見出し画像

ついに入稿です!

 レイアウトを終え、ついに入稿できる段階まで来ました!
 PDF化しての入稿になるため、できあがった原稿を、何度も何度も見直しましたが、初めて書いた時からしたら、数十回は手を入れているし、ページのバランスを見ながら、ちょこちょこ表現を変えたりもしたので、何度見ても不安がぬぐえず……。
 
 最終的には複数の目でダブルチェックするのが一番、ということで、編集者の夫にチェックを頼むと、「いつまでに見ればいいの?今、ちょっと忙しいんだよね」と。
 そのやり取りを見ていた長女が、「じゃあ、私、見ようか?」と言うので、ま、最終的に夫に見てもらうにしても、何人もの目で見た方が安心だしと思い、「じゃ、読んでみて、なんか誤字・脱字とかあったら教えてね」と言って渡したところ、長女が言った最初の一言が、
 
「えっ、私がいるじゃん」
 
 そうです。私が母になってからの後半のページには娘が出てくるシーンがあるのですが、そうか、見てすぐにこれは自分だとわかったか、と(笑)。

長女が登場する絵本のページ


 これも現実のリアルなシーンで、小さい頃からきれいな空を見るのが好きだった長女は、いつもまだ夜も明けきらぬうちからシャーッとカーテンを開けては、「もう朝だよー。起きて」とやっていたのです

 下の子も生まれた上、いつも寝るのが深夜2時過ぎだった私には、これが本当に辛くて。「だって、おひさま出たら、もう朝でしょ?」と言う娘に、「せめて7時までは寝かせて…」と言っても時計もまだ読めないし、そもそも、電気がなかった時代には、太陽と共に起きて生活するっていうのが、生物としてまっとうな生き方だったんじゃないか?とか思うと、太陽と共に起き出す娘の行動を否定するのもどうかという気がして…
 
 しかし、人間、寝られないというのは本当に辛いのです。
 思考力が働かないし、ミスは増えるし、第一、動く気力が出ないし。でも、小さい子どもがいると動かざるを得ないので、日々、朦朧としながら、気力を絞って何とか対応していた気がします。
 
 成長と共に、「短い針が“7”になったら起こしていいから」というのがわかるようになると、待っていてくれるようにはなりましたが、「もう“7”だよ」、「いや、まだあと5分あるのよ~」という時代を経て、ちゃんとジャスト7時がわかるようになってからも、7時になる5分以上前から、私の枕元で待機しているので、その気配と圧で結局、目が覚めてしまって、なんど溜息と共に起き上がったことか……。
 
 でも、これも今となってはいい思い出です。もう一度、あの生活をしろ、と言われたらそれは勘弁してほしい、とは思いますが(笑)。
 
 ベランダに出ては「お空、きれい!」と騒いでいた長女は、今も早起きして散歩に行っては朝日を眺めたり、ベランダからきれいな空の写真を撮ったりするのが好きな、“空好き女子”に育ちました。そして、ちょくちょく、私にも素敵な空の写真を送ってくれます。
 今回の記事のカバー写真にも、長女が引っ越し前に住んでいた家のベランダから撮った写真を使わせてもらいました。
 
 そんな思い出と共に、原稿チェックを終えて、先週、仮入稿。そして、微調整して、ついに明日、本入稿です!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?