有明の月新聞WEB

佐賀県鹿島市の全戸(約3万人)に回覧板でまわされた有明の月新聞のWEB版。 全国各地を…

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佐賀県鹿島市の全戸(約3万人)に回覧板でまわされた有明の月新聞のWEB版。 全国各地を旅しながらたどり着いた茅葺き古民家を気に入り移住した脚本家岩清水緑風と小説家朝倉香絵が毎週発行。 ぼくらの作品が世界の隅々まで届いたなら、それはきっと世界を明るく変えると信じています!

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佐賀県鹿島市で毎週発行の紙媒体「有明の月新聞」をウェブ上でもご覧いただけます。 月額制ならではの制作の裏側や物語が生まれる茅葺き屋根の創作スタジオの内部公開など、地域の方が感じられている私たちの熱量を味わっていただければと思っています。 有明の月新聞は、すでに鹿島市の全家庭に回覧板でまわされている実績があります。そのため、3万人がすでにご存知でらっしゃいます。 こうしたオフラインでの交流だけでは私たちは満足いたしません。 オンラインでの交流はこちら【有明の月新聞Web】で行っていきたいと思っております。 そこで、どのような方に興味を持っていただきたいかと言いますと、私たちのことを知らないのにすでに知っていたかのような感覚をおぼえる方です。 しかも、知らず知らずのうちに距離が縮まるようなカタチでご参加いただけましたらサイコーに嬉しいですね♪

  • 【小説】「有明の月」月額制

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Special Talk 芸術的移住 vol.1

スタジオ有明の月 岩清水 緑風と朝倉 香絵❌佐賀県移住支援室 平間 光治さん 佐賀県への移住者を増やす取り組みをしている佐賀県移住支援室とスタジオ有明の月。全国を見てきた私たちの意見を、移住支援室の平間さんに率直にお話ししてみました。 ▷全国を巡った中で、佐賀県が一番住みやすいです。 平間さん 恐らく実感されてらっしゃると存じますが、佐賀県には質の高い魅力がたくさんあるはずなのに、それが伝わっていない、認知されていないというのが残念だなとつくづく感じています。そういった

    • 【小説】有明の月(全52話)

      第1話 高1の東山鈴花は校舎の3階にある教室の窓際の席で学年最後の授業を受けていた。 鈴花の担任で国語教諭の藤田まり花が教壇から 「今年度最後の授業はここまでーと言いたいところだけど、今から春休みの宿題を配ります。」 男子生徒がおもむろに口を開いた。 「は?!宿題?春休みに宿題なんて聞いたことないよぉ!」 まり花は明るくさらっと答えた。 「そう!たいがいの先生は春休みに宿題は出しませんよね。でもこの庄金高校で古文を教えているのは私だけ。だから特別なことでもない限り、みんな

      • Special Talk 芸術的移住 vol.3

        収録日 2023年7月10日 武雄市図書館・歴史資料館・こども図書館 館長 溝上 正勝 さん ❌ スタジオ有明の月 岩清水 緑風・朝倉 香絵 今や全国的に知られている武雄市図書館。市営の図書館を民間が運営、スターバックスや蔦屋書店が入った館内にはおしゃれな音楽が流れ、飲食しながら読書を楽しむことができる。年間1,000回(コロナ前は1,500回)ものイベントが開催されるおしゃれな館内はまるでアミューズメントパーク。視察は国内外から年間100件(コロナ前は200件以上)にも及

        • 【小説】有明の月(全52話)story.33

          作品が有名になってしまう前にお読みになりたい方に向けて有明の月新聞WEBにて公開しております。 構想/岩清水緑風 共同脚本/岩清水緑風・朝倉香絵 執筆/朝倉香絵 前回が気になる方はこちらからお読みください。 ※次回の第三十四話は9月3日(日)に配信予定です。 第三十三話 「今日は庄金高校から生徒さんも来てくれているそうですね。どちらにいらっしゃいますか?」 脚本家の言葉に、まり花は「中村さんです。」と言って初参加の生徒にパソコンの画面を向けた。 「中村さん、こんにち

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          石橋さん親子の感想

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          石橋さん親子の感想

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          【小説】有明の月(全52話)story.13

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          構想/岩清水緑風 共同脚本/岩清水緑風・朝倉香絵 執筆/朝倉香絵 第十三話 「それじゃ先生、私は蔵に戻ります。今みんなで祭りの準備やってますんで。」 麟太郎の言葉を聞いて、荷物を運び入れていたきょうかが脚本家に言った。 「皆さんがいらっしゃるんでしたら、先生、東山さんちにご挨拶だけ行きませんか?お忙しいと思うのでちょっとだけ。今お土産持ってきます。」 酒蔵ツーリズムは酒どころ鹿島が一年で最も賑わう二日間。鹿島と嬉野の各酒蔵が一斉に蔵開きを行うほか、酒蔵通りや祐徳稲荷

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          構想/岩清水緑風 共同脚本/岩清水緑風・朝倉香絵 執筆/朝倉香絵 第十二話 翌年も、脚本家は春告げ鳥のごとく鹿島にやって来た。 きょうかが運転する真っ赤なアルファードの二列目のドアが開くと、脚本家が颯爽と現れた。 「鈴花さん、こんにちは。お久しぶりです。お元気ですか?」 「先生、こんにちは!きょうかさん、長旅お疲れ様でした。さっそくなんですけど、お二人にお見せしたいものがあるんです!!」

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          【小説】有明の月(全52話)story.11

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          構想/岩清水緑風 共同脚本/岩清水緑風・朝倉香絵 執筆/朝倉香絵 第十一話 一人っ子の鈴花にとって、きょうかは頼れる姉のような存在だった。東山家の隣の隣にある移住体験施設に通うのが鈴花の日課となっていた。

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          【小説】有明の月(全52話)story.10

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          構想/岩清水緑風 共同脚本/岩清水緑風・朝倉香絵 執筆/朝倉香絵 第十話 2022年3月26日。小説塾「有明の月」が開講した。 参加者は鈴花とまり花、鈴花の幼馴染の美代子と理絵、東山家親戚の翠、小説サークルに所属する90歳の健太郎の6名。参加者が揃うときょうかが話し始めた。 「皆さん、本日はお集まり下さりありがとうございます。塾の運営と進行を担当します岩桔梗花と申します。又七酒造さんのご厚意でこちらの酒蔵をお借りして、小説塾を開かせていただくことになりました。ここから新

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          構想/岩清水緑風 共同脚本/岩清水緑風・朝倉香絵 執筆/朝倉香絵 第九話 「鈴花ちゃん、明日は時間あるかな?」 「区長さん、こんばんは!明日ですか?はい、空いてます。」 「実は明日の午前中、移住体験中のお二人を案内することになったの。いわぎさんから鈴花ちゃんとすっかり仲良しになったと聞いたもんで、4人で周れたらと思ってね。」 「行きます!行きます!昨日もきょうかさんとずっと喋ってたんですけど、すっごい楽しかったんです。きょうかさんと先生、春の間しか鹿島にいないみたいだ

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          【小説】有明の月(全52話)story.32

          提供:ホテル椿山荘東京 構想/岩清水緑風 共同脚本/岩清水緑風・朝倉香絵 執筆/朝倉香絵 前回が気になる方はこちらからお読みください。 第三十二話 小説塾に近隣の高校から国語教諭が視察に訪れた。 まり花はまず塾生達に向かって話し始めた。 「皆さん、こんにちは。前回の塾で少しお話ししましたが、実は今年から近隣の学校の先生方と一緒に生徒達の学力向上に取り組んでおります。この小説塾が参考になるんじゃないかということで、本日は庄金高校、鹿島高校、太良高校、嬉野高校から国語の先生

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          構想/岩清水緑風 共同脚本/岩清水緑風・朝倉香絵 執筆/朝倉香絵 前回が気になる方はこちらからお読みください。 第三十一話 又七酒造に活気が戻ってきた。蔵人たちは仕事に精を出し、取引先の間では又七の蔵人たちが明るくなったと言われ始めた。鈴花は飲食店や酒屋を積極的に回り、酒の卸し先を増やしていった。特におしゃれで都会的な店に酒を置きたいと考え、武雄図書館を訪れた。脚本家が初めて鹿島に来た頃に、「武雄の図書館は佐賀に来る前からいつか行ってみたいと思ってた。」と聞いたことを思

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          寄贈専用出版社「かやぶき出版」を作りたい!!

          こんにちは!スタジオ有明の月の脚本家・岩清水緑風です♪ 小説「有明の月」を読むとぐっすり眠れるとか、朝起きた時から頭がクリアで仕事がはかどったというとっても嬉しい感想をいただきました。小説「有明の月」は女子中高生を読者ターゲットにしています。この小説を読むとあったかさ、都会的なセンスやおしゃれさ、行動力、しなやかさ、心や外見の美しさが磨かれ、自然と自信が持てるように設計しています。そんな小説「有明の月」を佐賀県全体の学校に届けたいと思っております。全国の図書館に届けてはどう

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          【小説】有明の月(全52話)story.30

          構想/岩清水緑風 共同脚本/岩清水緑風・朝倉香絵 執筆/朝倉香絵 前回が気になる方はこちらからお読みください。 第三十話 例年、梅雨に入ると鹿島は大雨が降り続く。茅葺き屋根の小説塾は築137年。雨風が強くなる時の雨漏りに備え、鈴花と麟太郎は梅雨の晴れ間を見計らって雨どいにつまった茅を取り除いていた。

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          【小説】有明の月(全52話)story.29

          構想/岩清水緑風 共同脚本/岩清水緑風・朝倉香絵 執筆/朝倉香絵 前回が気になる方はこちらからお読みください。 第二十九話 今年も鹿島を旅立つ日を間近に控えた脚本家ときょうかが、鈴花とまり花をドライブに誘った。 行き先は多良。 車を走らせながら鈴花が言った。 「先生、先日はありがとうございました。先生のあんな迫力ある言葉、初めて聞いたのでびっくりしましたぁ!でも、おじいちゃんは『先生がうちの蔵のことを真剣に考えて下さって嬉しかった。』って言ってましたし、辰徳さんなん

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          【小説】有明の月(全52話)story.28

          構想/岩清水緑風 共同脚本/岩清水緑風・朝倉香絵 執筆/朝倉香絵 前回が気になる方はこちらからお読みください。 第二十八話 蔵人たちと酒を酌み交わした脚本家は、翌日改めて蔵へ向かった。又七酒造を支えてきた銘酒『降魔』の売上が落ちていることを多栄から相談されていたからだ。脚本家は鈴花の案内で蔵の中を見て回りながら蔵人たちに声をかけた。脚本家を見つけた辰徳が手を振った。 「あ、先生!昨日は楽しかったですねぇ!みんな、前から先生と呑んでみたいって言ってたんで喜んでましたよ。

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          構想/岩清水緑風 共同脚本/岩清水緑風・朝倉香絵 執筆/朝倉香絵 前回が気になる方はこちらからお読みください。 第二十七話 今年も盛況のうちに酒蔵ツーリズムが終わり、ひと段落ついた鈴花が言った。 「先生、きょうかさん、お祭りの片付けも終わったので、よろしければまたドライブ行きませんか?どこか行きたいところはありますか?」 「お疲れ様でした。今年もお客さんがたくさん来てたね。行きたいところはいろいろあるけど、、、あ、そうだ!鈴花さん、たけのこ掘りって興味ある?」 「たけの

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          スタジオ有明の月 岩清水緑風 ❌ 古民家サロンSAGA Torus(さがトーラス)山口 多美子さん なぜめぐり逢うのかを私たちはなにも知らない いつめぐり逢うのかを私たちはいつも知らない どこにいたの 生きてきたの  遠い空の下  ふたつの物語       (中島みゆき「糸」より) 鹿島を気に入って関東から移住し、引き寄せられるように出会った2組の鹿島愛あふれる対談です。 鹿島に来たきっかけは? 岩清水 僕たちは全国を旅していまして、茅葺屋根の家に住めることがわかって、

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          【小説】有明の月(全52話)story.26

          構想/岩清水緑風 共同脚本/岩清水緑風・朝倉香絵 執筆/朝倉香絵 前回が気になる方はこちらからお読みください。 第二十六話 三月中旬の土曜日。三年目の小説塾がスタートした。さらに増えた塾生たちが集まるときょうかが言った。 「皆さんこんにちは。塾も3年目を迎えました。本当に多くの方々にお集まりいただき嬉しいです。まり花先生と一緒に座席表を作りましたのでご覧ください。健太郎さんと翠さんは土間の丸テーブルにお座りください。二階はテーブルが2つありますので森さんと峰松さんのご家

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          構想/岩清水緑風 共同脚本/岩清水緑風・朝倉香絵 執筆/朝倉香絵 前回が気になる方はこちらからお読みください。 第二十五話 事比羅神社から戻ると、鈴花は脚本家ときょうかを手伝い、満載の荷物を車から下ろし小説塾に運び入れた。 一段落ついたところで鈴花が言った。 「母が亡くなった時、高校を卒業したら蔵の仕事を手伝うと決めたので、卒業に合わせて車の免許をとったんです。まだ初心者マークですけど、今年は私がお二人をご案内しますね。」 「ありがとう。じゃあ近場の走りやすいとこ

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          構想/岩清水緑風 共同脚本/岩清水緑風・朝倉香絵 執筆/朝倉香絵 前回が気になる方はこちらからお読みください。 第二十四話 春の訪れと共に、今年も脚本家ときょうかが鹿島にやって来た。 二人は小説塾に到着するとすぐに三軒先の東山家へ向かった。腕にはいっぱいの白いカラーの花を抱えている。

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          構想/岩清水緑風 共同脚本/岩清水緑風・朝倉香絵 執筆/朝倉香絵 前回が気になる方はこちらからお読みください。 第二十三話 生前の野菊の希望で、葬儀はしめやかに執り行われた。 それでも、あったかい人柄で120年続く又七酒造を切り盛りしていた野菊の死を惜しむ者は多く、葬儀の後も弔問客は後を絶たなかった。

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