![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/98089503/rectangle_large_type_2_f606d22fc32a87d9c5ad0f5e183a5c11.png?width=800)
『壊れた天気』 (中高生たちの超短編小説 019)
探究学習塾エイスクールの中高クラス「探究ラボ」に通う16名の中高生たちと4名のメンター・ファシリテーターが書いたオリジナルの『超短編小説(インスタント・フィクション)』を掲載しています。誰が書いたかわからない、ちょっと不思議な約400字の世界をお楽しみ下さい。感想(コメント)もお待ちしております。
八月の東京、いつものように一日が過ぎていく。
だがその日は突然来た、8月なのに雪が降り始めた。
そこからだ、天気が壊れ始めたのは。
毎日のように東京で雪が降った。
雪が降り始めてからすぐは、子どもたちもはしゃいでいた。
だが何日もすると子どもたちは外出できず、大人も仕事に行けなかった。
そしてそんな日が5年も続いた。もうこんな世界に誰もが慣れてしまっていた。
そんなある日、僕は何故か気を失っていた。目を覚ますと東京の街が5年ぶりに晴れていた。
外を見ると、何故か今まで積もっていた雪は消えていた。
なのにみんな平然としている。5年ぶりに晴れたのに。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?