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本棚:『FIRE 最強の早期リタイア術』

まず何より、面白かったです。数年前まで、50歳になったら早期退職しようと目論んでいましたが、著者はなんと31歳でミリオネアになり、仕事を辞め、世界中を旅行してまわる生活へ。もともと裕福だったわけではなく、幼少期は中国の貧困層で暮らしていました。そうなると、自分にもできないことはないかも?と思えてきます。
パーソナルファイナンスの3つの力は、収入、支出、投資で、ミリオネアになった人は、この3つの力のうち、2つは平均的でも残る1つが卓越した傾向にあるそうです。例えば『金持ち父さん 貧乏父さん』の著者、ロバート・キヨサキは収入の力が卓越したハスラー。一方、お金からさらなるお金を生み出す投資家の著名人といえば、ウォーレン・バフェットなど。本書の著者はというと、執拗に支出を抑えて財産を築くオプティマイザー。
よく言えば節約家、悪く言えばケチの私の場合も、目指すならオプティマイザーだな~と思いましたが、3つの中では、一番真似しやすい、再現性の高い方法だということに「なるほど!」と思いました。
また、著者がミリオネアになるまで、そしてリタイア後の暮らしが書かれていますが、大学の専攻を選ぶ際、家を買うか迷った時など、徹底的に調べて、数字で納得するところはさすがだなと思いました。
ところで、冒頭で以前は早期退職を目論んでいたと書きましたが、目指さなくなった理由は、お金の問題ではなく、ゆる~く生涯現役の方が心身ともに健やかで暮らせそうだと思うようになったからです。本書でも完全にリタイアするのではなく、サイドFIREやパーシャルFIについても書かれています。働き方は変えていきたいと思いますが、働くこと自体は続けていくとしても、経済的自立は早い方がいいなと思いました。


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