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#塚本邦雄
シン・短歌レッス114
王朝百首
塚本邦雄『王朝百首』から。
菅原孝標女なんか面倒くさい名前だが、名前を知らないから女(むすめ)と呼んでいるだけだった。
『更級日記』の作者だった。『更級日記』は『源氏物語』オタクの日記ではなかったか。
この歌も『源氏物語』「朧月」をイメージしており、また季節比べで春と秋どちらがいいかという問いにもなっているという。それは『源氏物語』から培われてきて後鳥羽上皇の春恋の歌をつなぐ位置
シン・短歌レッス111
王朝百首
「若草の宮内卿」と言われた歌だそうで、雪斑の中に若草が萌え始めている様がなんとも美しいという。その作成年齢が15・6歳の頃で千五百番歌合で寂蓮の和歌に勝ちを得たということで話題騒然となった少女歌人なのだろうか?その素質は後鳥羽院にその才能を認められ俊成卿娘と切磋琢磨したという。わかりやすいと言えばわかりやすい歌なんだが。
NHK短歌
ぐっとくる瞬間 「日記」。選者岡野大嗣さん。ゲス
シン・短歌レッス110
王朝百首
この辺の良さがよくわからん。詰め込みすぎのような気もするんだが。春と花散るが重なっていたり。俳句じゃないからいいのか?上句は華麗で下句は陰があるからいいのかな。それほど天才の歌とも思えないのだが。「百人一首」にも藤原義孝が載っているがそっちは駄作だという。
直接的過ぎるのか。早逝の歌人だそうだが。
NHK短歌
吉川宏志。会話を入れる。「ごめん」
会話がないな。心の会話ということ
シン・短歌レッス109
王朝百首
今日から塚本邦雄『王朝百首』をやろうかなと。塚本邦雄の仮想敵藤原定家の『百人一首』はそれほどいい句ばかりでないと言うのだった。それは自分には判断出来ないが、塚本邦雄が言うことはけっこう支持されているのだ。良い悪いもある程度自分の主観になるから、その俳句観が分かるというもの。塚本邦雄も言っているのだが和歌の世界には積み重ねられてきた伝統があり、それをまず知っておく必要があるのではないかと
シン・短歌レッス108
西行
「梟」の恐怖についての歌だが、梟は最近ではペットで飼われていたり癒やしの鳥として梟喫茶なるものがある現実との落差。「山深み」という始まりは、西行の歌友寂然とのやり取りで、西行が「山深み」という歌を送ると「大原の里」と返ってくる歌が10首ずつも『山家集』に載っているという。実際にはさらにあったのかもしれない。こういうやり取りはいいなあ。ただ出家したんではないのか?と言いたくなるが。
このへ
シン・短歌レッス107
西行
「あはれあはれ」と嘆きのリフレインから始まり「この世」と「来(こ)む世」、現世と来世に対する嘆きなのだが、現世はあきらめるかのような「あ音」であり来世は「か音」が苦しみを予感させている。
西行は和泉式部の歌を特に好んだという。それは繰り返される音韻の業なのか?
地上の道は永劫回帰のごとく暗い道なのだが、天には月の世界が見えている。それはこの世ではない来世の願いなのだ。西行はその救済は仏
シン・短歌レッス106
西行
今回は西行の月の歌を中心に。
『新古今・釈教歌』。釈教歌は仏教に帰依した心境(良かったこと)を詠ったものだが、西行は出家したので当然多いのかと思う。
しかし、歌を捨てられなかった西行であり山籠りするよりは里との境界でスタイルとして草庵生活にあこがれていたということのようだ。それは山辺という寂寥感のなかで月を眺める心持ちだった。「空なる心」はそんな西行が出家したいと思うこの世の空虚感だっ