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Rambling Noise Vol.47 「メルマガナイトへGo ahead! その33」

きっかけは、東京ビックサイトで開催されていたライセンシングエキスポジャパン2018に、物は試しとアサノさんが訪れたことであった。

この展示会には、様々なキャラクター版権だとか、IP(Intellectual Property:知的財産権)を有する企業が出展しているのだ。
つまり、東宝の『ゴジラ』、円谷プロダクションの『ウルトラマン』、東北新社の『勇者ライディーン』『サンダーバード』、その他諸々、あれやこれや。
そう、こんな感じで。

各々キャラクターの使用条件等を尋ねてみると、ゴジラは別格とするにしても、それ以外は思っていたよりは遥かに手が届き易そうだったので、アサノさんもトレーシー一家もOH, BIKKURI-NE!

♪ サンダ〜バ〜ド〜〜〜 青く光る広〜い宇宙〜〜へ 行け 風をまいて〜〜〜〜 ♪


で、そこはそれ、あれはここ、ウルトラマンには心動かされたけれども、実は既に他社のウォーターサーバー会社と数年前にコラボしていることをアサノさんも円谷の担当者も承知していたので、その場で「うーん、無さそうですねー」という共通認識で、ぷしゅ〜んと即終了となった。

そして、その会場で株式会社手塚プロダクションを見つけたのだった。


それは、周りに比べてちょっと異質に見えた。なんとなくギラギラ感が無いというか、ビジネスチックには見受けられない。
アサノさんは、受付に座っていた女性二人にお声をかけた。その女性たちにしたって、どう見たってキャンペーンガールなどではない(他意は無い。いや、うん、マジで)。

彼女たちの内の一人が名刺をくれた。そこには手塚プロダクションのライセンスビジネス担当の部署名が書いてあった。社員さんなのだ。そして、ブースには彼女たち二人っきりときた。
ふうむ。どうにもこうにも・・・。

会場を後にしたアサノさんは、意外なコスト感から、これまで無縁であろうと思っていたキャラクター商品を真面目に考え出していた。

お水に特許取得のサプリメントを配合したという狂った自社商品『サプリメント in ウォーター MCMのめぐみ』のメーカーであるアサノさんの会社では、この少し前に、横浜に在るデスマッチ主体のプロレス団体である大日本プロレスとのコラボ商品

『バラモンのお水(悲報:「おみず」ではなく「おすい」と読むのが正解)』

や、B級特撮バカ映画の巨匠・河崎 実監督とのコラボ商品

『電エースの気持ちのいいお水』

という500mlペットボトルを使った、おかしなコラボ商法を始めていた。
いや、いずれも自ら望んで始めたワケでもないんだけどね。

いや、まったく本当に。


だが、折角始めたのなら、この500mlコラボ作も強化してキチンと認知度向上策にしたい。

「そろそろちゃんとしたモンやっとかないとね」

という、これまでおふざけ路線で続けて来てしまっていることの軌道修正という意味もある。

そして、それよりも何よりも、ウォーターサーバー用のMCMのめぐみ同様に、500mlシリーズにもサプリメントMCMの量を倍化したRichバージョンを作りたいと考えていたのだった。当然高価格商品となるけども、それにキャラクターを使用することにより「付加価値」を超えた「高価値」商品への説得力を加味したいと思ったのだ。

そー、なるほどね。


それには、子供たちを対象とする様なキャラクターは、少し向いてない様に思えた。
格調、気品、高尚、そういったものが望ましい。ガチャガチャしたものでは相応しくない。

また、当社のコアユーザーは比較的年齢層が高い。
それならば、手塚治虫のキャラクターというのは最良ではないのか。

(続く)


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