウント こちらでは、博物館や美術館、屋内外の遊具施設といった場所で展開されているスペシャルニーズを持つ人々へのサービス・支援展開をレポ形式でまとめています。か おもにストーリー投稿でレポを行っています。 24時間経過すると消失してしまいますが、施設ごとにハイライトを作成していますので、 そこから確認が可能です。 なるべく

      • イギリス発達支援への道㉝長男:EHCPのためのSLT(スピーチアンドランゲジセラピスト)アセスメント

        EHCPは、ドラフトも最終版も発行に法定期限があります。 本来であればドラフトまでに全ての専門家からのアセスメントが終了していることが理想ではありますが、また人数もかなり多いためドラフトまでにアセスメントが間に合わないこともあります。 長男のEHCPではSLT(スピーチアンドランゲージセラピスト、日本で言うと言語聴覚士が1番近い職種でしょうか)のアセスメントがドラフトまでには間に合わず、最終版発行の法定期限10日前に学校で行われることになりました。 長男の場合は親にSL

        • イギリス発達支援への道㉜次男:学校への移行会議(トランジッションミーティング)

          EHCPに記載された次男の学校名は、EHCP取得前に通常の学校申請ルートで申し込んだMainstreamの学校でした。長男と同じ学校です。 保護者や本人が希望する学校でない場合でも、自治体はEHCPに学校の名前を記載する義務があるそうです。 学校変更希望は前記事で記載したアピールの手続きを進めていくとして、 9月からは、ひとまずEHCPに記載された学校に通わせることになります。 EHCPをもつ子どもは、学校の入学に向けて「移行会議(トランジッションミーティング)」が開かれま

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        イギリス特別支援サイトを開設しました(リンクあり)

          イギリス発達支援への道㉛次男のEHCP最終版発行と学校決定

          次男のドラフトの修正依頼を出したのち、法定期限の数日前である6月末にEHCP最終版が届きました。 結論から言うと、週30時間サポート、£11000/年の補助が決定しました。 ナーサリーのSENCOや自閉症チーム曰く、かなり良い結果だそうです。 近年ではかなり査定が厳しく、これより1段階下のサポートしかおりないことが多いそうです。 学校配置についてはスペシャルスクールもしくはARP(自閉スペクトラム特化の支援級)を希望していましたが、入学は叶いませんでした。 結果、EHCP取

          イギリス発達支援への道㉛次男のEHCP最終版発行と学校決定

          イギリス発達支援への道㉚EHCPドラフトの精査方法

          こちらの記事は随時更新します。 先月末は次男の、そして本日長男のEHCPドラフト(正式なEHCP発行の前段階)が発行されました。 ドラフトを受け取ると、 15日以内に承認または修正の意思を確認され、修正したい場合は希望する箇所を直して依頼をLAの担当者にかけます(※私の自治体の場合) 同時にキャッチメントエリア(学区のようなもの)や学校の種類を気にせずに、入学希望の学校を指定することができます。これも書面が来るので記入し、SENの担当者に返送します。SENのcase wor

          イギリス発達支援への道㉚EHCPドラフトの精査方法

          イギリス発達支援への道㉙イギリス小児科での自閉症アセスメント(長男編)

          次男に引きつづき、約1ヶ月後に長男のNHS小児科受診も無事終了しました。 今回も同じ通訳の方がついてくださり、同じ専門医が診察担当でした。 次男同様、 日本からの診断書、学校からのレポート、親からのレポート、その他こちらで受けた除外診断の報告書などをもとに問診と簡単な行動観察が行われました。 その結果、 長男も次男に引き続き自閉スペクトラムであるとの診断を受けました。 今回もすぐに診断がおりたのは、やはり多方面からのレポートと問診、診断書、本人の様子を見ての判断とのこ

          イギリス発達支援への道㉙イギリス小児科での自閉症アセスメント(長男編)

          イギリス発達支援への道28 子供達のEHCPドラフトを取得しました

          自治体が息子達のEHCPの発行を承認し、EHCPドラフトを無事取得することになりました。 次男は今月初めにドラフトを取得し、修正や学校希望などの提出を今週済ませました。今は修正案待ち、進学先の調整中です。 長男に関してはSENチームのドラフト作成担当者から昨日「無事自治体がEHCPの発行を決めたよ」と電話が来て、 あとは彼のドラフトが数日後に送られてくるのを待つばかりとなりました。 ここまで来るのにコツコツ動き続けて約1年かかりました。 思い通りにいかない事も多くあり

          イギリス発達支援への道28 子供達のEHCPドラフトを取得しました

          イギリス発達支援への道 番外編:次男の小児アレルギー科受診(NHS)

          少しだけ発達関連から逸れますが、情報として参考になると思いこちらも掲載します。 次男には卵アレルギーがあります。 日本でも小児アレルギー科を受診・負荷試験を実施し診断を受けました。 イギリスに来るにあたり、病院から診断書とエピペンを含むアレルギー対応薬をまとめて処方してもらいました。 昨年の秋にGPへ行き、アレルギー科への紹介をお願いしました。 すると、最初はご高齢のGPが「アレルギー科への紹介は必要ない。6歳ころまで食べなければ自然に治る」と斜め上過ぎるアドバイスを受け

          イギリス発達支援への道 番外編:次男の小児アレルギー科受診(NHS)

          イギリス発達支援への道㉗長男のEP面談(EHCPアセスメント)

          次男のEHCPドラフトを受け取った次の日には長男のEPアセスメントが学校で行われました。 次男に続き2回目のEP面談です。 通訳は付きませんでしたが 大まかな質問表を貰っていたので、前日までにEPへ提出を行いました。 (この質問表についてもSENCOからそんなのもらえないよ!と最初は言われましたが、聞こえないふりをして多方面に連絡をした結果最終的にEP本人から貰うことができたので良かったです。しつこさ、本当に大事です。) EPは長男を直接30分ほど観察したのち、 母親(

          イギリス発達支援への道㉗長男のEP面談(EHCPアセスメント)

          イギリス発達支援への道㉖自閉症アセスメントのためのイギリス小児科受診(次男編)

          先日次男の自閉症アセスメントのための小児科受診がありました。 この1年鍛えられたおかげで相手が言っていることは大体分かるようになりましたが、 専門家に適切に状況を伝える自信がまだ私にはないため、予約の時点で通訳も依頼しました。 (事前に病院に問い合わせれば用意してくれました。) 受診時は小児科医、私、通訳の方、次男の4人で問診から始まりました。 前投稿でも触れたように、事前に提出した書類に記載された内容と同じ内容を質問されました。 途中、次男がうるさすぎて彼のみ一時強制

          イギリス発達支援への道㉖自閉症アセスメントのためのイギリス小児科受診(次男編)

          英国発達支援の道25小児科受診に向けて

          ASDのための小児科受診が控えていますが、私の住むカウンシルのNHSでは記入や提出を求められるペーパーワークが多くあります。 小児科受診の日程決定のレターが来たと同時に、 NHSの小児科から受診の2週間前までに以下の提出が求められました。 1.親からの子供に関する情報 生育歴、既往、息子の生活全般の様子、社会的支援の有無、スペシャリストとの関わり、センサリーニーズ、困り感etc... とにかく山のような情報の提出を求められます。結局20枚ほどのものを提出しました。 (実は昨

          英国発達支援の道25小児科受診に向けて

          英国発達支援への道・番外編: 他の子との比較

          「周りと比較しない」「子どもの以前の姿と成長を比べる」とはよく言ったものです。親になると一度は言われた・聞いたことがある言葉ではないでしょうか。 発達支援を必要とするお子さんを持つ保護者の方は、この言葉は時に励ましとなり、時に葛藤の根元となりうるのでは、と自身の経験を通し思いを馳せる事があります。 元気な時・余裕のある時は、前向きでいられます。子どものそのままを受け入れて、愛し、成長を喜ぶ事ができます。 でもそれは、周りに比較対象がいない時に出来うることが多いのではないで

          英国発達支援への道・番外編: 他の子との比較

          イギリス発達支援への道㉔学校見学(リサーチ編)

          次男はスペシャルスクールを希望していますが、現時点では枠をもらえるのが非常に難しい状況です。 EHCPを取得すると、自治体内のSpecial Schoolを含む全ての学校に基本的にオファーができます。 その学校を探す調整役に、今後Case Workerが付くことになります。(我が家は草案担当のけCase Workerはついていますが、学校を探す時には別の担当がつくそうです) 保育園やサポートチームの見立てとしては、おそらくMainstreamの学校が指定されることになるだろ

          イギリス発達支援への道㉔学校見学(リサーチ編)

          SEN施設情報 ロンドンの博物館編

          イギリス特別支援情報サイトにて、ロンドンの主要な博物館で受けられるSEN(特別な教育ニーズ)向けサービスのまとめリンクを作成しました。 ロンドンにある多くの博物館では身体的なハンディを持つ方々に加え、自閉スペクトラム症などの神経多様性を持つ人々に対しても様々な取り組みが実施されています。 以下一例 ・SEN向け割引 ・Sensory Difficulties向けの時間確保(施設側が照明や音響などの配慮をした状態で展示物を見ることができる) ・SEN向けイベント ・開館中の比

          イギリス発達支援への道㉓EPアセスメント(次男)

          今週から学校が始まり、怒涛の1週間でした。学校見学、山のような書類提出、各専門チームへの問い合わせetc… やっとひと段落付いたので、忘れないうちに書いておきます。 私にとってこのNoteは自分の感情や思考を整理したり、心を落ち着けるために役立っているなあと最近感じています。 今週の1番山場だったのは、何と言ってもEHCP取得のためのEP(Educational psychologist)のアセスメントでした。 EPは直訳すると「教育心理学者」となります。  心理学の学

          イギリス発達支援への道㉓EPアセスメント(次男)