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ハロウィンにお菓子を作っているとは思わなかった
先週末は選挙とハロウィンでした。
土曜日の朝にスマホを見ていたところ、ふと目に止まったYahoo!ニュースの【仮装姿で投票していいの?】という記事タイトル。
仮装して選挙に行く人おらんやろ。
初めはそう思ったのですが、いやちょっと待てよ、そんな人もいるかもしれないと思い直しました。
今の自分には全く想像も出来ない、関係のない事柄が、後にそうでなくなる可能性について、身に覚えがあったからです。
私はこれまでハロウィンと一定の距離を保って生きてきました。
毎年店頭にハロウィン用かぼちゃが並んでも、スーパーや花屋の店頭がジャックオーランタンで彩られても、姪っ子からハロウィンのお菓子の写真が届いても、遠い国の出来事でした。
どこかの、誰かの、自分には関係のない出来事。
でも、今年は違いました。
ここ数ヶ月で趣味となったお菓子作りが、私とハロウィンの距離をグッと近づけたのです。
気がつけば数日前から、かぼちゃのクッキーを作ろうか、それともかぼちゃのスコーンにしようか、はたまたケーキにしようかと頭を悩ませ、オレンジ色のものが目に入るたびにハロウィンを連想し、よつ葉バターのパッケージですら、ハロウィン仕様に見えてくる日々。
去年の今頃、まさか翌年の自分がハロウィンのお菓子を作るなんて、想像もしていませんでした。
そう考えると、またいつか惑星直列がごとくハロウィンと選挙が重なった時、自らが仮装して選挙に行っていないという保証は、どこにもないのです。
可能性はひろげた方がいい。何の。
作るお菓子は『かぼちゃのパウンドケーキ』にしました。
これまでに焼いた事のないケーキですが、材料も作り方もとてもシンプルですし初心者でも気軽にトライできそうです。
かぼちゃ以外の材料は家にある。
何なら実家から送られてきたバターナッツかぼちゃがあるから、それを使ってもいいのかもしれない。
そうすれば、何も買い足す必要がありません。
ぬらりひょんみーっけ。
何これぜんぜんテンション上がらない。
やはりかぼちゃは買い足す事にしました。
材料が揃ったら、ケーキ作りに取りかかります。
かぼちゃはレンジで加熱して柔らかくした後マッシュし、他の材料と混ぜ合わせていきます。
美しいかぼちゃの色がおいしいケーキを予感させます。
レシピには記載がありませんでしたが、かぼちゃのチーズケーキを作った際に購入したラム酒が残っていましたので、少しだけ風味付けに加えてみました。
型に流し入れ、170℃で40分。
サフランライスを思わせるイエロー。
敷物の色が図らずもハロウィン仕様と相成りました。
上部がグランドキャニオン級に割れていますが、初回にしては上出来ではないでしょうか。
カットしてみました。
いいっ。
かぼちゃのイエローが、ビリジアンのお皿と相性抜群。
しかし、少しだけハロウィン感が欲しいところ。
以前クッキーをデコレーションするつもりで買ったデコチョコペンがありましたので、チョコレートでジャックオーランタンの顔を描く事にしました。
三角の目、三角の鼻、歯を見せてにんまりと笑う、大きな口。
事故レベル。
チョコレートが硬すぎて、上手く描けませんでした。絵が得意なはずなのにおかしいな。
私は紅茶を淹れ、選挙の投開票を見届けながら、ゆっくりケーキを味わいました。
ラム酒の香りがほんのり、生地はしっとり、甘みは優しい。
チョコレートは邪魔でしかありませんでしたが、総じてとてもおいしいかぼちゃのパウンドケーキでした。
来年はどうしているだろう。
もしかすると、仮装しながらケーキを焼いているかもしれませんが、何かを楽しめる日々を送っているならば、それほど幸せなことはありません。
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