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#王朝百首
シン・短歌レッス118
王朝百首
塚本邦雄『王朝百首』から。小侍従。
春は朧月で詠めるんだ。春は朧で秋は霞。違った春も霞だった。秋は霧だという。こういうのはどっちでもいいのにと思ってしまう。朧で春の意味があるのか?
小侍従は平安後期から鎌倉時代の花形女性歌人だそうだ。名月も随分読んでいるが「待宵の小侍従」と呼ばれたのは以下の和歌から。
掲載歌は最晩年の作であり保元・平治の乱の乱に青春を過ごした無常観が出ているとい
シン・短歌レッス116
王朝百首
塚本邦雄『王朝百首』から。中務。
初めて聞く名前だが伊勢の娘だというから歌人としてはそうとうな人なのであろう。三十六歌仙の一人だった。その三十六歌仙を全部言えるわけがないが何か権威みたいなものを感じる。藤原公任選定だった。『光る君へ』で出てきたな。このぐらいの知識なのである。
ただ『百人一首』には載ってないでここで塚本が選定したのは、こだわりがあるのかなと。
ここに読まれているの
シン・短歌レッス114
王朝百首
塚本邦雄『王朝百首』から。
菅原孝標女なんか面倒くさい名前だが、名前を知らないから女(むすめ)と呼んでいるだけだった。
『更級日記』の作者だった。『更級日記』は『源氏物語』オタクの日記ではなかったか。
この歌も『源氏物語』「朧月」をイメージしており、また季節比べで春と秋どちらがいいかという問いにもなっているという。それは『源氏物語』から培われてきて後鳥羽上皇の春恋の歌をつなぐ位置
シン・短歌レッス109
王朝百首
今日から塚本邦雄『王朝百首』をやろうかなと。塚本邦雄の仮想敵藤原定家の『百人一首』はそれほどいい句ばかりでないと言うのだった。それは自分には判断出来ないが、塚本邦雄が言うことはけっこう支持されているのだ。良い悪いもある程度自分の主観になるから、その俳句観が分かるというもの。塚本邦雄も言っているのだが和歌の世界には積み重ねられてきた伝統があり、それをまず知っておく必要があるのではないかと