雪はな、雪ばな、雪の花

女性専用車両はがーらがら
でも男は乗っちゃいけません
お陰で隣りの車両は混みまくり
女性客だって乗って来ますし
座席じゃおば様が豪快に爆睡中……。

男は馬車馬
男は奴隷
生まれてから死ぬまで
馬車馬のように働けってか
あゝたまんない、なんて
愚痴ってる暇があったら
働け、働け
そして働けなくなったら
とっとと死ね、ってか

そんな、そんな
辛く苦しい日々を重ね
そんな辛いことばかりで
いっぱいになった
記憶を抱いて

やがて男が
この星の大地にかえる時
儚き雪のひとひらを
やさしく迎える
花になるだろう

男は死んだら
大地になり花になる
男の心に降り積もり
男の魂に刻まれた
辛く苦しかった記憶はみんな

星の土になり
花になるから