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#平家

柔らかな北側採光を取り込む

柔らかな北側採光を取り込む

砺波の家7/
建物を計画する際、日光をどのように建物内に取り入れるかを常に意識して計画しています。

採光計画の基本は、日当たりの良い南面に開口部を集めることですが、それが叶わない場合も良くあります。

その際有効な考え方の一つに北側採光が挙げられます。

太陽の光は、太陽からの直接の日射量の直達光と、雲やちりなどに反射されて地上に到達する散乱光に分ける事が出来ます。
晴れた日に日陰に入っても十分

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中庭を愛でる平家

中庭を愛でる平家

緑豊かな環境下に計画した両親の為の実家です。
敷地は祖父が所有していた田畑を埋め立て形成された500㎡を超える広大なものでありました。 老後の家という事で建物は平屋であることが望ましいし、何よりも気兼ねなくゆったりとした時間を過ごす事の出来る住宅が求められました。

様々に計画を試み、最終的に 採用したのは中庭形式の住宅です。外部の豊かな環境を取り込みながら各居室を配置し庭を囲いました。

中庭形

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土間通路のある平家

土間通路のある平家

富山県砺波市に計画した住宅です。
典型的な日本海側の気候であり、冬には積雪も多く、1年を通し曇天の空が多く広がります。
そのような環境の中、穏やかな生活を包み込むような、ゆったりとした大屋根を持つ平家の住宅を考えました。
大きな屋根の下、四季の移ろいを十分に感じられるよう良好な環境が広がる公園側に開口を集めると同時に、東西に伸びる長い土間通路をそこに設けています。
東西面の道路からの便利なアクセス

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環境に馴染む軽やかさを求めて

環境に馴染む軽やかさを求めて

今回は2年前に完成した南砺の家をご紹介いたします。

この家の心地良さは何者にも変え難く、訪れるたびに心が穏やかになります。自邸でもこの空間の穏やかさを取り入れていきたいなと考えています。

この家を建てた際、なんでこの形に?とよく聞かれたものです。

なかなか実物を前にせず話すのは難しいものですが、建物の形には様々な意味が込められています。

そのあたりのこともこの動画を通してわかってもらえると

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