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おうち教育の第一優先は、教育ではない
おうち教育サポーター→優しい成長サポーター
一か月前までおうち教育サポーターという名前で活動していた、にとうと申します。
私は、小学生のお子さんをもつ親御さんに私の知識や経験が役立てたらという思いからこのnoteを始めました。今月末で一年になります。いつもありがとうございます。
始めた当初は現役の小学校教員でしたが、今は、校内の居場所づくり事業の支援員として活動しています。そのため、日々「不登校」「居場所」をキーワードとして勉強を重ねています。
そこで、どんな本でもきまって出てくる「無理をさせない」という言葉。
「勉強をしなきゃ」「学校に行かなきゃ」を手放し、子どもの自主性が出てくるまで好きにさせましょうということです。簡単に言うと、「保護者のこうしなきゃ」から、「子どものこうしたい」にしましょうということです。
この言葉に出会ってから、私の中に変化が表れました。
主体的な学びが叫ばれて久しいですが、そもそも教育自体は主体的なのだろうかと。
小学校教員時代、理科の研究会で「事象との出合わせ方」が大切だとさんざん言われました。これはつまり、こちらが学ばせたい方向に子どもが自然と向くようにしろということです。実はものすごく違和感を覚えていました。子ども一人一人興味関心が違うのに、、、。
「教育」の主語は保護者や教師です。「教育したい」という思いが結果的に子どもに「無理をさせる」ことにつながっている気がしてなりませんでした。
だから、細かいこだわりで、言葉遊びなだけかもしれませんが、「教育」という言葉を使いたくなくなった自分がいました。そこで、おうち教育サポーターという名前を変えたのです。
不登校予防
なぜ、こんな話を書いたのかというと、不登校を予防したいからです。
校内の居場所づくりをしている私ですが、居場所づくりが成功し、居場所がにぎわうということは、居場所がないと感じる子が多いことを意味します。
理想だけを言うと、校内の居場所づくりという私の仕事がなくなることです。全員がクラスに居場所があり、前向きに学校生活を送ってくれたらこれ以上なことはありません。
ただそうならないのが現実です。であるならば、これ以上の不登校を防ぐことはできないのだろうか。不登校の予防はどうしたらよいのだろうと考えました。
そこで大切だと思うことのは、やはり「無理をさせない」だと思います。もちろん不登校になる前から。
不登校の定義は、「年間30日以上の欠席」です。例えば、毎週金曜だけ休んだら35日欠席で、不登校になってしまうんです。月~木まで来てもです。この事例って不登校って思いますか?
私が思う不登校は、「学校に行きたいと思わなくなる」です。大人だって「仕事したくないなー」とか「会社に行きたくないなー」って思うときありませんか?
「毎日絶対に仕事しろ!絶対会社に来い!!甘えるな!!」って言われたら、そのうち心の病気になりそうですよね。しかも1回休んだら半年くらいは戻れなさそうな気がしませんか?
でも「きつかったら休んでいいよ。在宅勤務でもいいし。」って言われたら、どうですか?
なんとなく、まあ、行けるようになったら行くかって気になりませんか?
おうち教育の第一優先は、心の充電
学校ではいろんな人がいるので無理をしないといけない場面が出てくると思います。あまりしたくないこともしなきゃいけないだろうし、付き合わなきゃいけない人も出てくるでしょう。
そんな状況で、おうちに帰ったらおうちでも「(したくないのに)毎日勉強1時間しなきゃ」「(行きたくないのに)習い事に行かなきゃ」「(疲れているのに)お風呂掃除しなきゃ」
休ませられない理由は、「一度さぼるとさぼり癖がつく」「一度決めたことは最後までやらせたい」とか「大人になったら困る」だかららしいです。
親御さんがこういう子どもを育てたい!!という思い。分かります。お気持ちはとても分かりますし、方向性をもつことは大切だと思います。
ただ教育って、子どもが無理してまですることなんでしょうか。おうちで心の充電ができないと子どもは逃げ場を失います。逃げ場を失った子どもはどうなるでしょうか。
今、一人一人の子どもに対する期待値が上がっている気がします。期待をかけられ、その期待に応えられなかったと思い、逃げ場を失ったとき。それが不登校となってようやくわかるような気がします。そうなる前に何か手はうちたい。
だからこそ、おうち教育の第一優先は、教育をすることではなく、心の充電をすることだと思います。
生きているだけで丸儲け。
忘れないでいたいスタンスです。
最後までお読みいただきありがとうございました。何かの参考になれば幸いです。素敵な一日をお過ごしください。
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