なぜ、MoMAなのか(ニューヨーク近代美術館)
ニューヨーク近代美術館(The Museum of Modern Art - New York)
アメリカ合衆国ニューヨークの近現代美術館。
1920年代からのモダンアートが収蔵されている。
1929年、開館された前衛美術の専門の美術館である。
その構想は、当時著名な文化人である女性達だ、そして、資金面でもサポートされ設立された。
L.P.ブリス、C.J.サリヴァン夫人、J.D.ロックフェラー2世夫人。
現代美術(20th-)が多く収蔵されて、21stの今も現代美術の中心核を成すミュージアムだ。
ホワイトキューブといわれる展示方法で、当時の表象文化に大きな影響を与えた。
この白い壁に絵画が展示されるロジックは、その後、世界の美術館のスタンダードとなって行く。
そして、いわゆる前衛美術以外に、建築、工業デザイン、商品・広告デザイン、写真、映画などを、常設展示や企画、また、映像の上映なども行った。
その1例として、グラフィックデザインについても、そのデザインの周辺までも見渡せる展示方法が行われた。
このロジックのミュージアムが、現在、欧州にない訳ではないが、この1920年代に構想されたこと、そして、そのニューヨーク州マンハッタンという場所も、現代美術の格となる要素を揃えている。
(c)MoMA(Photo - asano chiaki 他)
MoMAインターナショナル・カウンシルとは、世界各国の美術館関係者とのネットワークが構築された。
そして、現在、10万点以上の多様な美術品が収蔵されている。
20世紀に欧州から、ニューヨークに移り住み、制作をつづけたアーティストは多い、それは、アメリカ合衆国という民主主義の国家だからだろう。前回まで、バウハウス関連のデザイナーやアーティストにスポットを当てたが、最後には、NY-アメリカ合衆国の民主主義のもとで、そのコンセプトを展開している。その中心核が、このMoMAとなるだろう。
また、このMoMAの所在地、ニューヨーク州マンハッタンの地の情報量の多さも影響しているのだろう。
まずは、MoMAのWebサイトをご覧になって下さい・・・
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