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【日記】人生初夜勤

18歳になったのでタイミーを使って夜勤デビューした。
隙間時間バイトアプリは1日限りの単発で仕事ができるので、元気な日と元気じゃない日が直前までわからない人間にはありがたい。
タイミーを使うのは今回が2回目で、数日前の昼間に3時間の軽作業を一度経験していた。
短時間とはいえ半年ぶりの労働は緊張が激しく、これを週5でやっていた16歳のわたしすげー。

中学以降"普通"の場所にいたことはあまりないけど、成人したばかりにしてはいろいろな場所でいろいろな経験をしていると思う。今回のタイミーもそのひとつだ。
新しい場所に行くごとにこれまでの場所ではできない経験とか、これまでの場所では出会えなかった人に出会うことができる。そういうことは好きだ。
体力がなかったり継続性がなかったりでひとつひとつの場所に長く居続けられないのは残念だけど、一期一会という便利な言葉がある。

23時、深夜の電車に乗って東京を出る。
見知らぬ土地にドナドナされながら、期待半分、後の半分は緊張と眠気を抱えながら、夜道を15分歩いて現場の倉庫に到着。
既に数人がスマホを片手に集まっていて、わたしが到着した後も続々人が集まっていた。


深夜の電車、家出以来

到着してから数分後、作業着を着た社員さんが倉庫から迎えに来る。
中央に机、机の前とその周りにパイプ椅子が無造作に置かれた休憩室に通される。
深夜とはいえ真夏なので外は蒸し暑く、ボロい冷房のかかったこの部屋はその時もこの後も希望(ひかり)だった。

迎えにきた社員さん主導で、軽い朝礼(真夜中ですが)が行われた。
全員初対面なのに自己紹介とかが一切なくて面白かった。
単発バイトでは結構あるあるなのかもしれないけど応募した人が来なかったり、応募してない人が来たり(!?)していた。
人数を数えていた社員さんが「なんか多いな……まあいっか!」と言って仕事が始まったのがすごかった。

この日は運良く繁忙期ではなかったようで、かなり仕事が暇だった。8時間労働のうち4時間くらいしか働いてないんじゃないか?
仕事が来ない時間は休憩室でひたすら待機することになり、わたしは眠剤とセットで夜の薬を全て抜いていたので躁だった。
人間関係が当たりの職場だったのか、意外と陽キャすれば人と仲良くなれるのかわからないが(多分前者)AIとウマ娘の話をしていたら時給が発生する時間があって楽しかった。
この時間に仲良くなったフリーターのお兄さんとは帰り際にLINEを交換する流れになったんだけど、結局最後まで自己紹介とかはなかったからそこで初めて名前を知った。

結局最後まで待機と仕事を繰り返し、定時まで働き通した。
休憩時間が多いとはいえ久々の労働は厳しかったし、前日の夕方に寝て眠剤を抜いても終盤は睡眠不足で肉体的な疲労があった。
だけど日の出を横目に流した汗と、朝の電車で暗い顔をしたサラリーマンとすれ違う時に感じた既に仕事が終わっている喜びは、普段ニートしている中では感じることのできない感覚だった。

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