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『いとも優雅なる中世の小宇宙』内藤コレクション 写本
「いとも優雅なる」の煽り文句に痺れます。
アートは美術館にあった方が幸せだよ、と思っているのですが、コンデ美術館にある写本に関しては、もし『ベリー公のいとも豪華なる時祷書』が盗み出されたら疑われるかもしれない。
写本かなり好きです。
今回の展示は終了してしまったのですが、西洋美術館に寄贈されているので、今後も拝見する機会はあるでしょう。
たぶん、常設展でも何点か展示されるのではないかしら。
た
『デ・キリコ展』頭の中の音楽
ひさしぶりの美術館。
10年ぶりの大回顧展だそうです。
実はうちの夫はキリコが好きです。
一人で汐留の展覧会を見にいっていました。
キリコの絵を見ると、誰もいない学校からのの帰り道を思い出すそうです。
そしてBGMは「花の町」
私は今回初めてキリコを意識して鑑賞したのですが、夏休みが終わった9月の海岸を思い出しました。
海の家が取り壊され、あんなに賑やかだった砂浜に人がいない。
私のBGMは「
「親子で美術館に行ってみよう!」開催報告
私達アートとつながる鎌倉が、鎌倉市鏑木清方記念美術館と毎年7月末に開催している恒例の「夏休み親子ワークショップ ~親子で美術館に行ってみよう!」。
毎年キャンセル待ちが出る人気ぶりなのですが、今年も沢山の子ども達がやって来てくれました。
美術館特有の静寂に、始めは子ども達も付き添いの親御さん、お爺ちゃんお婆ちゃん達もそわそわしています。
「美術館ってどんな所かな?」
ワークショップは紙
はじめまして、びじゅつかん。
小さいお子様向けの美術館での過ごし方のマナー動画を、8月31日まで鎌倉市
鏑木清方記念美術館にて上映しています。(除くイベント開催日)
ぜひ、お越しください。
子どもdatte美術館 2023夏
黒い背景に黒い鬼がえがかれている作品の前でスタッフが声をかけました。
「あれ、黒ばっかりじゃないわね。他にも色があるみたい」
「ピンク」
「ピンクは何かしら?」
「トンネルの向こうの宝物」
「宝物の中に何が入ってるの?」
「知らない」
「トンネルの中に何があるのかしら?」
「…うさぎとか、りすとかのおうち」
「ここ通って宝物とりにいく?」
「行かない、上飛んでいく」
本当は黒いトンネルの中、ち
【子どもdatte美術館】
知ってる?美術館はおとなだけの場所じゃないんだよ!
私たちの活動の原点は、小さい子どもと美術館に行きたい、でした。
その為に毎年「子どもの美術館デビューワークショップ」を開催してきました。未就学児から小学校の低学年まで、美術館でのマナーを紙芝居で教え鑑賞してもらい、実際に絵を描いてもらう。
それと当時に、保護者の方には、ゲームを通して絵を見ることのコツをつかんでもらい、その後対話式鑑賞などを行い
6月12日まで!大英博物館 北斎 ―国内の肉筆画の名品とともに―
諸事情により、会期終了まじかの訪問になってしまいました。
作品をゆっくり鑑賞したいときは展示前半にご覧になることを強くおススメいたします。
うん。混んでいました。
そもそも久しぶりに行列を見て、ちょっとびっくりしてしまいました。
私は根性がないので、120点ほどの作品を全部並んでみることはできません。
人のペースでの鑑賞は本当に疲れるのですよ。
それで今回の展示の場合、みんなが並んで「あ、こ
トイレに飾ってあるキースへリングのその後の話
「ニューヨークでキースへリングの絵を見たとき、あ、これトイレに飾ってあった絵だ!ってすぐわかった」
小学生の時よくうちに遊びに来ていた男の子が立派な青年になり、海外で社会人として暮らしていましたが、久しぶりにうちに遊びに来てこんな嬉しいことを言ってくれました。
中学生になってからはほとんどうちに来ることはなかったのですが、覚えていたんだ。
あー、私がやりたかったことはこういうことだ。
小さい
鏑木清方展 もう美しいものしか見たくない
私がお金持ちだったら。
清方先生に美しい人の日々の生活を12か月のそれぞれに描いていただき、そうですね、大きさは自宅の床の間に飾るのですからあまり大きいものでないほうがいいですね。
でも、表層は凝ったものにしたいです。本紙の周りの地はその月の絵に合わせて選び、絵の邪魔にならない程度の日本刺繡を入れるのもいいでしょう。
少しずつ季節を先取りして床の間に掛け、花もまぁお客様のお好みもありますから、そ
しゃがみこんで絵を見ていたら私かもしれません
先日、あさイチを見ていたら原田マハさんが出演されていました。
「楽園のカンヴァス」など、アートを題材とした作品も多数あり、最近は「旅屋おかえり」がドラマ化されたようですね。
絵ってどうやってみたらいいのでしょう?という問いかけに、作品の前に立った時に画家が絵筆を持って描いたであろう位置に立って見てみるのも面白いですよね。とおっしゃっていました。
なるほど、その視点は面白いですね。
混雑した美術展
メトロポリタン美術館展 履きなれた靴で。
メトロポリタン美術館展に行ってきました!
本当は二週間前です。泣きながら年度末のあれこれをやっていて文章を書く余裕がなかった。。。
でもその間の心の支えとして何度も反芻していました。
副題「西洋絵画の500年」となっていますが、いやいや、まあすごかったです。質も量もどちらもすごかった。
どんな絵が来ているのかほとんど知らずに行ったのでビックリしましたよ。
美術史の授業が一年間できるくらいのボリュ
「科捜研の女」と「ミスマープル」ではない「わたし」の小さな発見
前回の記事でフェルメールの《窓辺で手紙を読む女》の修復に至る経緯について書かせていただきました。
いや、本当に科学の力で色々なことがわかるようになりましたね。
私が美術史を勉強していた四半世紀前(そんなに経ったか!)丁度、美術史の世界に科学的な調査がどんどん取り入れられ始めた頃だったと思います。
完成した絵の下に何が描かれているか、絵の具の年代、板絵の年輪の調査などなど。
それはエキサイティング
「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」本当の姿は隠されていた
「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」
行ってきました。
修復された《窓辺で手紙を読む女》をよく日本に持ってくることが出来たなぁ、開催が延期されたときは、又、カラバッジョの時みたいに中止になるんじゃないかとひやひやしましたよ。
今回の展覧会、《窓辺で手紙を読む女》が一体どういう経緯で、こんなに大胆に元の絵の印象をがらりと変えるような修復をすることになったのか、それにもとても興味がありました。
【本紹介 『コウペンちゃんとまなぶ世界の名画』】
みなさんはコウペンちゃんを知っていますか?
なんでも褒めてくれる皇帝ペンギンの赤ちゃんです。
この本は子ども向けの世界の名画の入門書かな、と思っていたのですが、読んでみたらこれは子どもからオトナまでみんなの心をホッとさせてくれる本でした。
誰しも時々ベコベコに凹んでしまうことがありますよね。
何をやっても上手くいかない。。。。
「朝起きれてえらい!」
コウペンちゃんに肯定してほしい日もあり