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教育系記事まとめ

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教育に関して自分なりの考えや、思ったことを書いていきます。 自分が今の教育に関して正直に思ったことを書きますので、もし、違う意見等ありましたらコメントいただけるとありがたいです。…
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2022年7月の記事一覧

キャリア教育は特に格差が大きい 22.7.6

中学2年生のキャリア教育の教科書にはキャリアプランのページがあります。 30歳ぐらいまでの未来を想像し、漠然とでもビジョンを描けるような問いが設定されている。 ウチの子も中2ですが、このような機会は今のことを精一杯に生きたい中学生にとってとても貴重だと思います。 数学や国語と同じように、学校には興味がなくても学ばせる力がある。 学校には、時間があって仲間がいる。 子供の時間のほとんどを学校が使っていて、残念ながら家庭でのその力は弱い。 だけど、キャリア教育の教科書を使

「教育」を外側から見る(前編)

※一昨年度と昨年度の2年間、2002年10月に創刊したメールマガジン『ごかいの部屋~不登校・ひきこもりから社会へ~』のバックナンバーから厳選した100本の掲載文を転載してきました(字句や一文など小幅な修正をしている場合があります)。 ※昨年度の最後にお伝えしたように、今年度からはメールマガジン(メルマガ)にかぎらず過去に書いた文章を毎月1本、時系列に転載することによって私の自称 “体験的不登校・ひきこもり論” の進展をたどりながら理解と対応の参考にしていただけるよう進めてい

「テストで良い点数をとる」現代教育の違和感

「テストで良い点数をとる」現代教育の違和感 テストで良い点数をとることが、小学校から大学まで一貫して求められる。子供たちは良い点数を取ることが使命となる。良い点数をとれば、優秀、努力家、真面目とみなされる。良い成績がもらえ、友達から尊敬される。先生から褒められ、親からも褒められる。良い学校に進学できる。単位がもらえる。就職で有利になる。 我々は、子供の勉強の度合いをテストによって評価する。当然ながら子供は、テストで良い点数を取ることが真っ先の課題となる。 そして実際に、テ

想像力の低下は教育の敗北かな

山の手線を勝手に停止ボタンを押して止めた人がいますね。 財布を落としたのも他人に押されたと言っていましたが、どれだけ自分勝手な行動でしょうか? JRは是非、損害賠償を請求してほしい。 家族、社会は何故このような甘えた人間を作ってしまうのだろう。 徹底的に損害賠償で本人に自覚させてほしい。 更に大きな犯罪に走るかもしれないのでここで反省させてほしい。 後、駅員さん責められて可愛そう。

メタバース×教育 これからの教育を考える

こんにちは! 今日は株式会社LacicuさんのYoutube live 『タブレット/映像授業の終焉!?~メタバースによる新しい教育の幕開け~』 を見て思ったことを書いていこうと思いおます。 「まずは動画が見たいよ」という方はこちらから メタバースについてざっくりとそもそもメタバースって? って思う方もいると思います。 おそらくメタバースって言葉自体、まだまだ定義が定まっていないのではないでしょうか? ここでは、「VR(バーチャルリアリティ)で作られる仮想現実空間」的なイ

おうち教育の第一優先は、教育ではない

おうち教育サポーター→優しい成長サポーター 一か月前までおうち教育サポーターという名前で活動していた、にとうと申します。 私は、小学生のお子さんをもつ親御さんに私の知識や経験が役立てたらという思いからこのnoteを始めました。今月末で一年になります。いつもありがとうございます。 始めた当初は現役の小学校教員でしたが、今は、校内の居場所づくり事業の支援員として活動しています。そのため、日々「不登校」「居場所」をキーワードとして勉強を重ねています。 そこで、どんな本でもき

私たちはただ、淡々と教育をする。

こんばんは。特別支援学級教員13年目のMr.チキンです。一週間が終わりました。暑い日が続いていますね。 今日は、社会で悲しいことや、困難なことがあったとき、私たち教員にできることについて話したいと思います。 学校教育は民主主義のためにある 世界や社会におけるさまざまな悲しいニュースを見て、気持ちが滅入りそうになることがあります。そこにあるのは、無力感です。 教員は絶大な権力があるわけでも、直接命を救うことのできる特殊な能力があるわけでもありません。私たち教員は、ただ教員な

自主研という名ばかりの不必要な講義

学校には“自主研”という名の研修があります。 自主研は『自主的な研修』です。必ず受けなければならない研修ではなく、その学校の実態に即して行われる研修ということです。 学校の先生、特に公立の学校の先生は法律で『研究と修養をおさめること』とされているので、1年間の中で多くの研修が準備されています。 わたし自身も研修で多くのことを学びました。実際に現場を離れてみるからこそ、見えてくる課題や、自分が行っている実践が周りからはどのようにみられるのかを知ることができる機会だからこそ、研

あなたはどんな教員ですか?

「あなたはどんな教員ですか?」という質問をされたときに、どのように返答をしますか? ・子どもに一生懸命関わる教員です ・学級経営に全力を注いでいる教員です ・部活と授業との両立に困っている教員です ・時間外勤務時間が長くなってしまっている教員です このように「あなたはどんな教員ですか?」という質問をしたとき、教員によって答える内容は異なることでしょう。 つまり、教員だって‘’いろいろな考えを持った人がいる‘’ということ、そして‘’それぞれに悩みを抱えていること‘’という

学校に残りたがる教員と早く帰りたがる教員

複数の学校で勤務すると,大体その地域の学校の特性のようなものがわかってきます。 例えば,慣習としてなかなか止めることができない活動があることや,無駄に体裁を整えようとするなど,地域によって良くも悪くも特性があります。 そして,今の勤務地域の学校で驚きなのが『学校に残りたがる教員』が一定数いるということです。 わたしも含め,『早く帰りたがる教員』はなんとなくわかります。しかし,なぜ学校に残りたがるのか疑問に思います。 とくに初任者の指導担当がこの『学校に残りたがる教員』だと大