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学生さんが親しみやすいコンテンツを使ったほうがいいよねという話【教育についての記事】

こんにちは、あおき@医学教育です。今日は「教育を受ける人が使うコンテンツに親和性高くいることについて」というテーマで記事を書こうと思います。

(写真はベルリンの美術館にあった謎の物体とあおきです)

10代、20代、30代…などなどで使用しているコンテンツや求めていることが違うのでそれに合わせたほうが教育も進みやすいよねというお話です。

メンチメーターはやはり良い。


ありがたいことに、所属する大学以外での講義依頼をいただき、オンラインで授業させていただきました。いつも記事で書かせてもらっているのですが、メンチメーターが非常に評判がよかったっぽいです。

よく感想では、「メンチメーターでじぶんの意見を言えるから参加している感じがあって楽しかった」という意見や「ほかのひとがどう考えているのかを知れたのが良かった」という意見があがります。また、「いつもは授業中に爆睡しているのですが、この講義は寝ませんでした」という感想ももらいます。

これは私もそうなのですが、一方的に話を聴いた場合の集中限界は約10分間と言われています。感想にあった通り、どれだけ頑張っても10分経つと眠くなってしまいます。そう考えると10分に一度くらい、メンチメーターでもいいですし、ワークでもいいので手を動かしている時間を作るのがいいと思います。

毎度のことながらメンチメーターですごいなと思うのが、「ほかのひとの意見が知れるのが良かった」というのが感想で上がってくる点です。これはピアの効果だとおもうのですが、このご時世で、周囲の人の話や意見を聴けるということが少なくなってるのかもですし、周囲の意見を自分の意見として取り入れやすい世代の傾向もあるのかもしれません。メンチメーターを使わなくてもいいですが、周囲の意見を聞ける機会をたくさん作ってあげるほうが、大学生の時期にはいいのかもしれません。

ブレイクアウトルームもよかったっぽい。


今回はZOOMでの授業だったので、ブレイクアウトルームでディスカッションの時間を作ってみました。

その感想として、「他学部の人と話せてよかった」など、普段知り合わない人との交流についてのポジティブな意見が多くありました。

もちろん見知らぬ人と接するのが不得意な人もいるので配慮は必要だと思いますが、このご時世で知り合い以外の人と会ったりする機会が激減しています。ビフォアの時代であれば、そういう機会って自然にあったのでしょうが、なかなかに少なくなっているようですね。

ウェブ上であっても、「知らない人同士でも交流できる機会を授業内でも作ってあげるのがいいんだなあ」とあらためて思いました。苦手な人も、少しずつ慣れていく必要もあると思うので、そういう機会にふれることはポジティブなことかなあとも思います。

なぜかYouTube活動についてもかいてあった。


今回はYouTube動画は使わなかったのですが、わたしがYouTubeチャンネルもってますと言っただけで、「じぶんたちの世代に寄り添ってもらっている感じがしてうれしかったです」といった感想をもらいました。

これにはなかなか、おお、そうなんだと感動しましたが、授業で取り入れるだけじゃなくて、そういった取り組みをしているひとというだけで、ポジティブな評価がもらえることもあるんだなと思いました。

世代によって(ひとによっては)YouTube活動をしていること自体にネガティブさを感じるひともいると思うので、そういうなかでもYouTubeをやってくれてうれしいと言ってもらえることは、わたしにとっても嬉しい体験ですし、やっていてよかったなと思いました。

福島の只見川

ということで、今後の授業でもメンチメーターは使うだろな…というかもうメンチメーターを使わない授業は考えられない体になっています。

ブレイクアウトルームのディスカッションは使い過ぎると、ディスカッション疲れというネガティブな捉えを引き起こす場合もあるので、こちらはほどほどに、あまり使われていないフィールドの場合は活用検討というかんじですね。

YouTubeもこのnoteもやっているだけでうれしく感じてくれる方もいることがわかったのでこれからも情報発信は続けていこうと思いました。

こうやって、教育を受ける側が親しみやすいコンテンツを使うことってだいじみたいですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました!!!

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筆者 あおきしゅんたろうは福島県立医科大学で大学教員をしています。大学では医療コミュニケーションについての医学教育を担当しており、臨床心理士・公認心理師として認知行動療法を専門に活動しています。この記事は、所属機関を代表する意見ではなく、あくまで僕自身の考えや研究エビデンスを基に書いています。

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