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わたしが漢方を勉強しようと思った理由



若いころから元気になるためにいろいろなことを試してきたわたしですが3年前に結婚し生活が変わってから、漢方を本格的に学び始めました。
私は直観で生きているので、結婚前から「あ、これは将来漢方を勉強することになるな(-.-)」となんとなく頭に浮かんできていたのです。

最初は本屋さんで「東洋医学の教科書」「漢方の基礎」みたいな本、電子書籍を一通り読んでみましたが、まあああ、難しい!!!笑
断片的にはわかるんだけど、それぞれの知識が点になっている状態。

これは自分ひとりではなかなか太刀打ちできるレベルじゃないぞ・・・('_')
すぐに、基礎から教えてもらえるスクールに入学を決め、そこで教えてもらいながら一から勉強していくことになりました。


■「なぜ?」に応えてくれる漢方■


長い間、頭痛や倦怠感、すぐに疲れる、といった病院に行くほどでもないけど、日常生活に地味に影響する症状がでていた私は、若いころから「なんでこんな症状が出ているのかな?」と自分で自分の身体が不思議でした。
気圧が下がる、生理前、空気の悪い人込みに行くと決まって頭痛、倦怠感出始め、ひどいときはおさまるまでに数日かかります。

頭痛が酷ければ解熱鎮痛剤、湿布、冷えピタ…などいろいろ試してきたのですが、だんだんと薬も効かなくなっていきます。
冷えピタやアイスノンで冷やしズキズキする頭を抱えながら、痛みにほとほと疲れてしまい、「これって頭痛になってからどうこうするのって遅いよね?原因ってなんだろう?ならないように工夫することってできないのかな?
と思うようになっていきました。

そんな疑問を持ちながら、初めて授業で現代医学と漢方医学の違いを教えてもらったときに、私の中で長年悩んでいたことが「ストン」と腑におちたことがありました。


それは、『漢方医学』は

体全体、その人の生命力を重視するということ
・「1+1=2」だけではなく、1+1=3にも4にもなる。「これ!」と決まっているものがない。
・同じ症状でも「原因」が違えば、処方も変わる
心と身体は切り離せない。バランスをとる医学
・絶対に「病名」にひっぱられない。「病人」に着目し、あくまでも治すのは「本人」である
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対して、『現代医学』は

局部、病気を重視する
・同じ病気に、同じ処方
心と身体は別のもの。現代医学の治療とは「故障した部分の修理
・「病名」を重視する。


頭痛ひとつ取ってみても、原因は様々です。
・身体に余分な水分が溜まっている
・冷えて血の巡りが悪くなったり、筋肉が収縮している
・頭に血が上っている(イライラやめまいを伴う)

簡単に書いてみましたが、これらすべて、現代医学では「頭痛」です。
鎮痛剤を飲みましょうで終わりです。
でも、原因が違えば対処の方法も変わるよといっているのが漢方です。
(水はけが悪ければ余分な水を出す、血流が悪ければ巡りを良くするなど)


これを学んだ時
「あぁ・・・これが本質だ。私が知りたかったことはこれだ。」と思いました。
そして気が付いたら授業中、涙があふれていました。「答えが分かった。」と思わず感極まったのです笑



■漢方を知り、上手に使いこなす■

現代医学が発達したおかげで、多くの緊急の事態に処置できるようになり、そのおかげで昔は命を落としてしまっていた病気やケガなどにも対処できるようになりました。

一方、漢方は、古代何千年も前からの実体験による積み重ねであり、「人間の本質」です。
漢方=漢方薬ではありません。
大きな枠組みの中に、漢方薬をはじめ、薬膳、養生、気功や鍼灸といったものが入り、それらは健康に生きるための土台となるものです。

それぞれに特徴があり、得意なことがあります。
だからどちらが良いとか悪いというわけではないのです。
それぞれの特徴を知り、上手に使いこなしていくことが大切です◎

どうしても、現代医学が主流になってしまっていますが、この便利な時代にあえて漢方を勉強すること、生活に取り入れていくことは大きな意味があります。

新型コロナウイルスがいよいよ猛威をふるってきていますが、こういう時こそ一度立ち止まり、「自分の身体」という、大事にしなければいけないものを見直す時に来ているのです。
人間はそれをついおろそかにしてしまうからです。

身体はいつもサインを出しています。
それに気づいてあげるのは、やはり自分しかいません。
不安定な時代を元気に、健康に生きていくために、そしてそれをわかりやすくお伝えできるように、私はこれからも漢方・養生を学び続けていきたいなと思っています☺

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