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【3Dスキャナ開発】寸法精度ってどうなの?

開発中の3Dスキャナの寸法精度がどの程度の実力か確認してみました。
フォトグラメトリで作ったモデルの寸法精度なんて大したこと無いと思っていましたが、意外と侮れない結果となりました。

リファレンスとなるスキャン対象は、精度の出ているブロックゲージとかでやるのが正解なのでしょうが、お高いので今回は切削のアルミブロックで代用します。(ミスミに発注したら5日ほどかかりました)

30x30mm t=10mmのアルミブロックです。
中央に幅10mm,深さ5mmの溝があります。

こちらがスキャンした結果です。
エッジ部分がガタガタしていますが、フォトグラメトリだからこれくらいは仕方ないのかなと思います。

このモデルはオートスケールで実物の寸法になるようにしています。
RealityCaptureにはマーカー検出があるので、2点間のマーカーを検出して
マーカー間の距離に実測値を与えることで、自動的にスケールしてくれます。

このままだと実物との差がわからないのでヒートマップを作成してみます。
CloudCompareを使うと簡単にできます。
アルミブロックが図面通りできているものと仮定して、アルミブロックの3Dモデルに対して、スキャンしたデータを重ねてメッシュ間の距離を計算してもらいます。

色が赤いところは実物よりも太っていて、青いところは実物より退けていることを意味しています。緑色ほど実物に等しいです。
エッジ部分は青かったり赤かったりしますが±0.5mm以内にいます。
また、平坦な部分はほとんどが±0.05mm以内に収まっていました。

検証方法が少し雑ですが、意外とフォトグラメトリでも寸法精度は悪くないかもしれません。用途によってはこれでも十分使えるかも。

3Dスキャナの詳細については以下で紹介しています。
よろしければご覧になってみて下さい。


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