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(#1)アウトサイダー・アート(アール・ブリュット)の定義とは。(アウトサイダーアートとインサイダーアート)

(#1)アウトサイダー・アート(アール・ブリュット)の定義とは。

アウトサイダー・アート(アール・ブリュット)に定義はない。
語源は、ジャン・デュビュッフェ(Jean Philippe Arthur Dubuffet, 1901-1985/仏/画家・評論)が「アール・ブリュット」と言う造語を、ジャン・デュビュッフェが造ったことからはじまるのだ。
しかし、それ以前から、必然として、それ(アウトサイダーアート)はあったのだ。
(ただ、その資料を探すのは、至難の業だ)

そこには、無垢の人々の汚れなき魂の心を打つ感動がある。
そこには、ジャン・デュビュッフェの理想もあったのかも知れない、それは、1945年、当時のアーティストの経歴や社交は俗物ではないか?と言う問いかけだ。
そこへ、アール・ブリュット(生の芸術/表現の必需性)だ!
それは、デュビュッフェのある意味、反文化面も感じられる。
また、商業主義に毒されていないアートかも知れない。
ただ、そこに、定義はあるのだろうか?

アール・ブリュットの作者は、以下のどれかに当てはまると言われるのだが。
1)美術養育を受けていない
2)精神を病む
3)霊的能力者(幻視者)or ビジョナリー・アート(幻視芸術)
4)過酷過ぎる人生を歩む

そして、アール・ブリュットの定義を、アール・ブリュット・コレクションの館長(リュシエンヌ・ペリー)は、こう解く。
1)社会的にマージナル(marginl/周辺、境界)な存在
2)文化的な処女性
3)作品に対する無関心さ
4)作品が芸術的な自立をしていること
5)創意に富んでいること

はたして、それだけだろうか、
では、子供の絵はどうだろう?
ナイーブ(素朴)であり、自発性もあり、アカデミック性はどうだろうか?
しかし、その経験値から、深みや、複雑な創造性が感じられない事もあるだろう。

また、ゴッホはどうなのだろう?その生存期は厄介者だ。しかし、アウトサイダーアートに入れられない、その定義は?
それを考えると、益々、体系化は難しいと言えるだろう。

(#2)アウトサイダー・アート(アール・ブリュット)に定義の周辺、につづきます。


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