発音記号が大嫌いなあなたへ
あなたは、中学や高校で、英語の「発音記号」を学んだことがあると思います。
一方で、あなたは「発音記号」が苦手だったりしませんか?
私は発音記号は大嫌いでした。
中学で英語は得意科目でしたが、発音記号は全然理解できず、テストでは勘で問題を解いていつも不正解でした。
その後、留学や海外業務を行うなかで、「相手の発音を似たように発音できれば、発音記号は覚えなくてよいのでは?」と、結論づけました。
そして、「発音矯正トレーナー講座」という講師向けの講座に申し込む際にも、こう質問しました。
「発音矯正をする際、発音記号は必ず覚えないといけませんか?」
教える側に立とうというのにこんな質問をするくらいですから、私がいかに発音記号が大嫌いで関わりたくないと思っていたかおわかりいただけるかと思います。
さて、本日は、そのような過去の私自身の「疑問」に対する回答を記事にしていきましょう。
発音記号は発音学習に本当に必要か?
発音記号は発音学習に本当に必要か?
結論から言うと、発音記号は発音学習をするうえでマストだと思います。
なぜなら、違う音を言い分けられることがマストだからです。
どういうことか、英語の「母音」を使って説明しましょう。
英語の母音の数は日本語の4倍!
日本語では、母音は「あいうえお」の5つだけです。
一方、英語には、約20の母音があります。
4倍も数が多いのに、日本人は英語の母音を似たような日本語の母音に無理やり置き換えて発音しています。
だから、例えば英語では「あ①」「あ②」「あ③」の3種類の「あ」系の音があったとしても、全部同じ「あ」で発音してしまうのです。
ネイティブにはそれぞれ全く違う音なのに、日本人は全部日本語の「あ」の音ですませてしまうのですね。
「but」「bat」「bot」という似たような発音の単語を例に挙げましょう。
これら3つの単語の真ん中の母音を、違う「あ」の音として言い分けられますか?
多くの日本人は言い分けられない
多くの日本人は、これら3つの単語の母音が言い分けられません。
そもそも「あ①」「あ②」「あ③」が別の音という認識がなく、全て同じ「あ」の音として認識しているケースが多いです。
英語の音がラクに聞けて正しく発音できるには、このように同じものとして扱っている音を、それぞれ別のものとして認識する必要があります。
だから、「違う音を言い分け(=聞き分け)られる」ことが必須なのです。
音の違いをどう表記するか
こうやって音の違いを区別するには、違いが分かるように表記する必要があります。その役割を担うのが発音記号です。
もちろん、上記のような「あ①」「あ②」「あ③」という表記を使って音の違いを認識してもいいのですが、それならむしろ汎用的な発音記号を使ったほうがラクだと思います。
少なくとも私自身が発音矯正指導を受ける際には、発音記号で学ぶことに何の抵抗もありませんでした。
あんなに学校では大嫌いだったのに、不思議なことです。
今では、発音記号はむしろ必要不可欠だと認識しています。
発音記号が苦手だった真の理由
恐らく、なのですが。
元々発音記号自体が嫌いだったのではなく、音の違いがよくわからないのに発音記号を覚えることが、過去の私にとっては苦痛だったのだと思います。
正直、学校の授業では音の違いがよくわかりませんでした。
もしかしたら先生の発音がよくなかったからかもしれないし、他の理由かもしれません。いずれにしても、音の違いがわからないので、発音記号は機械的な暗記にしかならず、苦行でしかありませんでした。
だから、逆に音の違いが一度わかってしまえば、その音に「記号」を付けて区別することには、何の抵抗もなかったのだと思います。
むしろ、今まで「5色」だった世界が「20色」になるように、今までより音が彩り鮮やかに聞こえるようになり、英語を聞くのが楽しくなりました。
まとめ
🍀「発音記号」は英語の発音学習で必要?
→YES!その理由は・・・
・英語の母音は日本語の母音の4倍!
・多くの日本人は似たような音の母音を言い分けられない
・音の違いを表す表記が必要=発音記号の出番!
・発音記号が苦手な真の理由はそもそも音の違いが分かってないからかも
かつての私のように、発音記号を敬遠して、それ以外の方法に逃げようとする方、きっといらっしゃると思います。
その場合、もしかすると「音」の言い分けや聞き分けができるようになったら、発音記号アレルギーも解消できるかもしれない……ということを、ぜひ頭の片隅に置いていただければと思います。
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