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デンマークに来て友達の定義が変わった話

先日授業で友達になったデンマーク人と放課後話していた際に、デンマークに来てから人との距離や人間関係の構築の仕方が他の国と違うと感じるようになったことを告白すると、デンマークでのコミュニケーションの仕方は確かに他の国と違うと思う。と彼女なりの解説をしてくれた。

彼女はNYに2回ほど滞在したことがあるが、その経験からデンマーク人とアメリカ人のコミュニケーションの違いを感じたそう。彼女曰くデンマークでは自分から助けを求めない限り、自分から声をかける習慣はあまりないそう(もちろん道端などで明らかに困っている人は普通に助けるが、友人同士の間の場合など)その理由としては誰もがパーソナルスペースを大切にしていて、その人の「邪魔をしたくない」という意味で、助けを求められない限りは声を自分からかける必要はないという考えを持っている人が多いらしい。でも助けを求められたら全力でサポートしてくれるのがデンマーク人だよ。と教えてくれました。
また彼女がNYでもう一つ感じたこととしては、アメリカ人はデンマーク人に比べてとてもフレンドリーだが、人間関係において深い関係を築くというよりは表面的な関係性が多いと感じたそう。私もデンマークに来る前に、「デンマーク人と友達になるのは難しい」などという記事を沢山見てきたのでとてもビビってはいましたが、実際に関わってみてデンマーク人と友達になるのは「難しい」ではなく「時間を要する」のではないかなと感じました。彼女も言っていましたが、友達になるまでにじっくり相手のことを知る、また自分のことを知ってもらう過程を非常に大切にしているのでそれなりの時間はかかるが、その代わりに深い関係の友人を作ることができるのがデンマーク流なのかも。

私の今までの人間関係の構築の仕方としては「広く浅く」をモットーに地球にはいろんな人がいるんだから沢山の人と会って話して関わらないともったいない!!という考えが強かったですが(浅く=表面的ではなく、年に数回しか会わないけど長期的な関係であったり、様々な分野やトピックに特化した友人を各地に持つという事)デンマークに来てからは「一人の人を深堀りすること」に楽しみを見出せるようになりました。なので今の私は「広く深く」という新しいモットーを持つことができました。

それに気づかせてくれたデンマーク人の友人には本当に感謝です。




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