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四川(中国)2017


マルカム(馬爾康)

 九寨溝の神秘的な絶景を堪能した後にマルカム(馬爾康)方面に向かった。マルカムには外国人が泊まれないとのことで、その少し手前にあるチベット人の伝統的な家に民泊(下の建物の写真だけは去年のもの)。外国人だと中々こういうタイプの家に泊まるという機会はそうないので貴重な体験なのかもしれない。


 実をいうと去年四川省に来た時もここに泊まった。その時に洗濯したTシャツを干したまま翌日うっかり忘れてしまい、そのまま出てしまった。数日過ぎてからT シャツのことを思い出したが、もう後の祭。それからちょうど一年、まぁさすがに一年前の忘れ物だから残しておいてあるわけないだろうと思ってはいたが試しに聞いてみると一応捨てずにとってあるとのこと! 翌日忘れ物を探ってもらうと何と無事に発見!!一年ぶりにTシャツとの再会となった。そもそも旅先での忘れ物を一年ぶりに発見ということ自体かなりレアだし、しかも海外となると滅多にないケースだと思う。この下の写真の「山が好き」Tシャツ、確か日本の白馬岳に登った時に山小屋で購入したものだ。登山好きの人にとってはこういうタイプのアイテムは必須ではないけど持っているとモチベーションが上がるので見つかった時の感動は、なんというか昔の友人に偶然会ったような感覚に近いのかもしれない。


ペユル(白玉)

 Tシャツとの再会に感動した後は白玉(ペユル)へ向かう。白玉は斜面にびっしりと僧房がひしめきあった光景で知られている。規模としては全く適わないが、ラルンガルやアチェンガルとはまた違った雰囲気を感じさせる光景だ。ラルンガルやアチェンガルは木造の質素な造りに対し白玉の方は石造りの僧房となっており、見た目的には要塞のような堅固な印象を与えている。ここに行くとなんとバスケットボール大会をやっていた。規模の大きい大会のようでコートの脇には大会運営局みたいにテントがいくつも並んでいる。見ていると素人としてはかなり上手だ。聞くと、このエリアの寺からの選抜選手による大会とのこと。道理で遊びや運動会レベルとしては上手すぎるわけだ。見ているとスクリーンをしていたり、中にはバックパスを繰り出す選手もいて明らかにそれなりのトレーニングをしている感じが見て取れる。それにしても不思議なのはみんな同じような僧衣のままで試合をしているのだけど、敵味方はどうやって区別しているのだろうか。


アチェンガル

 アチェンガルはラルンガルと双璧をなす四川のハイライト。街が無数の僧房で埋め尽くされている。今現在はラルンガルが外国人に門を閉ざしている関係上、立ち入ることができる四川の最大仏教街である。この時は法会がちょうど行われていた。草原にテントが張られその内部で行われるのだが、やってくる僧侶尼僧の数もかなり半端なく、まるで波状攻撃でもかけてくるがごとく紅の人波が押し寄せてくる。



ダルツェド(康定)

 最初は白馬、九寨溝は天候に恵まれ、雨季にしては幸先良いなぁと思っていたのだが、この後の日程の大半が雨という頭の痛い状況だった。もっと頭の痛いのは何ということかガンゼで予定されていたホースレースが中止という最悪のニュースだった。今回の四川の一番の目的はこのホースレースであっただけにかなりの精神的痛手となった。この年(2016)の夏はガンゼでなにか事件があったようで市内に入ると多くの武警が立ちはだかり、すでにものものしい雰囲気になっていたのである。

 この後はタンゴ(炉霍)→ダルツェド(康定)→成都と日程をこなし帰国するのであるが、個人的にあまり知られていない穴場を上げるとすると康定近郊のタゴン(塔公)ではないだろうか、ここには大伽藍の裏手にいくつものチョルテンが並んでいる。これぐらいのマイナーなところでこれほどまとまったチョルテンがあるのはそうそうないのではないだろうか。

次には康定の南無寺。ここでは決して大勢ではないが午前に行くと僧侶達が禅問答に精を出している。建物そのものは新しい感じがしてわびさび感があまりないが、康定の中では比較的コルラする方が多い方のように思えるので都会となってしまった康定の中にあっては最もチベット感を味わえると思う。


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