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#2020年秋の美術・芸術!コンテスト- 浮遊する変拍子メトロノーム,色と構図の楽譜で奏でる絵画 #ピーター・ドイグ

#2020年秋の美術・芸術 !コンテスト-中間のご報告として、基本は、ほぼ時系列に(多少の順不動お許しください)、応募いただいた作品を、1作品ごとに、ご紹介とコメントとしての評を入れさせていただき掲載させて頂きます。まずは、ご応募ありがとうございます。また、これから、応募ご希望の方も、個々の多様な、、ご自分の視点で、気軽にご応募くださいませ。

・浮遊する変拍子メトロノーム,色と構図の楽譜で奏でる絵画 #ピーター・ドイグ
rinchan さま、ご応募ありがとうございます。

(評)東京国立近代美術館で、10/11まで開催された、「ピーター・ドイグ展」のレポートだ。
筆者は、作者のピーター・ドイグ視点(極)と、受け手の視点(極)について、ていねいに解説されている。
美術を通して、人の本質的な、やさしい思いの共有という事が、ここには、インテリジェンスを持った文脈で綴られているのだ。
時間軸や地域性も超えて、筆者は感性の同一性について、1つ1つていねいに述べていると言う次第だ。
そして、画家の作品に、見る側の解答はないと言うところへ至る。
また、観て、観察して探るのは、観る側の極の揺らぎを見るようにも感じられる様子が伺える。それは、筆者の感性が、際立つ文脈だろう。

内容を追うと・・
・「そこは[過去 , 現在 , 未来]ではないパラレルワールドが確かに存在した。時間の流れは、今まで体感したことがない浮遊する感覚に近い流れだ。」
「糸口を探ろうとすればする程、・・・・美しい揺らぎに引き込まれる。」
そのパラレルワールド(parallel world)とは、その語彙の通り、まさに並行して存在する異空間だ。
また、その言葉は、現物をご覧になってはじめて、出てくる言葉だろう。
・そして、ピーター・ドイグの魔法として、作品の詳細を、項目立てをなさって、体系的にまとめられている。
[1]バランス効果
[1-1]主モチーフと全体色
[1-2]バランスモチーフ
[1-3]対象に配色
[2]アクセント色
[3]構図割の挑戦
[4]技法の挑戦
[5]” 作品に溶け込む額 ” と " 透明な額 "
「そして、『だた、心で感じる。』それだけでいい。人間っていつまでも追いかけていたい生き物ですものね。」
と結んでいる。

その絵画からは、ピーター・ドイグの迷いも見えては来るのかも知れない、それは、同じ人は生涯、同じ人ではないからだ。
だから、その双方の極も常に揺らいでいるのだろう。

「芸術は2つの極によって生み出されるのです。作品をつくる者という極があり、それを見るものという極があります。一般的には、芸術家が重要と思われますが、実は作品を作る者と同じだけの重要性を作品を見るものにも与えるのです。」-マルセル・デュシャン

今回は、遠路、竹橋まで、お運び頂きまして、感性を感じるイベントレポートの応募をありがとうございました。

(註)*ピーター・ドイグ( Peter Doig 1959- )
イギリスの風景画画家、現在、グローバルにその第一人者としていわれる。
その絵画は、ロマン主義的で神秘的な風景だ。
ピーター・ドイグは、近代の画家の理論、そして、その構成の延長にある。
そして、映画のカット、写真や新聞、そしてレコードカバーのグラフィック等の身近な物から影響や、幼少期に暮らした、カリブ海やカナダの風景のイメージが影響している絵画だ。
いつか見た事のあるような絵画だが、ただ、新たな世界に導いてくれる。それが、ピーター・ドイグの世界だろう。

(今後のお知らせ)
このコンテスト #2020年秋の美術・芸術 は、コンテストの形式として、3名の入選はございますが、ある意味、ドクメンタ(カッセル/ドイツ-一人のディレクターによるキュレーション)の展示会ように賞はございません。そして、主催者は、多くの企画をされている秋氏のデレクションと、私(artoday)のコメント(評)で構成されております。 それは、「そもそも美術エッセイは発表の場すらない」という視点や、小生(artoday)の、もっと、身近に気軽に、美術、芸術の裾野の広がりを願っての事でもございます。この間は、私のアート系コラムをランダムに、連載致しますが、入稿があり次第、応募作品にシフト致します。(ていねいに査読致したく、多少の順不動お許しください)
締め切りは、11/14の24時までございます。どうぞ、気軽に日常のことで、アート関連で、思いつかれた事、アート系のイベントレポート、また、ご自身の美術作品等を応募なさって下さいませ。
(註) #2020年秋の美術・芸術 は全角ですので、よろしくお願い致します。


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