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【エッセイ】自己陶酔

 このところ、愚痴としか言えないことを書き連ねているのはわかっている。
 かといって、それ以外のことを書く余裕もなし。見返す気力もなし。
 同じようなことが口からこぼれ出ていないことを祈る。そういうことはたいてい、自覚がないものだ。
 愉快なことを書きたい。あるいは、ぼんやりしてふわっとした楽しげなことを書きたい。
 報われないなどと思うのは、ただの自己陶酔なのか。

 しゃがみこんで電話をする傍らに、懐いていないはずのねこが寄り添っていた。

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朝日 ね子
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