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#1)女性作家-Doris Salcedo- 疎外された人々の具体化

ドリス・サルセド(Doris Salcedo,1958- コロンビア)
サルセド(英-ドリス・サルチェード)の立体とインスタレーションは、暴力の犠牲者から、発展途上国の無力な状態の者まで、疎外された人々の沈黙の生活を具体化している。その表象は穏やかだが、彼女の作品は記念碑ではない。いわゆる概念芸術だ。
サルセドの概念から、その表象は、抑圧や、力(権力)のない人と力のある人の間のギャップを具体化している。
彼女のインスタレーションは、壁を引っ込ませたり、地面に亀裂や穴を掘ったりと多様だ。
それらのサルセドの作品は、建築家、エンジニア、アシスタント・チームとのコラボレーションをしている。
まずは、理解のためには、その作品をご覧頂きたい。

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(c)Doris Salcedo

Doris Salcedo on Bogotá – 'The Forces Here Are Brutal' | Artist Cities

略歴
1958年、コロンビア共和国ボゴタに生まれる、現在も在住。1980年、ボゴタ・ホルヘ・タデオ・ロサノ大学(Jorge Tadeo Lozano University in Bogota)で美術の教育を受けたのち、
1984年、ニューヨーク大学大学院(MA)で彫刻を学んだ。
その後、80年代半ばにボゴタへ戻り、90年代の初めまでコロンビア国立大学で指導にあたる、同時に、制作活動を行った。            1985年、ボゴタのthe Palace of Justice(正義の宮殿)の包囲(Siege at the Palace of Justice in Bogotá.)                   1990年代前半からヴェネチア・ビエンナーレやサンパウロ・ビエンナーレなどの国際美術展に参加し、国際的な評価を得た。
1995年、ソロモン・R・グッゲンハイム財団から助成金を受ける。
2002年、リバプール現代美術ビエンナーレ-ドキュメンタ(2002)
2005年、トリノ現代美術トリエンナーレに参加。
2007年、「Shibboleth」テート・モダン(ロンドン)の床に167メートルにわたる亀裂をつくり出したインスタレーションで、まず、グローバルに著名となる。2010年、スペイン文化省主催のヴェラスケス造形芸術賞を受賞。
2015年2月-、シカゴ現代美術館を皮切りにニューヨーク、ロサンゼルスを巡回する大規模な回顧展が開催された。
2017-2018年、「Palimpsesto」ソフィア王妃芸術センター(マドリード):亡命中に海で亡くなった男女の名前は、油圧工学での石板に水滴で一時的で断続的に記述した。

ドリス・サルセドの作品は、MoMA、TATEをはじめ、世界の主要美術館で展示されている。

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          Doris Salcedo

次回以降に、Doris Salcedoの著名な作品である、「Shibboleth」テート・モダン、「Palimpsesto」ソフィア王妃芸術センターがつづきますので、お時間が許せばご覧いただければ幸いです。



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