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わたしの本棚

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わたしの読書記録です。
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2023年2月の記事一覧

本棚:『父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え』

本書はアメリカでの投資について書かれているため、具体的な投資アドバイスもアメリカ向けとなっていますが、基本的な考え方は日本にいる私たちにも参考になると思います。 お金を増やすというと、頭を使って難しいこと、複雑なことをやらなければいけないと思いがちですが、シンプルが一番なのだと思いました。一方で、英語をマスターしようと思ったら、英語の本を買ってくる、英会話教室に通う等々、勉強しますが、お金に関することになると、自分は絶対騙されない、とか、あまり勉強せずに自分を過信して、はじめ

本棚:『愚者のエンドロール』

〈古典部〉シリーズ第2弾。文化祭のクラス展示、ミステリー映画の試写会に誘われた古典部の4名。しかし、その映画は未完だった…。試写会の本当の目的とは? ミステリー小説はほとんど読んだことがなく、コナン・ドイルもアガサ・クリスティも、子ども向けのものをちょっと読んだことがあるかどうか…という程度(その記憶さえ怪しい…)。物理的トリックとか心理的トリックとか、ミステリーって難しいんだなと思いました。叙述トリックに騙されて最後に「あぁ、そうだったのか!」ということは度々あります。で

本棚:『FIRE 最強の早期リタイア術』

まず何より、面白かったです。数年前まで、50歳になったら早期退職しようと目論んでいましたが、著者はなんと31歳でミリオネアになり、仕事を辞め、世界中を旅行してまわる生活へ。もともと裕福だったわけではなく、幼少期は中国の貧困層で暮らしていました。そうなると、自分にもできないことはないかも?と思えてきます。 パーソナルファイナンスの3つの力は、収入、支出、投資で、ミリオネアになった人は、この3つの力のうち、2つは平均的でも残る1つが卓越した傾向にあるそうです。例えば『金持ち父さん

本棚:『さようならアルルカン/白い少女たち』

中学生の頃に、母が同僚の娘さんが読んでいたというコバルト文庫を大量にもらってきて、一時期、コバルト文庫にハマっていました。同僚の娘さんが読んでいて、要らなくなった本だったので、発刊当時のリアルタイムで読んでいたわけではなく、「あぁ、物語にあるこの時代を体験してみたかったな」とよく思いました。もらった本の中にはなかったけれど、やがて氷室冴子さんの『なんて素敵にジャパネスク』シリーズを知り、新刊書店では置いてないこともあり、ブックオフでも購入し、全巻揃えました。もう紙はだいぶ黄色

本棚:『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』

以前読んだ本で「やる気」はやる前には起きない、と知って以降、やる気でないなぁ~、やりたくないな~、という時には、ほんのちょっとだけやってみよう!と思うようになりました。なので、これを知っているか、知らないかの差は意外と大きいのではないかと思います。 本書で紹介されているコツの中には、「あ、これ自分もやってた!」と思うものもあり、その1つが、いろいろ気になって集中できない時には紙に書き出す、ということ。紙に書いたところで、問題が解決するわけではないのですが、頭の中がすっきり整理

本棚:『書店ガール4』

これまでの主人公だった理子と亜紀に憧れる世代が主人公に。就活を控えたアルバイトの愛奈と書店員歴5年目の契約社員の彩加。書店の仕事は好きだけれど、それぞれままならないこともたくさんあって…。 最近ではあまり思わなくなりましたが、少し前までは「人生やり直せるなら」と考えたことが何度か。ただし、人生やり直せるとしても、受験と就活はもうやりたくないと思っています。本格的な就活を控えた愛奈の様子に、あの頃のことを思い出しました。面接で落ちるたびに、どこも受からないんじゃないかと不安に

本棚:『投資の基本 ゆる図鑑』

ゆる~いのはイラストであって、中身はちゃんと基本が書かれている印象でした。投資に対して「怖い」「キケン」といったネガティブな印象を持っている人には、投資のハードルを下げてくれるかもしれません。とはいえ、あくまで基本。実際に「投資するぞ!」となるためには、もうちょっと背中を押されてから、勉強してから…となるのかなと。投資をしてみようかな~と思っても、例えばネット証券で口座を開設するのは、またハードルなわけで。 「投資の基本」とありますが、投資以前のお金の基本と保険の基本の話もあ

本棚:『今夜は眠れない』

中学1年のサッカー部員の僕の家に突然、降ってわいてきた5億円の遺産。世間は黙っていなくて、家族は翻弄されて。真相をつかむため、家族の絆を取り戻すため、親友とともに動き出す。 年末年始に読んだ『夢にも思わない』の前の話でして、『夢にも思わない』だけでも十分楽しめましたが、その前にあった事件って何?と気になりまして。主人公は中学1年だけれど、親友と一緒とはいえ、行動力がすごいなと。今とは違って、携帯電話のない時代。私の中学時代もそうでしたが、あの頃は、親の了解なしに電車に乗って

本棚:『珈琲店タレーランの事件簿8』

本シリーズ、久々に読んだので、これまでの話をすっかり忘れていまして…。はじめの方に「本作は、前巻までの内容に関する言及を含みます。あらかじめご了承のうえ、お読みください。」とあって、ちょっとドキッとしたんですよね。実際、そんなことあったっけ?あったような気もするけれど…状態でしたが、それはそれとして楽しみました。 もう結構いい年だと思うのですが、いまだに生きかた上手にはなれません。どういうところが生きかた下手かというと、ちょっとしたことでモヤっとしたり、イラっとしたり、落ち

本棚:『マルクスの資本論 見るだけノート』

国語と社会が全然できなくて、理系に進んだ身。歴史も苦手だけれど、政治・経済も苦手。「資本論」「マルクス」という名前だけは聞いたことがあるけれど、中身はさっぱり。そして、それを特に問題だとも思っていなくて、知らないまま人生を終える…ぐらいのつもりでした。でも、タイトルにある「見るだけ」にちょっと惹かれ、さらっと簡単に知れるなら、と手に取りました。 『資本論』第1巻が発刊されたのは1867年だそうですが、その時代にこういうことを言ってたのか…マルクスすごいな!と思いました。そして

本棚:『氷菓』

何事にも「省エネ」な高校1年生、折木奉太郎。姉からの手紙により、廃部になりかけていた古典部に入ることに。古典部の文集のタイトル「氷菓」に込められた意味とは? 奉太郎が通う神山高校の文化祭はなんと5日間。自分の高校時代を振り返ってみれば、1日だけだったと思うし、高校よりも中学の時の方が印象に残ってるんですよね。1年生~3年生までクラス毎に一緒になって、クラス対抗の応援合戦とか、何か絵を描いたような気もするし。先生数名による劇とかもあったし。一方、高校の頃は勉強ばかりだったなぁ。

本棚:『病気のリスクを劇的に下げる健康習慣』

健康に関する本はたくさんありますが、本書はエビデンスの確かさに徹底的にこだわったものだそうです。テレビの健康番組は、スポンサーの影響もあるだろうし、被験者の数が少なかったり、比較の方法それでいいの?と思ったこともあり、あまりあてにしておらず…。 本書のはじめにあるのが「睡眠」でして、睡眠ファーストを心がけている身としては非常に気になります。そして、そうだったのか…と思ったのが、「1.5時間周期のウソ」。睡眠時間を1.5時間周期で取るとよいと何度か聞いたことがありますが、間違い

本棚:『ユア・プレゼント』

『マイ・プレゼント』に次ぐ、U-ku氏との共著。『マイ・プレゼント』の方は青で、こちらは赤。『赤と青とエスキース』を思い出す文章もちらほらと。青山美智子さんの小説が好きで手に取りましたが、小説を読むというよりは、ぱらぱらとめくって、たまたま目に入った文章にはっとさせられる、といった読み方なのかなと思いました。一連の物語を通して、心を動かされることはもちろん、ここのこの一文にグッときた!ということもありますが、誰かの何気ない一言にはっとさせられたり、広告のたった数文字の言葉に心