ふゆうまれ

最愛の夫を、2021年春に、心筋梗塞で、亡くしました。まだ、52才でした。彼のいない喪…

ふゆうまれ

最愛の夫を、2021年春に、心筋梗塞で、亡くしました。まだ、52才でした。彼のいない喪失感から、気持ちの整理をつけようと、はじめました。暗めな内容になりますが、私と同じような、境遇の方々の一助になれたら…とてもうれしく思います。

最近の記事

老年期への備え

夫が亡くなる前までは、「人が死ぬ」なんてことは、全く感じなかった。 「死」が日常であるということに気がついた今、元気で動けるのが、そう長くはないんじゃないかと思えてならない。 今、私は55才。親指の関節が突然痛くなったり、朝起きると腰が重かったり、と、確実に老いが近づいているのを感じている。 体に多少のガタが来ているとはいえ、好奇心と気力はまだ、ある。 本格的に体が動かなくなる前に、少しでも興味のあるモノに手をつけて、老年期の選択肢を増やしておこうか、と思っている。 やってみ

    • 散財という経験

      夫がいなくなってから、姉妹や息子たちにお金のこと、私のやりたい事の相談をいつもしていた私。それに気がつけたのも最近だけれども。 人に相談すること自体は、他の見解が知れるし、自分の考えも整理できて、いいことだろう。 しかし自身が熟慮することも必要かもしれないと、思えてきた。というのも、自分の考えがだんだん見えなくなってきて、結果、他人の意見が、私の考えを覆い尽くしてしまう気がするのだ。 この2年で、「やりたいこと、結構あるんだな」と自分の思いに気づいた私。 でも、まだそれって

      • ふとした時の怒涛の喪失感

        大荒れの天候の影響で、昨日は会社から早退命令が出て、いつもより30分早く退社した。 帰り着いて玄関で、びしょ濡れになった衣類よりも、この時間に帰宅した光景に気がついた。 とてつもない懐かしさを感じた。 夫が亡くなる前は週3で9:30〜16:30勤務だった。今はフルタイムで9:00〜17:00勤務。たった30分の違い。 だけれどもとてつもない懐かしさと、しばらくすると怒涛のような寂しさを感じた。 気がつくと、泣いていた。 これからもこういうことの繰り返しなんだろう。 時

        • 独身になって2年

          25年の結婚生活後、初めての独身生活を始めて2年。 寂しさを感じたくないと体のどっかがおもっているのか、毎日を忙しくしまっている。 仕事やひとり外食、ときどき友だちとトレッキングやごはん、おしゃべり。 時間って有限だから、いつまでもあるもんじゃない。 どこにそれを使うかは、自分の気持ちの充足感を満たすのにとても重要だと最近聴いたラジオで知った。 今までは 夫と過ごすことが圧倒的に多かった。いなくなった今は、それを模索している 感じ。 前よりも選択肢がたくさんあるのは、うれし

        老年期への備え

          もうすぐ三回忌

          毎日仕事をして、 占い、ネイル、エステ、美容鍼、ダイビング、お笑いライブ やってみたかったこと。こんなにあったんだぁ。 それをバンバンやっているつもり。 気持ちが落ちることは、 今はあんまりなくなったかな 息子たちも独立して 春からひとり暮らし よくひとりでいることを寂しいでしょ?と言われるけど、きっとそんなことはないんだね。 大人数でいても、寂しい時は寂しいしね。 私は、今もこれからもひとりでいることを寂しいと思わないつもり。 計画を立てて、実行して自分で自分のこ

          もうすぐ三回忌

          夏の夕暮れ

          毎日忙しくして、寂しさを紛らわしています。 そうでもしないと、気持ちが沈むんじゃないかと怖くて怖くて 今日も、久しぶりに車で、生活雑貨をたくさん買ってきました。 夫がいた頃は、車を出してもらって、乗ってるだけで、行きたいところに連れていってもらっていたけど、一人になった今は、自分で動かないと何も始まらない。 早く一人でいることが、当たり前の生活にならないと。 夕暮れは、寂しさもひとしおです。 からだが疲れて、周りが暗くなってくるからでしょうか。 強くならなくては。 頑張ら

          夏の夕暮れ

          経験からしか学べないこと

          夫が亡くなって1年 夫が残したであろう"宿題"が山積している 今までは、登記変更や遺産相続という目の前のことの処理に追われていたが、それもだいたい終わり、少し余裕が出てきたのか、夫のやってきた親戚関係のことに目を向けることに。 お墓の問題 夫の父親の実家の問題 夫の親戚はあまりあったことはないが、知り合いではあるので、知り合いがいる間になんとかしなくては、と思えてきた。 残された息子たちに"宿題"を残さないためにも。 何も関係のない私が、あれこれやるのは、思いのある人から見た

          経験からしか学べないこと

          未亡人の意地

          どんなに孤独で一人でも耐えてみせる 相続の土地を売却する時も墓じまいをする時もいつも私はひとり。つがいではない。なんでも自分で決めて、前に進んでいかなくてはならない。 元来人間は一人だということはわかっている。 一人でいる楽しみもたくさんある。 ただ時々振り返ると、誰もいないんだなと思う。いないものはいないんだから、慣れるしかない。開き直るしかない。 いくら言い訳をしたって、ペットを飼ったってひとりはひとり。変わらない。 生き抜いてみせる。 寂しいなんて口にしない

          未亡人の意地

          人と話す暮らし

          夫がいなくなって1年 すっかりひとりでいることに慣れてしまった 毎日忙しくしているつもりだ 大好きなラジオは四六時中聴いているし、YouTubeも見るようになった 毎日仕事にも行くようになって、たくさんの人と話すようになった。そのおかげか、今まで人見知りしていたのが、もったいなかったと、くやまれるくらい、人と話すことが好きになった。 人と話すことは、自分でも知らなかった自分の考えや想いに気が付かせてくれる 無差別にいろんな人と話すことで、嫌な思いをするんじゃないかと思って

          人と話す暮らし

          ひとり身の気づき

          固定資産税や車検、マンションの契約、リフォームの契約などなど今まで、全てを夫に任せてきた。 今まで、やったことも、やろうとしたこともなかった。 ひとりになって、苦手な計算や難しい説明書を読んで、初めてやってみる。 とりあえずネットで調べて、人がいたら聞いて、糸口を見つけるところから始める。 それでも説明書も何回も読んでいくとわかるところも出てくるし、どうしてもわからなかったら、少しでも答えてくれそうな人に聞く。 今は人に聞くことを恥ずかしいと思うより、出来ない自分を嫌だと思う

          ひとり身の気づき

          アニメ

          アニメは息子たちに影響されて、最近よく観ている 韓国ドラマが好きなアラフィフの友だちが、周りに多いこともあって、何本か観てみてみたが、あまりのめり込めなかった アニメは、絵がきれいなのと、現実味がなくても、そこまでリアリティを疑わないでいれる所が、気に入っている スマホが、新しくなったので、充電を気にせず、会社のお昼休みに、観ることが出来るのは、大きい 幼少期は、わかりやすいアニメしかなかったし、非日常なものが多かった でも、今は、庶民レベルまで降りてきてくれるものも増え

          心に決めていること

          思いもよらないことが、人生には降りかかってくると、夫が突然亡くなった今、嫌というくらいわかったつもりだ これは、試されているのか、それとも欠落しているところの学びなのか いずれにしても、この経験を生かすも殺すも、自分次第だ 起きてしまったことは、変わらない。 こんなはずじゃなかったと故人に執着したり、亡くなる前はの状況に固執するのでは、あまりにも悲しい。 それならば、自分の置かれている状況をカスタマイズして、機嫌よくやったほうが、充足感を味わえるに違いない 誰かといる幸せも

          心に決めていること

          ひとり暮らしの楽しみ方

          夕方、ひとりおしゃれなカフェで、本や書き物を持って、過ごすというのを一度やってみたかった。昨日それが、できた。ゴールデンウィークで、余裕ができたからだ。 もうひとつの目的は、亡夫が、相続した田舎の土地を、今度は私が相続することになったので、来月、現場に行くプランを練るためだ ただの現場視察では、つまらないので、ついでに、観光もしてこようと思っている 2月以来、夫が亡くなってから2度目のひとり旅になる。ひとり旅は、人付き合いの苦手な私にとっては、どうやら向いているようだ。 あ

          ひとり暮らしの楽しみ方

          遺品の整理

          相続の手続きをこの1年間やってきて、捨てていいのかどうなのかわからない書類が、リビングに山積して、ずっと置かれていた 忙しい毎日を過ごしていると、そういった書類をに向き合う時間は全くない ただの散らかった状態に、ストレスを感じていた そこで、夫の遺品を整理してみることにした。 まずは、わかりやすいものから… スーツ、メガネ、CD 思い出があるなしで、選別すると、ほとんど捨てられない なので、使えるかそうでないかで選別することにした 私服やCDは、売って、あとのほとんどは廃棄

          遺品の整理

          時間が経つということ

          亡くなって、すぐの頃は、時間が経つのが、遅く感じたが、今は、あっという間に感じる。 何故だろう。 おそらく、"いない"日常に、慣れてきたからだろう 以前は、夢に出てくるのは、生前の元気な頃の夫で、ここ最近は亡くなったこと前提で、行動している私が、出てくる。 これも、自分の中で事実を受け入れた、という事なのか 生前、夫と、たくさん話をしたと思うが、正直、何を話したか、あまり覚えていない どんなシチュエーションで、どういう姿勢で、話していたのか、思い出せない 今は、下の息子と

          時間が経つということ

          ランニング

          週末週1で、ランニングを続けている 初めは500メートルも走れなかった私が、4年間続けてきたおかげで、10キロ以上を走れるようになった。 これも、生前夫が、私のペースで、一緒に走ってくれたからだ せっかく、走れるようにさせてもらったのだから、続けて行きたいと思っている 私は、元来人見知りで、ひとりで考えることは、大好きだが、それを人前に出すことは、とても不得意だ 夫は、前に出るタイプだったので、日常の決めごとや人とのコンタクトは、完全に任せっぱなしだった ひとりでラ

          ランニング