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青い空とピンクのユニフォーム🌸セレおじ版【Vol.1】

「セレ担」が書いている『青い空とピンクのユニフォーム』をお読みいただき、まことにありがとうございます。
「セレおじ」として、広報部D・白川が、なぜ介護の会社の当社がサッカークラブと手を組むのかについて書いてみたいと思います。
今回は『青い空とピンクのユニフォーム』というタイトルに込めた思いについてです。
セレ担じゃなくて悪かったわね🌸

サッカーは若者のスポーツ、だろうか?

「高齢者がサッカーを応援する」——日本では、あまり耳馴染みのない言葉なので、違和感があると思います。
しかし、それはもしかすると「高齢者が好きなスポーツ=野球や相撲」と勝手に決めつけてはいないでしょうか。

長らく日本の娯楽として存在してきた野球と相撲は高齢者のファンは多く、その割合が多いのも事実です。
ただし、サッカーは「若者(だけ)のスポーツ」と位置づけるのもナンセンスです。

Jリーグが誕生する際、サッカー関係者が頭を絞ったのは圧倒的な人気を誇るプロ野球との“差別化”だと言われています。
プロ野球の人気を凌ぐには、親会社に依存しない体制を築く、つまり、地域に根ざしたスポーツクラブとしての存在感を高めていこうとしました。これが『Jリーグ理念』に結実します。
Jリーグ開幕当初は異常なまでの過熱ぶりで話題先行のあまり、意識はされてきませんでしたが、「地域に根ざした総合スポーツクラブ化」はJリーグ設立当初からの不変の理念。今でも『百年構想』は続いています。

海外に目を向けると、スタジアムには若者に混じって高齢者の姿もあります。これは決して珍しいことではありません。日常の光景です。

海外ではサッカーは世代を超えて人気があるスポーツ。

高齢者が若者に往年の選手のエピソードを話すと、若者はこぞって目を輝かせ、高齢者は昔の思いに目を細めるのです。
結果、クラブの歴史と伝統は口承されて、地域を愛する魂も受け継がれていきます。今はあまりなくなってしまった地域の寄り合いにも似た感覚でしょう。

ナポリでは、未だに“神”が崇拝されており、マラドーナ伝説は人から人へ語り継がれる。そして、“神”が死した今、伝説はいずれ“神話”になっていくであろう。

高齢者が派手なユニフォームに身を包み、若者に混じって大声を出したり、試合に出られず腐っている若い選手に「人生は長いんだ」ということを説く機会があってもいいですよね。
むしろ、そういったサッカーの捉え方が日本ではまだ乏しいのは否めません。「プロスポーツ=興行」という流れに楔を打ったのが、1993年の「Jリーグ誕生」だったのではないでしょうか。
なので、まだ三十年。文化になっていくにはまだまだ時間が必要だと思います。

「誰かを応援すること・支えること」で、その人は生きがいを見出だし、「何かに熱中すること」で、明日への希望が湧いてきます。
サッカーやセレッソを通じて、高齢者の皆さんが元気で明るく過ごすことができ、そして若い人との共通した話題になる社会を目指していきたいと考えています。

奇しくもそう考えている中で、セレッソ大阪を通じてサントリーウエルネス様の『Be supporters!!』というプロジェクトを伺い、当社も積極的に参加しています。

サッカーが若者だけのスポーツではない理由がお分かりいただけたでしょうか。

「目指す姿」とは?〜「一緒にヨドコウ行かへん?」

当社『note』で連載しています、『青い空とピンクのユニフォーム』。このタイトルの由来に関しての詳細をお伝えしていませんでした。

実はこのタイトルに込めた思いが、当社の目指す姿そのものなのです。
このタイトルの裏にあるストーリーを紹介します。

「ねぇ、お婆ちゃん。最近、セレッソのことよく話すけど、なんでなん?」

「あのな、あぷりでな、セレッソ応援してんねん」

「そうなんや。“推し”はいるん?」

「“推し”って何やの?」

「好きな選手ってこと」

「好きな選手なぁ……まぁ、八尾出身の西尾くんやな、八尾出身ってだけで応援や。でもな、お婆ちゃん、試合を見に行ったこと無いねん。そういや、あんたもセレッソ好きやったやろ」

「うん、私、ゴール裏、ガチのセレッソサポーターやもん」

「じゃ、あんたも、あのピンクのユニフォームで応援してんのやな」

「そうよ。じゃ、お婆ちゃん。今度一緒にセレッソの応援しにヨドコウ行かへん? あのピンクのユニフォーム着て」

「えぇ、あのピンクのユニフォーム、私も着るの? 恥ずかしいわぁ。でも、あんたとなら行こうかねぇ」

「お昼の試合なら、お婆ちゃん、一緒に行けるわね。私、チケット取るわ」

「お天気なら、えぇわね」

イメージは当社ご利用者様とそのお孫(女の子)様。
お孫さんはゴール裏自由席で観戦する、熱狂的なセレッソサポーターという設定です。

当社のツイッターやnoteで「今度一緒にヨドコウ行けへん」、「あのピンクのユニフォーム着るの? 恥ずかしいわ」というコピーを時々掲載していますが、実はこういうバックストーリーを考えています。

「年齢」という枠を、サッカーやセレッソという共通言語で飛び越え、世代間の交流をしていきたいと考えています。

サッカーを通じた世代間交流を。

高齢者の方は、若者と話をしたいんです。でも、なかなか若い人との交流の機会がありません。
一方、若い皆さんもご自身のご家族以外の高齢者の方と交流を持つ機会はなかなかないでしょう。

高齢者の方のお話は、これまでの人生経験から話されるので滋味深く、外連味がなく、非常にためになるお話が多いのです。

若い人がこれから経験するであろう、人生の“谷間”を、すでに経験されているので、どう乗り越えていけばいいのかという術を知っています。

そんな人生の大先輩とサッカーを通じて、ピンクのユニフォームを着た者同士で交流を持ちませんか?

セレッソ大阪スタジアムDJの西川大介さんと話していたのですが「セレ女ならぬ、セレ婆……いいですね」と愛称を考えてくれました。
ピンクのユニフォームを着たお婆ちゃんたち。
Jクラブの中でも唯一のピンク色。一番派手だけど、一番可愛らしいと思います。

サッカーには世代を越える魅力があると思っています。

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