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地域の挑戦者インタビュー Vo.6 笠原裕二さん
今回お話を伺ったのは、『ふるさと兼業』をきっかけに、様々な兼業に挑戦されてきた笠原裕二さん。新型コロナウイルス流行をきっかけに、化粧品メーカーに勤めながら、株式会社守安建設(倉敷市)で『ふるさと兼業』に挑戦されました。現在はIT企業に転職するとともに、友人とスキルシェアサービスを立ち上げ、個人としてもさまざまな企業の支援をされています。
『ふるさと兼業』に挑戦された背景や、兼業に対しての意気込み、本業と兼業の業務割合などをお話していただきました。兼業者の受け入れに関心のある経営者の方や、本業との両立など兼業への挑戦に不安がある方は是非、ご覧ください。
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きっかけは新型コロナ流行。自分の経験を活かして社会に貢献したい
〇『ふるさと兼業』に挑戦されたきっかけをお聞かせください。
きっかけは、新型コロナウイルスの流行です。
在宅ワークになり、人と会う機会が減ったことで、自分一人で仕事をしているような感覚になりました。会社という看板が外れて自分が一人になった時に、「果たして自分はどこまで社会に貢献できるのだろう」と考えました。
また、コロナで事業が継続できなくなる方々をニュースなどで知り、自分にもっと経験と知識があればそういう環境を変えていけるのではないかと考えました。実家が自営業だったということも理由としてあります。本業で経験を積んできたという実感はあったので、「困っている方々に自分の経験を提供し、社会に貢献するチャレンジをしたい」と思うようになりました。
〇様々な兼業先がある中で、岡山県の企業を選んだ理由をお聞かせください。
挑戦するなら「地元岡山のために」と思っていました。社会人になって、たまに地元に帰る時に、活気がなくなってきているのではないかと感じることがありました。しかし、自分は東京に住んでいたため何ができるのか分からずにいました。だからこそ兼業にチャレンジする時には、ずっと気にかけていた岡山の為になる仕事に取り組みたいと思いました。
〇『ふるさと兼業』ではどのようなことに挑戦されましたか。
本業でマーケティング職に就いていたため、その経験を活かしてマーケティング支援をしました。「どうすれば守安建設さんの理想の姿に近づけるのか」を常に意識していました。「会社の価値を高めるために自社サービスを作りたい」という社長さんの想いを活かすために、その一環として「Moriyasu Base」というDIYができるコミュニティスペースを開設し、DIYイベントを企画し、地域の方々に知ってもらう場を作りました。
〇コロナ禍において、兼業はどのように行いましたか。
全てオンラインで行いました。週に1回、2時間の打合せを実施し、半年間携わりました。いつでもどこでも打合せができるという点でオンラインのメリットを感じていました。しかし、職人さんと直接話をしたり、実際にイベントを見に行ったり、現場を直接見たかったという心残りはあります。
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兼業をする中での「地域・企業支援に関わる仕事がしたい」という想い
〇化粧品メーカーからIT企業に転職された理由をお聞かせください。
二つ理由があります。
一つ目は、「地域・企業支援に関わる仕事がしたい」という想いです。兼業をする中でこの想いは強まりました。兼業をしている中で、ITを活用する事で、今までよりも効率的に仕事ができるようになった企業の皆様のお話を聞く機会がありました。自分の本当にやりたいことや自分の進むべき道を考えた結果、IT企業に転職する決断をしました。
二つ目は、「全く新しい場所で挑戦をしてみたい」という想いです。新しい業界、企業に飛び込む不安はありましたが、化粧品メーカーで一通り経験を積むことができたと思ったため、一から新しい業界でスタートラインを切り、自分の経験値を更に高めたいという考えになりました。
〇スキルシェアサービスを立ち上げられた経緯をお聞かせください。
兼業を効率的に、効果的に行うためには、チームで兼業する体制を作ることが必要だと考えたからです。具体的には、マーケティングスキルを提供していた時に営業スキルや、事業戦略立案スキル、DXに関するスキルが必要になることがありました。自分一人が持っているスキルでは賄えませんでした。そこで効率的に、効果的に兼業をするために、友人とサービスを立ち上げました。新しい取り組みに挑戦されている企業の皆様の場合、事業の状況は日に日に変化し、それと同時に兼業者に求められるスキルが多様化する、という事が自身の経験を通じて分かりました。
〇本業と個人事業はどのくらいの割合で行っていますか。
本業:個人が7:3くらいです。
兼業をする上で意識していることはタイムマネジメント
〇最後に、兼業をする上で意識していることをお聞かせください。
タイムマネジメントを意識しています。一番忙しかった時期は、本業+個人3社の合計4社の仕事をしていました。予定の組み方として、家族時間などの自分に取って大切にしたい時間を犠牲にしてまで働くことはせず、1日あたりの業務時間を決めてその中で業務を割り振り、メリハリをつけて仕事に取り組んでいます。また、一つの仕事をする時も、他の仕事のことを頭に思い浮かべ、何か他の仕事に活かせることはないか、常に頭を働かせています。
例えば、A社で課題になることはB社でも課題になることがあります。俯瞰的に、複数の視点から課題を考えることで、業務の効率化と効果的なアウトプットの実現に繋がっていると実感しています。
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