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あのとき


小学校低学年の頃だった

2、3メートルくらい落ちた

濁った川へ


柵がないのにぎりぎりのところを歩いていた

一人だった


後ろから歩いてくる小さな子達が友達同士で話しているのが聞こえてきた

なにか知ったかぶったような内容の話で

ぷぷ知ったかぶりだなぁと振り返った


その時

川に

落ちた



感情には色々ある

恥ずかしいとか反省とか自己嫌悪とか恐怖とか色々


それらを知って

自分だけの決まりができてゆく


ともかく無事に助けられた

泥だらけで叫んで泣いて


あの時

川に落っこちた



夏でよかった

何十年も経った冬

気づいた


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