しのだあむり@Ole!ママ プロジェクト

公認心理師、精神保健福祉士、保育士で3人娘の母。こどもの気持ちや命の奇跡について綴った…

しのだあむり@Ole!ママ プロジェクト

公認心理師、精神保健福祉士、保育士で3人娘の母。こどもの気持ちや命の奇跡について綴った絵本「あの日の空の色」を制作し、全国に届けるプロジェクトを実施中。https://amzn.asia/d/5HD6kBD

マガジン

  • 出版賞ビジネスの舞台裏

    「大賞受賞作は無料で出版」が売りの自費出版系出版賞。大賞以外の作品も続々、書籍化……っていうけれど、実際のところ、どうなの? 絵本出版賞で「優秀賞」を受賞した私の体験談を赤裸々に綴っていきます。

最近の記事

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こどものいのちを守る、絵本づくりプロジェクト 始動!

 児童虐待防止月間である、令和4年11月より、“親の手で命を絶たれる子どもを1人でも減らしたい”という思いをこめて書き上げたストーリー「あの日の空の色」を絵本の形にして出版するためのプロジェクトを開始しました。  絵本を出版することになった経緯、今後の絵本づくりの過程等、随時、発信していきますので、ご覧いただければ幸いです。

    • 講演会でお話ししてきました!

       去る9月21日(土)に、武蔵境の武蔵野プレイスで開催された講演会にて「こどもの虐待をみんなで一緒に考える~児童虐待問題の根幹にあるもの~」というタイトルでお話しさせていただきました。  これは、作成した絵本「あの日の空の色」のクラウドファンディングのリターンの一環として呼んでいただいた会で、午前中、約2時間いただけたので、2本の資料を作成し、前半でこの絵本を作成した背景や、この絵本を通じで世に知らせたかったメッセージについてのお話しをし、後半では「虐待の連鎖を断ち切るハッ

      • 朗読劇に使用していただきました!

         去る7月27、28日、鎌倉アクターズワークショップの7月公演「短編夏物語」にて「あの日の空の色」を朗読劇で使っていただきました。  7月初旬に、絵本を寄贈させていただいた「西鎌みんなの家」のスタッフの方から、「市内で公演予定の朗読劇で使ってもらえないか提案してみる」とのご連絡をいただいていたのですが、まさかの採用に。私も27日(土)の昼の公演を観覧しに行ってきました。  朗読劇ってどんな感じなんだろう……と予備知識のないまま、伺ったのですが、演劇作品2本の間に、私の絵本

        • 100冊配布完了!~今の思いとつながるご縁~

           今回のプロジェクトでは、元々、制作した絵本「あの日の空の色」をクラウドファンディングによって、全国に100冊配布することを目標としていたのですが、この7月で、無事、その目標を達成することができました!  正確に言うと、現在、101冊を送付済。仕事の合間をみて寄付先を探し、受け入れてくれるところに送付して…という地道が作業を続けて、約半年かかりましたが、なんというか、やっとここまで来れたな、としみじみ実感する今日この頃です。  クラウドファンディングでは目標を上回るご支援を

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        • 出版賞ビジネスの舞台裏
          11本

        記事

          支援の現場の実情~現状の児童虐待対策の最大の問題点~

           ここ最近、仕事の方が忙しくてなかなか頭を整理できずにいたのですが、児童虐待と子どもの権利の問題に関して、先日、改めてじっくり考える機会が得られたので、皆さんにもここにお伝えさせていただきます。  世間で注目される「児童虐待」案件は、ひどい身体的虐待により死に至ったケース等、かなりセンセーショナルな事件が多く、「なぜ、助けられなかったのか」という点が特に取り沙汰されます。特に、役所や児童相談所が関わっていたケースだと、その対応に不備がなかったのか、ということがまず検証の対象

          支援の現場の実情~現状の児童虐待対策の最大の問題点~

          絵本の寄付活動について~新たな気づきと今後の展開~

           施設への寄付分の送付を始めてから約2ヶ月。その後も、地道に寄付活動を続けています。  寄付にあたってはネットや口コミ等で情報を集めてコンタクトを取り、寄贈を受け入れてくださった施設に送る、というのが基本的な流れになるのですが、公的な機関に関しては、担当者の一存で決定できないことも多く、場合によっては返答まで1ヶ月程度かかることもあるとのことで、今は結構、待ち状態の案件が増えている状況です。  また、前回のnoteの記事で、絵本を読んだ方からの感想について少し紹介させていただ

          絵本の寄付活動について~新たな気づきと今後の展開~

          児童虐待問題のひとつの柱~届いた感想から改めて思ったこと~

           寄贈分の発送も少しずつ行っており、現在のところ、計77冊の発送を終えることができました。当初の設定していた「まずは全国に100冊配布」という目標まであと23冊。クラウドファンディングの金額が増えたことで、これに20冊プラスした合計120冊を送付する予定ですが、最近、本をお届けした方から、色々と感想などもいただいているので、今日はその辺りのことについて振り返ってみたいと思います。  ある方からは「私は逆にこのお母さんの方が心配になってしまう」という感想をいただきました。「こ

          児童虐待問題のひとつの柱~届いた感想から改めて思ったこと~

          完成した絵本の発送を開始しました!

           無事、絵本が完成し、クラウドファンディングのリターンの発送も3月上旬より開始。仕事の合間に少しずつ作業を進め、現在のところ、50冊強の発送を終えております。まだ一部、確認が必要な方がいらっしゃいますが、個人宛のリターン分については、なんとか3月中には発送完了できそうです。  施設等への寄付分に関しても、既に情報をお寄せいただいている場所に関しては、既に発送を開始しています。  寄付のリターンをご選択いただいた方は、「自分で寄付先を探して直接届ける」と言ってくださった方と「

          完成した絵本の発送を開始しました!

          ついに印刷・製本へ

           久々の更新です!  このnoteでも告知させていただいたクラウドファンディングも、設定金額を達成することができ、「まずは全国に100冊配布」という目標を上回るご支援をいただくことができました。たくさんの方から温かい応援メッセージもいただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。  1月11日にクラウドファンディングが終了してからも、怒涛のような日々で、各所への連絡作業や、見返しの色をどうするかといった本の仕様についての最終打合せ、そしてその後は末娘の受験関連の手続き、職場の子

          “その日のこと”について父に聞いてみた

           父に会った際に、この日の出来事について覚えているか、聞いてみました。父は、「まったく記憶にないし、そんなことがあったなんて、今の今までまったく知らなかった」とのこと。「それ、ほんとなのか?」と繰り返す父の姿に「家に帰った後どうだったのか」がわかるかと思っていた私は、ちょっと拍子抜け。「いったい何がきっかけだったのか、さっぱりわからないが…」との前置きでの父の話は、私にとって更に衝撃的でした。   「あの頃、お母さんは不安定で、しょっちゅう家を飛び出したりしていたからなあ。お

          “その日のこと”について父に聞いてみた

          記憶と現実のパーセンテージ

           私は結構、小さい頃のことについて、よく覚えている方だと思うのですが、この本のベースになった日の記憶については、細かいところまで全部正確に覚えている訳ではありません。元々、夢だったのかな、と思うくらい朧気な記憶で、場面、場面として残っている、いくつかのシーンの狭間に何をしていたのかとか、家に帰った後どうなったのか等については、考えてもまったく思い出せないのです。    また、そもそも記憶というのは、すべてが100%正確に間違いなく保存されているものではなく、時の変遷だったり、

          色校があがってきました!

           三恵社さんから、色校があがってきました。実際の色と、スキャナーで読みこんだ色、パソコンの画面で表示されている色は、まったく同じになることはなく、結構、ずれが生じます。そのため、原画の色がどこまで再現されるかは、実際に刷ってみるまでわからないところがあるのです。ずれが大きい場合には、原画の色味に近づけるために調整を行う必要が出てきます。  今回、上がってきた色校は、実際に印刷する機械で刷っているので、この色=実際の絵本の色味、ということになるわけです。    で、結論から言う

          ついに入稿です!

           レイアウトを終え、ついに入稿できる段階まで来ました!  PDF化しての入稿になるため、できあがった原稿を、何度も何度も見直しましたが、初めて書いた時からしたら、数十回は手を入れているし、ページのバランスを見ながら、ちょこちょこ表現を変えたりもしたので、何度見ても不安がぬぐえず……。    最終的には複数の目でダブルチェックするのが一番、ということで、編集者の夫にチェックを頼むと、「いつまでに見ればいいの?今、ちょっと忙しいんだよね」と。  そのやり取りを見ていた長女が、「じ

          私が子育て支援の道に進んだ訳

           先週11月11日より、この絵本を全国に100冊配布するためのクラウドファンディングを開始しました。児童虐待防止推進月間の11月にちなみ、1並びの11月11日から、年明け1月11日までの期間で実施しています。    この1週間、これまで縁のあった人達にも色々と連絡をとったりしていたのですが、「そんな経験をしていたとは知らなかった」といった声を多くいただきました。  また、クラウドファンディングのページにも記載した、映画「夜間もやってる保育園」をご覧になった人達は、「なんでスペ

          私が子育て支援の道に進んだ訳

          仮組みページをここに公開!

           絵のリライトがついに完了しました!  とはいえ、絵本というのは、絵と文のバランスも大事なので、実際組んでみないと、見えてこないところがあります。文と合わせていった場合、どんな感じになるのか。まずはざっくり、レイアウトをみることにしました。     基本、片面に絵、片面に文、というシンプルなレイアウトなのですが、一部、見開きで魅せるページがあります。一番大事なのはそこのバランスになってくるので、肝になりそうなページを中心に仮組みしてみました。    まず、これが絵本の最初の

          資金はどうなった?

           この絵本は、本の趣旨をご理解いただいた三恵社さんとの共同出版ということで、かかる費用についても色々とご配慮いただいているのですが、先にも書いた通り、本の形として整え、世に流通させるためには、ISBNコード取得費等の経費は実費としてどうしても必要になります。    編集・デザインも色々な工程があり、どこまでどちらがやるかによって、金額も上下するのですが、絶対的に必要となる金額は約16万円。絵本出版賞の提携会社に提示された金額は0ひとつ違う勢いでしたから、それと比べたらとんでも