ドラえもんのような友達型AI、小学生は建築士になりたい、無印良品の家WEB見積、SAKIYAの話(コンワダさん74週目)
こんにちは、株式会社アーキロイドのコンワダです。今週も社内で話題になった事例(コンワダさん)からいくつかをご紹介します。(週刊と言いつつ、だんだんと緩やかに隔週ペースになってきていますがそんな)バックナンバーはこちら。
ドラえもんのような友達型のAI「Baby D.O.R.A」
ドラえもんのように、人間の友達になってくれるAIだそうです。長期記憶、日本語対応でOSSです。これは楽しそうですね。
数週間前に、ChatGPTに当社の社長らしい受け答えをできるようにひたすら教育するという遊びをしていたのですが、なかなか難しかったです。例えば「あなたは優秀な小学校教師です。この問題を小学生にもわかりやすいように解説してください。ちなみにあなたは語尾が”にゃん”です」というように、実在しないキャラクターを演じさせるのはうまくいきます。一方で「私の友人の吉田太郎さんのようにふるまってください。」というように、実在の人間のフリをするのは限界があります。なぜなら前者は、実在しない人間のキャラクターを具体化する行為ですが、後者は実在の人間のキャラクターを再現する行為なのでギャップに違和感が残ります。再現度が高くなればなるほど、小さなギャップが強い違和感になります。事細かに癖を教えても、記憶が短期的なので割とすぐに忘れます。とはいえ、社長再現遊戯はそこそこの出来になったので、次にやるときはD.O.R.Aを使ってより高いレベルで再現してみたいと思います。
小学生がなりたい職業10位「建築士」
日本FP協会が毎年実施する「小学生『夢をかなえる』作文コンクール」の応募作品から集計した、小学生がなりたい職業ランキングによると、男女ともに「建築士」が10位にランクインしました。女子のトップ10入りは初。調査結果の詳細はこちら。
当社は創業以来ソフトウェア開発の面から建築設計業界と関わってきました。建築士に加えて、男子はプログラマーもランク入りしており素直に喜ばしいことです。設計業界は薄給激務な職場も多いという話を耳にします。子供の憧れる職業であることは、大人にとっては誇るべきことでもあるので、夢見る子供たちを裏切らないクリーンな業界にしていかないといけませんね。
無印良品の家、WEBで「かんたん見積」開始
無印良品の家を展開するMUJI HOUSEは、家の商品、間取り、設備を組み合わせてシミュレーションし、家づくりの”費用感”がつかめる「かんたん見積」サービスを公開しました。実際に私も操作してみました。
「資料請求」とか「窓口で相談」といった手間をかけずに、自身の要望を金額と合わせて具体化できるのはありがたいです。操作は直感的でわかりやすかったです。
一方で、選択肢同士の比較がしにくいとも感じました。例えば玄関の仕上げでモルタルとタイルの2つの選択肢の画面を載せましたが、写真の対象が玄関ドアと玄関収納で異なるため単純な比較はできません。これは玄関だけでなくほとんどの選択肢で同様です。ただし見方を変えれば、例えばCGでテクスチャを張り変えるだけだと画角は同じでも味気ないです。実写でそのオプションが一番写真映えする瞬間を提示していると推察すると、「相対比較」よりも「どちらに心がときめくか」ということなのかもしれません。
ほとんどの人にとって家づくりは一生で一度。自分がどんな家が欲しいか、どういうデザインが好きなのかという自身の要望を理解できているほうが稀です。「これが好き」「なんとなくいいと思う」という感覚と現実(お金)を連動してシミュレーションできるのは、人生最大の買い物を前にして心強い味方でしょう。
SAKIYA「テクノロジーを駆使し、建築の残し方をデザインする」
建築や集落、大小さまざまな対象物のデジタルデータを作成する会社「SAKIYA(サキヤ)」です。デジタルアーカイブ、3Dデータ活用、建築改修設計支援などのサービスを提供します。高精度な3Dモデルは上記のような活動の、企画から実施まであらゆるフェーズで有用です。不動産、建設、設計、コミュニティ運営、まちづくりなど、民から行政まで幅広く活用できそうです。
まとめ
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今回は最近のAI事例過多から若干抜け出し、私たちが建築に関わるところで仕事をしていることを思い出させる回となりました。とはいえ、AI沼から抜けても結局AI or 建築みたいなことでは相変わらず偏りは強いです。単純に見聞きしたりディスカッションしたものを取り上げているので、意識的にジャンルを広げる必要はないという考えと、こうしてアウトプットすることで日々触れる情報の偏りにせっかく気がつくのだからあえて広げようという考えと、どちらもあります。さて来週はどんな事例が並ぶのでしょうか。(14回目を見ると、映画の撮り方、メルカリのポイ活、ウォッカの話を選んでいて、今とのラインナップのギャップがすごい。よろしければぜひ。)
建築施工+AR
パビリオンの施工をARグラスを使ってアシストする事例です。本編では取り上げませんでしたが近未来ですよね。こうした研究は数年前からいくつか出てきています。建設現場は情報化が遅れているといわれており、いまだに紙の図面とにらめっこ。注文はFAXでという会社もあります。もしかしたら紙図面からiPadを飛び越して、現場で配られたグラスを装着して作業開始!なんて未来もあるかも知れませんね。
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