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【実践記②】note開始3週間の成績開示と分析 ~戦略コンサルの愚直な仮説検証の軌跡~(後編)

みなさん、おはようございます。
戦略コンサルタントのアップルです。

昨日投稿した成績開示&分析の続編です。後編では、フロー・ストック分析の考え方と私のデータを題材とした分析結果をご紹介します。noteを持続的に成長させていくために必要な分析だとアップルは考えています。

昨日の記事の続編なので、ぜひそちらも併せてお読みください。

では、さっそく内容に入っていきます。

フロー・ストック分析とは?

PVの増加構造を探る一つの分析の切り口です。
考え方はとてもシンプルです。

PVは積みあがっていく数値です。前日までの累計PVに、前日獲得したPVが加算され、当日のPVになります。

この1日あたりに獲得したPVを、フローによるものなのか、ストックによるものかを分解して傾向を捉えてみようというのがフロー・ストック分析です。

フローによるPV獲得:その日に書いてアップした記事が獲得したPV
ストックによるPV獲得:前日までに書いてきた記事が獲得したPV

この2つでその日に獲得したPVは構成されます。
このように分解して日々モニタリングしていこうという試みです。

例えば、ある日のPVが200だったとしましょう。この日に1本の記事Aを書いたとします。記事Aのその日のPVが80だとすると、残りの120は前日までの記事が閲覧された数になります。この場合、

フロー:80PV
ストック:120PV
ストック率=120÷200=60%

となります。

この数値は毎日変わっていきます。もちろんトータルのPV数も変動しますし、ストックでどれだけPVを稼いだかを示すストック率も変動します。

ただ、中長期的には、

・1日の獲得PVが増えつつ、
・かつ、ストック率が高まっていく

という方向を目指すのが理想です。この方向で進化していけば、記事を全く書かない日でも、PVはある程度稼げることになるからです。平たく言えば、過去の遺産で食っていける状態をどうやって作っていくかということです。

もちろん、PVなど全く気にせず、自分のペースで書きたい日に書きたいことを書くというスタンスの方もいらっしゃるでしょう。そういう方にとってはこういう分析はもちろん不要です。

一方、おそらくnoteでコンテンツを発信するクリエイターの多くは、せっかく時間を割いてコンテンツを作っているんだから、できるだけ多くの人に長く届けたい、と思っていらっしゃるはずです。そういう方にとっては大事な分析の視点だと思います。

noteには、数ヶ月~1年以上にわたって毎日noteを投稿していらっしゃる方がいます。私も今のところ毎日投稿していますが、これを果たして半年間続けられるかと言われれば、正直自信がありません。仕事が忙しいときは投稿頻度が落ちるということもあるでしょう。

そういうときに、ストックでPVを獲得する土台を作っておけば、例えば2日に一回のペースに投稿頻度が落ちたとしても、過去のコンテンツがPVを稼ぎ、全体としては自身のコンテンツ群が多くの人に届いているという状態をキープできます。

時には自転車を漕ぐペースを落としたりなど、自身のそのときどきのペースで無理なく書いていける状態を作るためにも重要と言えるでしょう。

さて、少し前置きが長くなりましたが、こうした観点や問題意識で、実際にフロー・ストック分析をやり始めています。現時点の結果と考察を書いていきます。

フロー・ストック分析の結果

それでは、アップルの現時点の分析結果を開示していきましょう。

まず、ダッシュボードのデータを毎日エクセルに記録し始めたのが5月5日からなので、それ以降の15日分のデータが分析範囲になります。
(そういう意味で、この分析は毎日データを記録するのが条件になります)

フロー・ストック分析は3つのステップで行います。

①毎日のPVを測定する
②フローとストックに分解する
③ストック率を測定する

3つのステップに沿ってデータを開示していきましょう。

①毎日のPVを測定する

5月4日から5月18日までのPVの推移が以下のグラフになります(横軸に日付が入っていませんが、一番左が4日で一番右が18日です)

画像1

青線が累計PV(左軸)、黄色の棒グラフがその日に獲得したPV(右軸)になります。

5月4日時点では累計PVが986でしたが、4,019まで増えました。この2週間で概ね3,000PV獲得しています。

日々の獲得PVは、大きな傾向として前半多くて後半少ないですが、これは前半のゴールデンウィーク期間は1日2本のペースで書いていたためです。ここ1週間は1日1本のペースで書いていますが、獲得PVはじわじわ増加傾向にあります。

②フロートストックに分解する

次にこのオレンジの棒グラフをフローとストックに分解します。これが今回の分析の肝です。分解すると以下の通りとなります。

フローストック

フローが青色の棒グラフ、ストックが緑色の棒グラフです。
一例として直近5月18日のデータは、

・フロー:69PV
・ストック:118PV
・計:187PV
・ストック率:63%

となっています。
この日に関してはPVの約6割を過去の記事群で稼いだということです。

③ストック率を測定する

ストック率の時系列をグラフにすると次のとおりです。
日によってデコボコがありますが、概ね3割~6割のレンジで推移しています。平均をとると51%です。

ストック率

つまりこの期間を均すと、フローで半分、ストックで半分のPVを獲得しているというのが、アップルのnoteのPV獲得の構造です。

みなさんの数値はいかがでしょうか?もっとフローに依存している方もいれば、長年のコンテンツの蓄積の結果ストックでほとんどのPVを稼いでいる方もいるでしょう。比較対象として上記アップルのデータをベンチマークしていただければ幸いです。

ストックで稼ぐ力の強化に必要なこと

アップルもストック率をさらに高めていくべく手を打っていこうと考えています。つまり、ストックで稼ぐ力を強化していきます。

では、ストックで稼ぐ力をどうやって高めていけばよいのか?
以前の記事でも書きましたが、おそらく次の3つが必要です。

①長く読まれ続ける、いい記事を書く 
 ※これがたぶん超重要

②記事間にシナジーを持たせる。平たく言えば、記事間に内容の関係性を持たせ、相互リンクを積極的に張っていく
(これにより、新たに書いたAという記事から、過去に書いたBという記事への送客が促せる)

③コンテンツSEOなどで検索流入を増やす

正直、私はウェブマーケティングの専門家ではないので、この3つが本当にキーなのかどうかも確証はないですし、この3つのキードライバーをどう強化していくのかという具体策については見当がつかない部分もあります。

ですが、戦略コンサルタントとして、その時々で自分なりの仮説を持ち、分析とPDCAを回す中で答えを見出していこうと考えています。

仮説検証を回すためには、データのモニタリングが必須です。同じように仮説検証プロセスを回してみたいと思われた方は、ちょっと手間はかかりますが、毎日の記事別のPVのデータをエクセルに入力することをお勧めします。
(本当は、noteの中に、データを抜いたり分析したりする機能が実装されるとよいのですが、、、今はないので自分でやるしかありません)

次の節目はnote開始1ヶ月になります。5月26日前後に1ヶ月経過時点を総括する記事をまた書く予定ですので、こういう分析やデータに興味を持たれた方はぜひご期待ください!

最後までお読みいただきありがとうございました!

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