丸山康彦

不登校のため高校を7年かかって卒業し大学卒業後はひきこもりも経験。2001年「ヒューマン・スタジオ」設立。2003年から不登校とひきこもりに関する相談、家族会、メールマガジンなどの業務を通じて理解と対応のあり方を伝えている。著書『不登校・ひきこもりが終わるとき』は累計1万部発行。

丸山康彦

不登校のため高校を7年かかって卒業し大学卒業後はひきこもりも経験。2001年「ヒューマン・スタジオ」設立。2003年から不登校とひきこもりに関する相談、家族会、メールマガジンなどの業務を通じて理解と対応のあり方を伝えている。著書『不登校・ひきこもりが終わるとき』は累計1万部発行。

    最近の記事

    メルマガ創刊20周年に向けて(後編)

    設立10周年記念イベント報告――林恭子さんとの対談  2011年10月1日(日)、神奈川県立青少年センター別館青少年サポートプラザで、記念イベント「体験的不登校・ひきこもり論を語ろう」が開催されました。 (中略)  想像していたより高いポータブルステージ(出し入れできる舞台)に戸惑いながら、最初に親の立場として北村るみ子さんが登壇。「わが子の不登校や現在出会っているひきこもり当事者との関わりから考えていることを『ごかいの部屋』が見事に表現している」と称賛したうえ、ご自身の夫

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      • メルマガ創刊20周年に向けて(前編)

        ※一昨年度と昨年度の2年間、2002年10月に創刊したメールマガジン『ごかいの部屋~不登校・ひきこもりから社会へ~』のバックナンバーから厳選した100本の掲載文を転載してきました(字句や一文など小幅な修正をしている場合があります)。 ※昨年度の最後にお伝えしたように、今年度からはメールマガジン(メルマガ)にかぎらず過去に書いた文章を毎月1本、時系列に転載することによって私の自称 “体験的不登校・ひきこもり論” の進展をたどりながら理解と対応の参考にしていただけるよう進めてい

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        • 「教育」を外側から見る(後編)

          現代日本の教育状況  さて、現代のわが国における、教育に関係するシステム、おとなの意識と言動、子どもの意識などの主流(多数派)は、〔表〕で見ると左(教育的)の欄に集中していることにお気づきと思う。  たとえば「⑵子どもと向かい合う(指導する―される)関係と、子どもと同じ方向を一緒に見つめる(横並び)関係」では、どちらが教育上好ましいかと質問したら、前者が多数派になるであろう。  ほかのテーマに関しても、より一般的な教育の姿や意識は左側のほうであり、右側は現代のわが国ではまだ

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          • 「教育」を外側から見る(前編)

            ※一昨年度と昨年度の2年間、2002年10月に創刊したメールマガジン『ごかいの部屋~不登校・ひきこもりから社会へ~』のバックナンバーから厳選した100本の掲載文を転載してきました(字句や一文など小幅な修正をしている場合があります)。 ※昨年度の最後にお伝えしたように、今年度からはメールマガジン(メルマガ)にかぎらず過去に書いた文章を毎月1本、時系列に転載することによって私の自称 “体験的不登校・ひきこもり論” の進展をたどりながら理解と対応の参考にしていただけるよう進めてい

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            「教育対策」を糧に社会へ(後編)

            創刊のことば 本誌を『お・そ・い・な』と名づけたわけ 「教育対策研究所」という、吹けば飛ぶよな小さな事務所を開設して1年になる。  従来の教育論議の土俵からおり、まったく別の視点から教育状況をにらみながら、教育・心理・福祉といった “業種” にとらわれない自由な立場で、教育や援助の事業を企画実施するための拠点である(以下「教対研」という略称で呼ぶ)。  教対研の1周年記念事業として、紀要の入った機関誌を創刊するにあたって、名前をどうするかが最初の難問だった。  教育熱心なお

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            「教育対策」を糧に社会へ(前編)

            ※一昨年度と昨年度の2年間、2002年10月に創刊したメールマガジン『ごかいの部屋~不登校・ひきこもりから社会へ~』のバックナンバーから厳選した100本の掲載文を転載してきました(字句や一文など小幅な修正をしている場合があります)。 ※昨年度の最後にお伝えしたように、今年度からはメールマガジン(メルマガ)にかぎらず過去に書いた文章を毎月1本、時系列に転載することによって私の自称 “体験的不登校・ひきこもり論” の進展をたどりながら理解と対応の参考にしていただけるよう進めてい

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            本人が人権を主張する意味(後編)

            暴力にさらされて2.暴力的対応への拒否 *暴力から守られ安心して育つ権利(不登校宣言8条) *不当な支援・治療・説得を拒むことができる(ひき宣言6条)  この文章を掲載したメルマガ第259号が配信された日は、東京都内で進んでいる “引き出し屋裁判” の判決日でした(業者と母親に損害賠償判決)。 このような訴訟はいくつも起こされており、被告の支援機関は本人が望んでいない暴力的な支援方法(長時間の説得からの強制連行・施設への軟禁監禁など)である点が共通しています。  不登校の分

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            本人たちが人権を主張する意味(前編)

            ※一昨年度と昨年度の2年間、2002年10月に創刊したメールマガジン『ごかいの部屋~不登校・ひきこもりから社会へ~』のバックナンバーから厳選した100本の掲載文を転載してきました(字句や一文など小幅な修正をしている場合があります)。 ※昨年度の最後にお伝えしたように、今年度からはメールマガジン(メルマガ)にかぎらず過去に書いた文章を毎月1本転載していきますが、時系列にすることによって私の自称 “体験的不登校・ひきこもり論” の進展をたどりながら理解と対応の参考にしていただけ

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            通学してれば安心か(後編)

            〔 今補足したいこと 〕 学校のパラドックス(逆説) 不登校の原因と言えば、昔は「学校場面への不安などから起こる情緒的混乱」という、いわゆる「神経症的な心のメカニズム」によるものが圧倒的でした。  ところが現在では「いじめ」が最も多いというデータを見たことがあります。「いじめられているため、学校に通い続けることが困難になった」というものです。  ところが世の中というのは不思議なもので、いじめっ子は学校に通い続けているばかりに、大して問題にされず、反対に不登校児は、常に問題

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            通学してれば安心か(前編)

            ※一昨年度と昨年度の2年間、2002年10月に創刊したメールマガジン『ごかいの部屋~不登校・ひきこもりから社会へ~』のバックナンバーから厳選した100本の掲載文を転載してきました(字句や一文など小幅な修正をしている場合があります)。 ※先週お伝えしたように、今年度からはメールマガジン(メルマガ)にかぎらず過去に書いた文章を毎月1本転載していきますが、時系列にすることによって私の自称 “体験的不登校・ひきこもり論” の進展をたどりながら理解と対応の参考にしていただけるよう書き

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            転載企画を終えて&来年度の予定

            今さらですが・・・転載企画の趣旨 私が個人で運営している不登校・ひきこもり相談室「ヒューマン・スタジオ」の業務として2002年10月に創刊したメールマガジン(メルマガ)『ごかいの部屋~不登校・ひきこもりから社会へ~』。  「コラム」と称する掲載文は200本を超えており、そのうち創刊10年の間に書いたなかから約50本を収録した拙著『不登校・ひきこもりが終わるとき』は、発行部数が1万まで伸びているなか、間もなく出版8周年を迎えます。  利用していたふたつのメルマガ配信サイトの

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            “負け癖”のメカニズム(後編)

            三重の傷や疲労の果てに 15年前に配信したメルマガ141号の掲載文で私は、不登校/ひきこもり状態の人の多くに共通する心理過程として、まず「きっかけになった出来事で傷つきあるいは疲れて」、次に「学校や社会に出られなくなった自分の状態に傷つきあるいは疲れる」という「二重の傷や疲労を招く現象」である、と指摘しました。  私はその後、その次に起こることとして「焦って学校や社会に戻ろうと意識または努力するが<焦る→意識する→実行できない→焦る→(以下繰り返し)>または<焦る→努力する

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            “負け癖”のメカニズム(前編)

            ※2002年10月に創刊し、掲載文が200本を超えたメールマガジ(メルマガ)『ごかいの部屋~不登校・ひきこもりから社会へ~』のバックナンバーから厳選した100本(予定)の掲載文を、毎週1本ずつ転載してきました(歳月の経過を踏まえ、字句や一文、一段落など小幅な修正をしている場合があります)。 ※昨年度から2年間実施してきたこの企画も、いよいよ最後の1本となりました。通算100本目となるきょうは、ぐっと近づいて2年前の8月に配信された第243号の掲載文です。最初の段落は当時の社

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            受援力を上げるには(後編)

            支援側から見た「受援力」 話は変わりますが「受援力」という言葉をご存知でしょうか。  もともとは東日本大震災を機に広まった「行政や地域がボランティアを受け入れる能力」を指す言葉でしたが、これをある産婦人科医が子育ての能力のひとつとして提唱し、それを日本学術会議の社会学委員会社会福祉学分科会が「助けを求める力」という意味で去年の提言に採り入れたものです。  このときには福祉関係者から批判の声が上がりましたし、私も非常に反発を覚えました。  そもそも「精神力」「人間力」などで

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            受援力を上げるには(前編)

            ※2002年10月に創刊し、掲載文が200本を超えたメールマガジ(メルマガ)『ごかいの部屋~不登校・ひきこもりから社会へ~』のバックナンバーから厳選した100本(予定)の掲載文を、毎週1本ずつ転載しています(歳月の経過を踏まえ、字句や一文、一段落など小幅な修正をしている場合があります)。 ※2年間のスケジュールで実施してきたこの企画も、いよいよ残り2本となりました。通算99本目となるきょうは、3年前の12月に配信された第239号の掲載文です。3年前の1年間を振り返った内容で

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            閉じこもって迎える誕生日の味(後編)

            ほかの経験者の年齢への思い このように、ひきこもり状態の人のなかには、自分の年齢に影響されて動 き出す人もいるようです。  ある経験者は「人生のターニングポイントを25歳とイメージしていて、それを過ぎると次のポイントは10年くらい先まで来ない、と恐れていた」と語り、またある経験者は「30歳を節目とイメージしていた」と語ります。  私とその人たちには「ターニングポイント(節目)」とイメージしていた年齢までは、自分の力で立ち上がろうともがいていたが、その年齢になっ た(近づい

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