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【小説】有明の月(全52話)story.25

構想/岩清水緑風
共同脚本/岩清水緑風・朝倉香絵
執筆/朝倉香絵

前回が気になる方はこちらからお読みください。

第二十五話

事比羅神社から戻ると、鈴花は脚本家ときょうかを手伝い、満載の荷物を車から下ろし小説塾に運び入れた。

一段落ついたところで鈴花が言った。

「母が亡くなった時、高校を卒業したら蔵の仕事を手伝うと決めたので、卒業に合わせて車の免許をとったんです。まだ初心者マークですけど、今年は私がお二人をご案内しますね。」

「ありがとう。じゃあ近場の走りやすいところから慣れていこうか。鹿島といえばやっぱり祐徳稲荷かな。鈴花さんが使える車はあるの?」

「はい!母の車に私が乗っています。じゃあ明日、うちの駐車場でお待ちしてますね。」

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