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老年期への備え

夫が亡くなる前までは、「人が死ぬ」なんてことは、全く感じなかった。
「死」が日常であるということに気がついた今、元気で動けるのが、そう長くはないんじゃないかと思えてならない。
今、私は55才。親指の関節が突然痛くなったり、朝起きると腰が重かったり、と、確実に老いが近づいているのを感じている。
体に多少のガタが来ているとはいえ、好奇心と気力はまだ、ある。
本格的に体が動かなくなる前に、少しでも興味のあるモノに手をつけて、老年期の選択肢を増やしておこうか、と思っている。
やってみないことには、それが好きなのか嫌いなのかもわからないからだ。
先月、ある女優さんのひとり芝居を観に行った。
ひとりで2時間近くの演技には脱帽だが、残念なことに、私には合わなかった。
'ひとり'に飽きてしまったのだ。
芝居を観るのが2度目というのもあるとは思うけど、ひとり芝居はもう観ないと思う。
自分が何が好きで何に興味があるのか、わかっているようでわかってない。
年齢も重ねるし、その時々の人との関わり方でも影響を受けるだろう。
動けるうちにと、行き急ぎそうになるけど、無理をしても、結局、楽しめない。
それでは本末転倒だ。
自分を満足させてあげられるのは、結局自分だけ。
答えが、見つからなくて、模索して、探し出して、それでも、やっぱり変わっていって…そんな感じなのかな。
面倒くさいね。

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