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WORLD PEACE THROUGH ART 美しい術で世界を平和に導く | ▷▷日…

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WORLD PEACE THROUGH ART 美しい術で世界を平和に導く | ▷▷日本政府・国賓向け贈答品を担当 日経ビジネス「25人の知性派が語る一流の条件」 25ans(ファッション)その他 多数・取材実績有 instagram @shokokono

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    ブランド「 WP world 」の事業ビジョン そして、進捗ご報告

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    伝統工芸、その職人技から生まれる染織作品WHITE PIGEON▷美術家|河野祥子・日本各地の訪問記

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    海外での美術や伝統工芸を通じた制作活動を ご紹介させていただきます▷▷▷ときどき旅行記 2022年12月イラク北部クルド自治区 ダラシャクラン難民キャンプ滞在

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    CRAFT AND ARTS MEET ~ 工芸と美術の融合 ~ 工芸作品と原画の美術作品の両方を ご紹介させていただくアート・マガジンです

最近の記事

一枚布の可能性

新会社設立とビジョン こんにちは ファッション・デザイナーの河野祥子です 今年の秋にアジアの国際都市 福岡県・博多で株式会社Wをビジネス ・パートナーと共に創業しました 社名のW(ダブリュー)には WORLD(世界)と WHITE(真っ白から生み出す) このような意味を込めています Vが2つ、世界中の顧客と生産者が 共にハッピーに、という 伏線もなぞっています そして今回、新会社で立ち上げた ブランド「WP ZEN」は自由な キモノ・スタイル 「ユニバーサル・キモノ

    • 探求の先に新境地あり

      はじめに 皆様、こんにちは 「至高」がテーマのブランド 【WHITE PIGEON】と新たに今秋に 立ち上げたミニマム志向のブランド 【WP ZEN】の制作に忙しく、 大変ご無沙汰しておりました ご紹介させていただきたい事があり すこしずつ 寄稿を通じて、ご紹介をさせて下さい 現在、2024年に向けた京都の 伝統工芸のシルク・ショール コレクションを制作しています 原点回帰と新旧融合 テーマは原点回帰「 KYOTO(京都)」 京都の伝統工芸、3拠点の技巧 京ろう

      • 絹糸が結ぶ、文化と奉書紬

        芸術交流を企画デザインにこの企画を考えるに至る経緯は2年前 当方でドバイ国際博覧会の企画を 考える時にアイデアを求めて読み込んだ 大叔父法隆寺128世管主 (当時・執事長)高田良信の著書 「シルクロードから来た天女」が 機会へと繋がります 本書は「法隆寺ふすま絵の 制作記録」という主題の脈略に沿って 制作に携わる日本国内外の書家や絵師 地場産業関係者、大叔父達の徹底した拘り 妥協ない芸術への情熱が 纏められているのですが 読み終えた後は、自分を振り返り ここまで制作へ向き合

        • メソポタミアからインドへの旅、羽衣

          文化を表現した羽衣ショール遥か古の時代、中国やインドを筆頭に シルクロードを渡り、アジア全体から伝来した 最高峰の逸品を保管し続けてきた正倉院 その中にはインドから伝えられた染色技法 総称して三纈(さんけち)と呼ばれる 技巧の伝承も含まれます その3種の主たる技巧ひとつ 纐纈(こうけち)は現代でも 絞り(しぼり)と総称し 辻が花の様な高級着物の染色から 有松絞に代表される浴衣染色まで幅広く 伝統工芸として現代の私達に継承されています 今夏の当ブランド・コレクション、

        一枚布の可能性

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          展示会を通じ届けたい文化

          2023年5月23日と24日に 根津・忠網寺(本堂)で展示会を開催しました 長く作品を、ご愛用いただいている お得意様、東京以外の地域、ご遠方からも お越しいただき、ありがとうございました 久しぶりに、お目にかかれました お得意様もいらして下さり 懐かしく、有難いひと時を お陰様で過ごさせていただきました インドのブロック・プリントの手仕事を通じて ユーラシア大陸全体の文化が繋がりあう 世界線を感じていただけたら幸いです 文様など文化が輸入や輸出される過程で お互いに

          展示会を通じ届けたい文化

          インドの美しい布文化を伝えたい

          インドと日本の交差当ブランドWHITE PIGEON 最新作ショール・コレクションは MEETS ORIGIN 「 原点との出会い 」 今回はインド北部ラージャスターン州 ジャイプール一帯の地場産業で伝統工芸 木版(ブロック・プリント)と日本の職人技を 融合させた意匠が特徴の作品です 最古では正倉院の時代より 伝承され続けている染技巧、板絞り 着物の小紋や高級浴衣でも馴染み深い 雪花絞の基礎なる染で万華鏡を 広げたような印象が美しい伝統技です ショールの絹生地は福島

          インドの美しい布文化を伝えたい

          オーダー・アート保有者様へ

          制作これまで2022年の1年間はアート制作へ 集中した時間を過ごさせていただきました 名刺やSNSで肩書を書く時に 歴1年半、足らず【美術家】と かなり大袈裟だな・・・笑と ( 気恥ずかしさも、ありながら ) オーダー・アートを中心に 大型作品やNFT発行も含め70作品以上 お届けを終えさせていただけたこと 保有者様へ改めまして 感謝の気持ち…で、いっぱいです!! 当方のブランド・ビジネス WHITE PIGEONでの 伝統工芸品プロデュースとは異なり アートには技巧や

          オーダー・アート保有者様へ

          旅へ(VOYAGE)

          透明な一枚布のキャンバスへこの1年半、オーダー・アート制作の 没頭と共に、ずっと試作し続けていた ファブリック・アートで表現する透明な世界 昨年の秋頃より制作場と都心を 往来しながら試行錯誤していました 2015年以来、当作のストールは 私が監修し(時折は原画を描き起こし) 日本の伝統工芸技法と文様を組み合わせ 職人技で染め上げる作風が主流でした 2020年ドバイ国際博覧会での 国家元首への日本政府が寄贈する ストールを考える時に 贈答国への文化や歴史 宗教的な配慮を

          旅へ(VOYAGE)

          ひかりのはじまり(オーダー・アート)

          作品名「ひかりのはじまり」ご納品をさせていただいた作品 オーダー・アートは保有者様の 心や指針の姿 作品テーマはカウンセリングを通じて 唯一無二を創出させていただきます 本作は誕生石がエメラルドと 拝聴させていただき、色彩表現での ご要望を頂戴していましたので 「和箔」と邪気を払う、と伝えられる 黒真珠の貝殻から採取される 「黒真珠粉」を融和させ エメラルド色を描かせていただきました 心を白木のキャンバスに本作「ひかりのはじまり」は銀座の クリニックへホスピタル・アー

          ひかりのはじまり(オーダー・アート)

          自然界と水羽衣(福島県・川俣町)

          礎なる、絹織物の再構築3.11以降、足を運び続けた 福島県・川俣町 2023年、日本国内とシンガポールで 展開する最新作アート・ストール&スカーフ そのコレクション準備に向けて礎となる 希少な絹織物を求めて数年ぶり、出張です ブランドの定番 世界最極薄のシルク・オーガンジーに 浮かべるアート・クラフトの世界 最初は徳島県の本藍染から スタートしたストール・コレクションは 時を経て、白生地へ シルクロードの文様や自然を描きながら よりユーラシア大陸の文化を感じる 作風へ

          自然界と水羽衣(福島県・川俣町)

          大海を越えて(シンガポールでの販売開始)

          シンガポールでの販売開始東南アジアを代表する会員制 ファッション・サービス Privato Asia( Singapore )ショールーム 「 THE PRIVATO CLUB 」内で 当ブランドWHITE PIGEON取扱が 2023年2月より正式に開始します Privato Asia顧客の皆様に和の美 歴史と文化から育まれた技巧と 美術の独創性が織りなす アート・ショールを ご紹介いただける機会を 心から喜んでいます アジアのラグジュアリー・ファッションを 牽引す

          大海を越えて(シンガポールでの販売開始)

          高千穂神社と絹羽衣

          高千穂神社年始の過日、高千穂神社へ 階段を上ると大杉が迎える境内へ よく「 気 」がある、という意識を 私達は普段から何気なく、働かせますが これまで感じたことがない あたたかく、そして、とても力強く 背中を押してくれるような ずっと、そこに佇んでいたくなる 明るい、心地よい場所 元気が湧いてくる感覚 自然界には私達では想像さえ、 およばない力が働いていると確信する 潔い時が流れていました 日本の伝統工芸に10年以上、 携わらせていますが地域 固有の魅力と改めて

          高千穂神社と絹羽衣

          和の国に生まれて

          貧困患者の家庭訪問イラク北部(クルド自治区)滞在も、残り2日 貧困患者家庭の訪問に同行させていただきます ワーク・ショップで2日間を 共に過ごした、姉妹ご家庭です ※過去寄稿「院内学級での墨絵教室」より 最初は筆を取るにも遠慮しがちでしたが 2日目は制作に慣れ 積極的に励む姿が、印象的でした 先にアルビルで家族を呼び寄せるために 仕事をしていた父親の準備から 2020年に妻、彼女達姉妹を含む 子供たち4人も移住したそうです しかし、その直後から一家に 次々と困難が襲い

          和の国に生まれて

          イスラム女性達が描く「自由」

          ※前寄稿「院内学級での墨絵教室」続き 2日目の院内学級では先生方も 墨絵に関心を持っていただき 自主的に参加下さいました メッセージ性が明確な作品 窓の外を眺めるイスラムの女性 自由を求める姿 人に何かを伝えるときや みせるとき、出来るなら 心証のよい作品を無意識に描いたり 作ったりしがちですが 表現の本質 < 自分の考えや伝えたいことを 言葉以外で具現化する > に、叶った作品 JIM-NET男性スタッフのバルザンさんも シンボリックと言ってましたが 子ども達の

          イスラム女性達が描く「自由」

          院内学級での墨絵教室(イラク北部・クルド自治区)

          墨絵教室の主旨※前寄稿「ナナカリ病院の見学」続き JIM-NETハウスの学習支援を通じ 子ども達は一般の学校への 復学に向け、励まれています 日本から墨と布を持ち込み 院内学級でのワークショップに 2日間、携わらせていただきました 限られた素材の中で想像力や表現力を広げて 【工夫する力】を育むことを目的としています 墨の原料は、すす(燃やした時の炭素)と 動物性ゼラチン。 日本画や伝統工芸品の定着材でも一般的に 使用される膠(にかわ)は 紀元前、中国の黄河文明の時代が

          院内学級での墨絵教室(イラク北部・クルド自治区)

          ナナカリ病院(イラク北部・クルド自治区)の見学

          病院施設(イラク北部・クルド自治区)を 見学させていただきました 今回の訪問で、お世話になった JIM-NETの主たる取組では過去の戦争で 使用された劣化ウラン弾に 起因すると言われている 小児がん患者へ抗がん剤などの医薬品を 届けることを約20年近く 取り組まれており支援施設の内の ひとつを見学させていただきました 驚いたことに「チョコ募金」という 冬季限定の募金キャンペーンで 活動資金を調達しているとのこと チョコ缶には子ども達の絵が ほどこされ募金いただいた方へ

          ナナカリ病院(イラク北部・クルド自治区)の見学