イギリス発達支援への道㉓EPアセスメント(次男)

今週から学校が始まり、怒涛の1週間でした。学校見学、山のような書類提出、各専門チームへの問い合わせetc…
やっとひと段落付いたので、忘れないうちに書いておきます。
私にとってこのNoteは自分の感情や思考を整理したり、心を落ち着けるために役立っているなあと最近感じています。

今週の1番山場だったのは、何と言ってもEHCP取得のためのEP(Educational
psychologist)のアセスメントでした。

EPは直訳すると「教育心理学者」となります。 
心理学の学位を取得し、修士or博士といった大学院に行きようやく取得できるようなプロフェッショナルです。以前大学の講義で彼らの存在を学んだことがあったため、お会いできたときには「本当にいるんだ...!」と感動しました。

EPはEHCPのアセスメントを担う重要な職種の1つである他に、
学校や保護者へのアドバイス、他機関と協力して子どもを支援するなど、その役割は多岐にわたります。

EHCPリクエスト承認の通知から10日ほど経過した後、
SENCOを通して、EPアセスメント日程調整の連絡が来ました。

1時間 親と保育園スタッフとの面談
30分〜45分 次男観察
といったスケジュールでした。

私の住む自治体はEPチームが通訳を依頼できるルートを確保しているそうで、例にもれず依頼しました。しかし残念ながら対面の通訳は空きがなく、
必要時電話の通訳サービスを使えるという提案をいただきました。とても親切です…

そして通訳が用意できないことも多いと聞いていたので、
SENCOを通して
質問内容を事前に受け取れないか依頼し、
一覧表を送ってももらうことができました。

その質問に沿って回答書類を作成し、アセスメントに参加する予定のナーサリーのSENCO、スタッフ、カウンシルの自閉症サポートチームメンバー全員に共有しました。そして「私が上手く伝えられなかったときに助け舟を出してほしい」とお願いしました。
(作成の際にアドバイスをいただいた皆様にはこの場を借りてお礼申し上げます。本当に助かりました。)

当日、なんと全員が資料を読み込んできてくれまして(感動)。
アセスメントに参加したスタッフの力を借りて、悔いがなく伝えきれたと思います。
EPにも書類を渡し、レポート作成に使用するとのことでした。

全て事前に受け取った質問通りに面談が進んでいったのですが、
最後にEPから「エモーショルナルな質問かもしれませんが、
息子さんには将来どのようになってほしいですか?どのような姿を望みますか?」という質問がありました。
正解はないし、正直に話してほしい、とも言われました。
あんなに雄弁(台本通り喋っていただけ)だった私、急に言葉に詰まりました。最初は台本にないぞ!と思って焦っていたのですが、

気づけば答えながら自分でも驚くほど涙を流していました。止めたかったけど、止められませんでした。

そして、
「彼が生まれたばかりの時は親として色々なことを夢見ていたし期待していた。他愛ないおしゃべりを沢山する予定だった。もうそれはできないかもしれない。少なくとも今はできない。今後は誰かの力を借りながらでも、少しずつできることを増やして穏やかに幸せに生きてほしい。彼のことを愛してくれる友達をたくさん作ってほしい」と答えたと思います。

そして皆がうるうる泣いて終了するという少しほっこり?した形で終わりました。優しい世界…。
この保育園に入れて、この人たちと出会えて本当によかったなと心から思いました。
また、今までは母親としてひたすら目の前のことに必死で向き合ってきましたが、「私自身の気持ちにも向き合う必要があるな」と感じた場面でもありました。

何はともあれ、無事終了して安堵です。
気は抜けないので良い結果が得られるようにもう少し踏ん張りつつ、
自分自身の感情も大事にしようと思った、そんな日でした。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?