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目からウロコのコーチング

 なぜ、この本を読もうと思ったのかと言うと、コーチングという言葉をここ数ヶ月の間で知り、人の可能性を伸ばすことができるツールであることを知ることができたからです。

 しかし、そんなコーチングのことについて知っていることなんて1つもなく、動画などでみて「へー。こう言う感じかー。」と言う程度でした。だから何もコーチングの知識もなく、少しでも実践できることなんて微塵もありませんでした。


 だからコーチングについて少しずつ知っていけたらいいなという程度の考えで、どの本を参考にしようかなと思った時に一番初めにビビっときたのがこの”目からウロコのコーチング〜なぜ、あの人には部下がついてくるのか?〜”という本でした。この本は、2008年4月に出版された”目からウロコのコーチング”を改版し、加筆・修正を行った後、2020年2月に出版された本です。

 正直、1度読んだだけで理解できるような内容ではありませんでした。内容が、難しくてなかなか入ってこない場所もあり、読み進めるにつれ難しいなーと思ってしまう印象でした。


 今回はそんな内容の中で、シンプルに人とのコミュニケーションをする上で大切にしなくてはならないことを「聴くこと」「話すこと」の2つに絞って紹介したいと思います。シンプルにまとめるので理解しやすいとは思いますが、同時に物足りなさを感じるかもしれませんので、その辺はご了承ください。


⬜️ コーチングとは

 コーチングとは、

「会話によって相手の優れた能力を引き出しながら、全身をサポートし、自発的に行動することを促すコミュニケーションスキル」

 と書いてあります。

 人間の無限な可能性を信じ、その人の成長を認めながら自発的に行動することを促すスキルであると思います。

 つまり、「こうしたほうがいい」「こうすべきである」と言うのはコーチングではないと言うことです。あくまで相手の可能性を引き出すことに重きを置いて、自分で考えて行動することをサポートするだけであり、答えに辿りつかせることを目的にはしていないのです。


⬜️ 聴くことについて

 まず、相手の意見を一旦受け止めるということが必須になると言います。これは意外とできていないことが多く、意識していかなければならないと感じました。

 例えばこのような例が示されていました。

子ども「プラモデルクラブにはいったよ!」ー母親「材料費はお小遣いの範囲でやってね!」

 こういった会話は日常の中であるのではないでしょうか?このような会話は、受け止めていることにはなっていなく、お互いに発信しているだけであると言います。子どもの発言と母親の発言の間には、もっと多くの会話があるはずですが、母親はいろいろ自分の中で考え、最終的に「あ、これいっておかなくては…」と思ったもののみを話してしまっているので、聴き方として受け止めていないことが言えます。

 では、どういった会話が、相手の意見をいったん受け止めるのでしょうか。

 子ども「僕ね、プラモデルクラブに入ったよ」ー母親「ふーん、プラモデルクラブか」

 これでコミニケーションは1回完結するといいます。そしてその後に、「ところで材料費はどうするつもり?」と聞けばコミニケーションのワンサイクルを完結させた後に、新たなサイクルを生み、子どもは受け入れられたと実感することができます。

 聞くときには、相手の話を遮らないということがとても大切です。先回りして結論を言う事は受け入れてないサインになってしまいます。受け入れましたと言うサインは同意と言うわけではなく、このサインがうむものは安心です。


⬜️ 話すことについて

 話す時、特に承認のメッセージを送る時には、”You”のメッセージではなく”I”のメッセージで話そうというものです。

 Youのメッセージというのは、「変わらなければならないのは、相手の方である」という思いが根底にあるといいます。

 例えば、

 予定していたパーティーの時間になっても、友人の1人が来ないので、全員がイライラしながら待っている。そこへ朝本人から電話が来た。電話に出たあなたは何と言うでしょう? 「何ぐずぐずしているの?」と言っていませんか?

 というような内容が本に紹介されていました。

 「何をぐずぐずしているの?」という発言には、「(あなたは)何をぐずぐずしているの?(遅刻するな)」という、Youが主語であることが裏にあります。

 ようは、「こういった問題になったのはあなたのせいだし、なんとかして欲しい」という思いや、「相手を変えよう」という思いがつまった発信になっているということです。


⬜️ 自分がどう活かしていくか

 日常会話の中で話すことや聞く事はとても多いと思います。そんな話すことや聞くことを大切にすることで、相手の印象も大きく変わることができると感じています。私自身仕事の中で話すことや聞く事はとても多い仕事だと思っています。また年齢層も幅広くその人に合った話し方や聞き方と言うものがとても大切だなと日々感じています。

 まだコーチングのレベルとまではいきませんが、まずは日常の話すこと聞く事を少しでも変化させることで、自分の日常生活にどのような変化があるのか確かめていきたいと感じました。きっとマイナスにはならずに、プラスに働くはずです。

 どのように変化したのかまた時間をあけて報告できればと思っています。さらに、少しでもコーチングのスキルを身に付け、多くの人がよりよく生きるためのきっかけを作ることができればと思います。



 ぜひこの本を読んでみた感想等がありましたら、コメントに書いていただけるとありがたいです。











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