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移植後の過ごし方と働き方

移植周期がはじまり、子宮鏡検査を週末に控えているわたしです。

移植周期はじめにスケジュールの書いてある説明書が渡され、そこには”移植後7日間は避けた方がいいこと”とあり、運動や夫婦生活とある中に”砂利道での自転車”とありました。

先生に確認すると、自転車の振動と漕ぐときに腹圧がかかるのが良くないとのこと。


さて、困った。

というのも、わたしは、フルタイムで毎日4~5軒のおうちを自転車でまわり、リハビリテーションを提供する訪問リハビリという仕事をしている。
月曜日から金曜日まで1日中自転車を漕ぎ続ける仕事と言っても過言ではありません。

そんな自転車稼業の状態なことを先生に相談したところ、
「移植後11日間は自転車に極力乗らないでください」
と言われてしまいました。
4日延びてるんだが…

わたし「15分自転車乗るのと、30分歩くのはどっちの方がいいんですか?」
先生「30分歩いたほうがいいでしょうね」
まじ???
なんかここまで言われたら絶対自転車乗りたくなくなってきた。
妊娠判定、その先も乗らない方がいいんじゃないか、これ。


会社でも今まで妊娠したスタッフは何人もいるけど、みんなお腹が大きくなってきたら自転車は乗らずに。という感じだったので、不妊治療のことを相談しているとは言え、自転車マストな仕事内容で「自転車乗れません」というのもどうなんだろう。
休職…か?
ともちょっとよぎりましたが、
まずは自転車に乗らずにいま訪問している家に訪問できる手段はあるのか調べてみることに。
幸い、訪問時間をいじることでバスと徒歩でほとんどの家をまわることができる予想がたちました。


このことを踏まえ、上司に相談。

上司も快く快諾してくれ、シフト調整をしながら移植後からは自転車なしで働くことになりました。
「移植後の判定でだめだったら、また自転車乗れる期間と乗れない期間を繰り返すと思うんですけど…」
と言ったら、
結果が出なかった(妊娠判定で陰性)場合は、そんなことは今は考えないで、とりあえず、今回の治療を頑張って!
と声をかけてもらえました。

理解のある職場でほんとうに良かった。
役職者全員が女性という会社なだけはあって、(表向きは)家庭の事情や子どもの事情に柔軟に対応してくれるので、不妊治療を行うにあたっても、休みの取りやすさの面などはなかなかない優良企業だと思います。

医療職で考えると、
普通の病院やクリニック勤務の場合、こんなに簡単に休んだり、妊娠する前の段階で働き方を変えるなんて、まわりに受け入れられる想像ができなくて、働きながら不妊治療、特にART領域になってくると、お金は必要なのにバリバリ働くことが難しくなっていく矛盾が大きくなっていくと感じます。

noteやブログを読ませていただくと、不妊治療が原因でお仕事をやめられたり休職された方を多く見ます。
そういう方々がいる中で、こうやって働けることはとても幸せです。


ほんとに。
こんな苦労をしながらでも、みんな赤ちゃんを授かりたいと思っているのに、
不妊治療費は自費、理解のない職場は多い。
生きづらい世界だね。



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