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ネット依存からどうやって抜け出す?

昨日の夜も結局ずっとYouTube を見ていて結局寝たの2時過ぎだった。翌朝つらい。このままじゃちょっとまずいか…。

現代社会では、色々な場面でインターネットが使われてますし、生活にはなくてはならないものになっています。

インターネットの使いすぎってどうなんだろう?って思うことありませんか?YouTube 見てると次々とお勧め来ます。ポチってみちゃいます。その結果どうなるかっていうと、延々ずっと同じ姿勢でみちゃって、寝るのが遅くなります。

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これは自分一人の問題だけではなく、ご家族やお子さんにも当てはまるかもしれません。例えば、「ウチの子がずっとYouTube見てて勉強しない」「
習い事の行き帰りにずっと車の中でYouTube見てる」なんてこともあるかもしれません。

きょうは、このようなインターネットの使い過ぎに対してどうするか?についての論文紹介をしたいと思います。

インターネット依存の分類

1課金、2オンラインゲーム、3インターネットの見過ぎの3つに分けて説明がされています。たくさんの研究を集めて、その結果を総括してくれています。

インターネットの視聴時間が長いときに「どんなコンテンツを見てますか?」という点から、インターネット依存についての分類分けをしています。みなさんはいつもどんなコンテンツを見てますか?

まず、ガチャを引いているかた、いらっしゃいますでしょうか。10連ガチャ当たった、ヒャッホー、当たった!よっしゃと言ってる人。

これは「ギャンブル」です。インターネット依存というよりはギャンブル依存に近いといわれています。そういう課金をするとかお金がかかるようなものをやっているインターネット上でやりすぎてしまう場合は、インターネット依存の治療を見るよりはギャンブルの治療を調べたほうが良いそうです。

次に「ゲーム」ですね。みんなでオンラインゲーム、休日は朝から晩までずっとゲームをしてる。こちらは、インターネット依存というよりはゲーム依存という発想で考えるようです。

なぜなら普通に長時間インターネットを見てるだけよりも、オンラインゲームをやってるほうが生活への支障度が大きいらしいんです。YouTube 見たりFacebook 見たりTwitter めっちゃツイートしてるよりも、ゲームやってるほうが確かに違う感じするって思いませんか?

ということで、インターネットのやりすぎと言っても、1課金(ギャンブル)、2オンラインゲーム、3インターネットの見過ぎ、の3つでまず考えてみましょう。

インターネット依存の支援方法

この論文では、オンラインゲームとインターネットの見過ぎに支援方法のデータがあることを見つけました(ギャンブルはまた別の機会にしたいと思います)。

1.オンラインゲームのやりすぎの治療

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オンラインゲームのやりすぎの方では、AD/HD(注意欠如多動症)を持つ人の場合、衝動性に対する治療薬であるメチルフェニデートを使用するという報告がありました。AD/HDの方にメチルフェニデートを使うことで、ある程度ゲームの使用が減るというデータが出ています。

ただし、薬の場合、病院に行って診断を受け、治療をする場合でないと使うことができません。じゃあ何をしたらいいのでしょうか?

薬以外の支援方法で一番多かったのは認知行動療法でした。認知行動療法をやるとゲームの使用時間とかがある程度減っていたようです。ただし、他の心理社会療法を行う場合でも良くなっていたようです。

2. インターネットの見過ぎの治療

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こちらは薬の報告はなく、主に心理療法があげられてました。中でも、認知行動療法が一番多かったです。次に家族療法があげられていました。

インターネット関係の問題の対象者は年齢層が低く、中高生とか大学生が対象になります。そうすると家庭内のご家族の関係とかがよくあるため治療の対象となっていたようです。

さまざまな支援がありましたが、どのようなものをやってもある程度効果があり、やらないよりはやったほうが良いという結果でした。ただ、これだけやればいいとう決定的なものはわかりませんでした。

ただこのデータを見ると、支援を長くやればやるほど、インターネットの支援時間は減っていました。

インターネットの使用時間を減らすにはネット以外の何かをする

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ここまでのことを踏まえると、家族療法、キャンプに行く、認知行動療法も長く続けるほど効果があります。ということは「何かインターネット以外のことをやればよくなる」可能性があります。

コカイン依存症など研究でも、随伴性マネジメントと呼ばれる、依存対象以外の行動をやりましょうという治療がいちばん効くことがわかっています。

ということは同じようにネットだけをして1日終わるのではなく、ネット以外の何かをしたらネット以外の楽しみも増えてきます

特定の何かが必要なのではなく、これをやればいいのでもなく、「ネット以外のいろいろなことをする」のが重要です。

ただしこれは現段階でのデータなので、今後さらに研究が増えてくるということが推奨されています。今後に乞うご期待です。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

YouTubeでの解説はこちらから。

https://youtu.be/n-1OUv7chfw

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筆者 あおきしゅんたろうは福島県立医科大学で大学教員をしています。大学では医療コミュニケーションについての医学教育を担当しており、臨床心理士・公認心理師として認知行動療法を専門に活動しています。この記事は、所属機関を代表する意見ではなく、あくまで僕自身の考えや研究エビデンスを基に書いています。

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