見出し画像

神奈川県内の自治体と社協は(前編)

※2020年度と2021度の2年間、メールマガジン『ごかいの部屋~不登校・ひきこもりから社会へ~』のバックナンバーから厳選した100本の掲載文(コラム)を転載してきましたが、2022年度からは『ごかいの部屋』掲載文にかぎらず過去に書いた文章を毎月1~2本、時系列に転載することによって私の自称 “体験的不登校・ひきこもり論” の進展をたどりながら理解と対応の参考にしていただけるよう進めています(執筆時から年数が経っていることで修正する場合があります)。

※2022年度からは「原則として2年前までの文章を転載する」という方針で更新しており『ごかいの部屋』掲載文(前後編に分けて掲載している長文)にかぎらず30年余り前の文章から選んで時系列に転載を進めてきました。今月は、2年前の4月と5月に配信した『ごかいの部屋』から、4月の第260号の「ヒューカイブ」欄に書いた文章を前編に、5月の261号の「当方見聞読」欄に書いた文章を後編に、それぞれ一部修正のうえ転載します。いずれも、当時神奈川県内で起きていた動きの一端をお伝えしたものです。

====================

ヒュースタゼミナールを他団体が採用

 当スタジオの新しい看板業務と自他共に認める連続講座「ヒュースタゼミナール」(ヒューゼミ)は、2020年度の休止を挟んで2021年度に4年目を開講し、3月26日で全8回の日程が終了しました。

 最初は会場とオンラインの併用開催でしたが、会場参加者の少なさと感染状況を踏まえて第2回からオンラインのみ開催に切り替える波乱の展開。しかし過去の修了者が複数名スタッフとしてお手伝いくださったおかげで、講演レジュメや演習の方法などをZOOMに適合させることができました。
 唯一、私のミスにより「イベント実習」の回にほとんどの受講者が欠席せざるをえないトラブルが起きたことが反省点です。

 受講者は例年どおり一般の親御さん中心でしたが、当事者経験者がいらっしゃらなかったのは初めてでした。ただ、親御さんのなかに親の会に携わっている方や立ち上げをめざしている方が複数名いらっしゃいました。
 加えて、現職の支援関係者がおふたりもいらしたのは4年目にして初めて。「こういう研修はなかなかない」などと喜んでおられました。

 企画実施者の私は、折にふれ「関係者研修の充実化」を訴えていますが、ほんとうに本格的な研修を受けずに日々不登校・ひきこもり相談に対応なさっているんだな、とあらためて感じました。
 そこで5年目を迎えた2022年度から、ご家族は前半4回で修了し、それ以外の方は例年どおり全8回をご受講いただく、という “2コース制” に変更。後半4回の家族支援に関する学習効果のさらなる向上をめざしています。

 そのヒントになったのが、私が相談員兼コミュニティソーシャルワーカー(CSW)支援員(肩書は「アドバイザリー」)として月1日+αで勤めている藤沢市社会福祉協議会で、2021年11月下半期から翌2月にわたり全6回実施したCSW向けの「ヒュースタゼミナールCSW版」でした(ヘッダー画像)。
 企画実施した私は、現職の福祉専門職を対象とした研修は “本家ヒューゼミ” よりさらに現場の実践に即した内容を盛り込むことが重要だと実感したのでした。
 この経験を2022年度のヒューゼミに活かすとともに、同じような数回シリーズの不登校・ひきこもり研修のご依頼が外部から来ても即応できる
よう、内容や方法を進化させていくことを決意しました。

 不登校/ひきこもり状態への理解と対応のあり方が体系的に学べる稀有な連続講座ですので、ご受講をお勧めするとともに関係団体・機関が採用をご検討くださることを願っております(今年度の開講情報は後編の末尾欄外でお知らせします)。

 ↓ 研修採用についてのお問い合わせ・ご相談はメールで。
husta.maru@@gmail.com(@をひとつにして送信ください)

初出:『ヒュースタゼミナールを他団体が採用』<メールマガジン『ごかいの部屋~不登校・ひきこもりから社会へ~』第260号「ヒューカイブ」欄(2022年4月21日)

                           <後編に続く>

不登校・ひきこもりに関する研修費に充て、相談支援のスキルアップと充実したメルマガ掲載文執筆に還元させていただきたく、よろしくお願い申し上げます。